マウスコンピュータ 「MADOSA Q501A」日本初のWindows Phone 8.1搭載スマートフォンとなった「MADOSA Q501」のOSアップグレードによるWindows 10 Mobile搭載モデル。

Windows 10 Mobile搭載機、続々登場 ~本格普及のチャンスを掴めるのか~前編

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by [2015年12月08日]

過去のWindows Phone時代以前の失策やGoogle Mapsをはじめ強力なキラーアプリケーションを擁するAndroidの普及もあって、モバイル機器分野におけるMicrosoftの現在のOSシェアはパソコン市場での圧倒的なシェアからは考えられないほど小さなものです。

かつて、Windows CEの時代にはそれなりのシェアがあり、NTTドコモのシグマリオンシリーズやNECのモバイルギア/ポケットギアシリーズ、シャープのテリオスシリーズ、カシオ計算機のカシオペアシリーズ、あるいは東芝のGENIO eなど、国内市場を見渡してみてもそれなりの普及をみていた同社のOSが、初代iPhoneの登場に始まるスマートフォン隆盛の時代において市場で急速に埋没し存在感を喪っていった過程には、時代の潮流を読むことの難しさを思い知らされるのですが、ともあれMicrosoftのモバイル機器向けOSは、スマートフォン向けのWindows Phoneも含めて急速にシェアを喪ってゆき、2011年8月発売のau向けWindows Phone IS12Tを最後にいったんは日本市場からの事実上の撤退を強いられる様な状況となっていました。

こうなった原因としては、1つには最大の競争相手となったGoogleのAndroidが、プロプライエタリなGoogle Mobile Service (GMS) と呼ばれる同社製アプリ群を別にするとOSそのものは基本的にオープンソースプロジェクトであって特にライセンス料の支払いを必要としないのに対し、Microsoft製モバイル機器向けWindowsは、2014年になってディスプレイサイズ9インチ以下のデバイスについて無償化されるまで長らく有償の、つまりこのOSを自社の製品に搭載したい端末メーカーがライセンス料を同社に支払う必要のある製品であったことが指摘できます。

端的に言ってしまえば、Androidがほぼ無料で入手でき、しかも互換性テストなどに合格すれば魅力的なGMSアプリもプリインストール提供できる状況で、それらに対する十分な競争力を備えたアプリスイートの提供が全くと言って良いほどできなかった、いやそれどころかWindows Phoneストアでのアプリ取り扱いさえ十分なラインナップ整備を行えなかった、この当時のWindows MobileやWindows Phoneを端末メーカーがわざわざライセンス料を支払ってまでして積極的に選択する理由は、ほとんどどこにも残っていない様な状況だったのです。

また、Googleが積極的に自社のクラウドサービスとGMSアプリをリンクさせることで、Android搭載端末がパソコンを母艦とする必要性を排除していったのに対し、Windows Mobile/Windows Phone搭載端末はWindowsパソコンを母艦とする古いコンセプトに長らく拘泥し、クラウドへの本格移行に出遅れたのも致命的であったと言えます。

Nokia Lumia 950XLMicrosoftの一部門となったNokiaのWindows 10 Mobile搭載スマートフォンで現行最上位のハイエンドモデル。CPUにSnapdragon 810を、ディスプレイパネルにWQHD解像度(1,440×2,560ピクセル)の5.7インチ有機ELパネルをそれぞれ搭載する。今回各社が発売開始した機種では未サポートのWindows Continuumと呼ばれる新機能をサポートしている点でも注目される

Nokia Lumia 950XL
Microsoftの一部門となったNokiaのWindows 10 Mobile搭載スマートフォンで現行最上位のハイエンドモデル。CPUにSnapdragon 810を、ディスプレイパネルにWQHD解像度(1,440×2,560ピクセル)の5.7インチ有機ELパネルをそれぞれ搭載する。今回各社が発売開始した機種では未サポートのWindows Continuumと呼ばれる新機能をサポートしている点でも注目される

こうした事情から、Windows Phone搭載端末は日本国外ではMicrosoftが2014年に買収したNokiaが積極的に発売していたものの、日本国内ではSIMフリー端末大流行でこれまで端末を発売していなかったメーカーからも端末が発売されるような状況になった2015年6月にマウスコンピュータがWindows Phone 8.1を搭載した「MADOSMA Q501」を発売するまで、並行輸入品を扱うショップで海外向け製品が細々と取り扱われる程度で、実に3年以上にわたって事実上死に体の状態であり続けていました。

そんなモバイル端末向けWindowsですが、最近になってようやく日本でも本格普及の芽が出始めました。

Windows Phone 8.1の後継であり、またパソコン版Windows 10のユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)アプリ(旧Windowsストアアプリ)との互換性を確保するなどWindows 10との親和性を高め様々な改良を施した、Windows 10 Mobileを搭載した製品が、日本の各社から発表・発売されるようになったためです。

そこで今回は続々と発売が始まりつつある各社製Windows 10 Mobile搭載端末について、あれこれ考えてみたいと思います。

マウスコンピュータ「MADOSMA Q501A」

マウスコンピュータ 「MADOSA Q501A」日本初のWindows Phone 8.1搭載スマートフォンとなった「MADOSA Q501」のOSアップグレードによるWindows 10 Mobile搭載モデル。

マウスコンピュータ 「MADOSA Q501A」
日本初のWindows Phone 8.1搭載スマートフォンとなった「MADOSA Q501」のOSアップグレードによるWindows 10 Mobile搭載モデル。

まずは日本におけるモバイル機器向けWindows再興の狼煙を上げたマウスコンピュータの「MADOSA Q501A」からご紹介するとしましょう。

この機種は、その型番からも容易に推測ができるように、日本国内における最初のWindows Phone 8.1搭載スマートフォンとなった「MADOSA Q501」のOSをWindows 10 Mobileにアップグレードした機種です。

厳密には、基本モデルである「MADOSA Q501A」と、1年間のMicrosoft Office 365サービス利用権付属モデルである「MADOSMA Q501AO」の2モデルが存在する(※注1)のですが、Office 365のサービス利用権以外は全く同一とのことですので、ここではひとくくりにしてご紹介します。

 ※注1:更に詳しく見ると、筐体カラーがそれぞれパールホワイトとブラックの2モデルずつ存在するのですが、後者のブラックは法人専用モデル扱いとなっているため、一般向けではホワイトの2モデルしか選択肢が無いということになります。

当初から準備されていたWindows 10 Mobileへの対応

元々、Windows 10 MobileはWindows Phone 8.1搭載端末のOSアップグレーダビリティを保証するようなハードウェア要件を備えていて、よほど何か特殊な事情がなければ、Windows Phone 8.1搭載端末でそのまま動作することが予告されていました。

そして、マウスコンピュータ側も「MADOSA Q501」発表の時点からWindows 10 Mobileへのアップグレードの可能性を示唆していて、Windows 10 Mobileのプレビュー版を搭載した実動端末が公開されるなど、当初よりWindows 10 Mobile搭載へ向けた動きが積極的に示されていた(※注2)のですが、それが今回ようやく実現を見たわけです。

 ※注2:言い替えればこの機種でのWindows Phone 8.1の搭載は、本命であるWindows 10 Mobile完成までの中継ぎ、あるいは間に合わせであったとも言えます。

「MADOSA Q501A」の主な仕様

記事執筆時点で公表されている「MADOSA Q501A」の主な仕様は以下の通りです。

マウスコンピュータ 「MADOSA Q501A」筐体カラーはパールホワイトとブラックの2色だが、ブラックは法人向けのみの提供となる。

マウスコンピュータ 「MADOSA Q501A」
筐体カラーはパールホワイトとブラックの2色だが、ブラックは法人向けのみの提供となる。

  • OS:Windows 10 Mobile
  • チップセット:Qualcomm MSM8916 Snapdragon 410(1.2GHzクアッドコア)
  • サイズ:70.4×142.8×8.4mm
  • 重量:約125g
  • メインスクリーン
    • 種類:TFT液晶(IPS方式)
    • 解像度:720×1,280ピクセル(HD解像度)
    • 画面サイズ:約5.0インチ(対角線長)
  • 内蔵メモリ
    • RAM:1GB
    • フラッシュメモリ:8GB
    • 拡張スロット:microSDXC card(最大容量:64GB)
  • カメラ
    • メインカメラ解像度:8メガピクセル
    • フロントカメラ解像度:2メガピクセル
  • Wi-Fi:
    • 対応規格:IEEE 802.11 b/g/n
  • LTE:
    • 対応周波数帯域:2100MHz(バンド1)/900MHz(バンド8)/800MHz(バンド19)
  • Bluetooth:Ver.4.0(EDR/A2DP対応)
  • 電池容量:2,300mAh

端的に言ってしまうと、現在のAndroid搭載スマートフォンであれば「中の下」程度の性能・スペックの端末となり、ハードウェア仕様については「MADOSA Q501」から全く変化していません。

Snapdragon 410と5.0インチHD解像度ディスプレイ搭載、という仕様から、日本通信のVAIO Phone VA-10Jを想起した方もおられる事と思いますが、実際この「MADOSA Q501A」はカメラ性能などを除くとあの機種にかなり近い仕様となっています。

もっとも、そのVA-10Jとは異なり、カメラの解像度が実用下限に近いメイン8メガピクセル、フロント2メガピクセルとなっていることや、メインメモリが1GBしか搭載されていないこと、それにMicrosoft Office 365のサブスクリプション1年間利用権が付属するモデルが提供されていることなどから、ビジネス用途向けというこの機種の主たる販路に特化した、簡素で割り切った仕様・性能となっていることが見て取れます。

こうした仕様については、この機種が日本で最初のWindows Phone 8.1搭載スマートフォンとして開発され、それゆえにリスキーな設計とできなかったことを考慮する必要があるでしょう。

既存の「MADOSA Q501」に対するアップグレードパスも提供される

なお、ここまででも予想できたことと思いますが、現行のWindows Phone 8.1 Update搭載「MADOSA Q501」についても、12月以降OTA(無線通信)によるWindows 10 MobileへのOSアップグレードが提供されることが案内されており、また本年中にはサービスセンターでの有償アップグレードサービス提供が開始されることも案内されています。

後者は普通にやっていればその必要性が理解しにくいのですが、格安SIMなどで通信量上限が低く、また通信速度も低い環境で利用していて、しかもWi-Fi接続環境も持たないユーザー(※注3)の場合、有償でもサービスセンターでアップグレードサービスを行って貰った方が結果的に速く確実にOSアップグレードができるために提供されるものであるようです。

 ※注3:こうした環境にあるユーザーの場合、アップグレード作業をOTAで行うのは実質的には不可能に近いと言えます。

ヤマダ電機「Every Phone」

マウスコンピュータ「MADOSA Q501A」に一日遅れで発売開始となったのが、大手家電量販店チェーンであるヤマダ電機が発売した「Every Phone」です。

プレスリリースで「軽量・薄型・大容量!究極のハイスペック、最強スマートフォン」と豪語するSIMフリー端末であるこの機種は、さすがに後発だけに仕様が「MADOSA Q501A」とは異なっており、より一般的なユーザーの利用に対応した設計となっています。

「Every Phone」の主な仕様

ヤマダ電機「Every Phone」家電量販店チェーンのヤマダ電機が送り出した、32GB内蔵ストレージと2GBメモリ、それに5.5インチディスプレイパネルを備えた意欲作。こちらもホワイトとブラックの2色展開となる。

ヤマダ電機「Every Phone」
家電量販店チェーンのヤマダ電機が送り出した、32GB内蔵ストレージと2GBメモリ、それに5.5インチディスプレイパネルを備えた意欲作。こちらもホワイトとブラックの2色展開となる。

記事執筆時点で公表されている「Every Phone」の主な仕様は以下の通りです。

  • OS:Windows 10 Mobile
  • チップセット:Qualcomm MSM8916 Snapdragon 410(1.2GHzクアッドコア)
  • サイズ:78.6×154.8×6.9mm
  • 重量:約138.6g
  • メインスクリーン
    • 解像度:720×1,280ピクセル(HD解像度)
    • 画面サイズ:約5.5インチ(対角線長)
  • 内蔵メモリ
    • RAM:2GB
    • フラッシュメモリ:32GB
    • 拡張スロット:microSDXC card(最大容量:64GB)
  • カメラ
    • メインカメラ解像度:13メガピクセル
    • フロントカメラ解像度:5メガピクセル
  • Wi-Fi:
    • 対応規格:IEEE 802.11 b/g/n
  • LTE:
    • 対応周波数帯域:2100MHz(バンド1)/1700MHz(バンド3)/800MHz(バンド19)
    • 最大通信速度:下り150Mbps・上り50Mbps
  • Bluetooth:Ver.4.0(A2DP/HFP/OPP対応)
  • USB-OTG:非対応
  • テザリング:対応(最大8台)
  • 電池容量:2,600mAh(交換不可)

究極・最強を謳っていますが、ご覧の通り、CPUは「MADOSA Q501A」と全く同じ、5.5インチにサイズアップしたもののディスプレイ解像度はHD解像度のままとなっています。

日常的に5.5インチでフルHD解像度のディスプレイを搭載している端末を常用する筆者の感想としては、5.5インチでHD解像度というのは少々粗すぎる印象(※注4)で、また5.5インチサイズクラスの筐体はやはり大きすぎて取り扱いに難がある印象ですから、価格その他の事情があるにしてももう少し工夫が欲しかったところです。

 ※注4:視力面で厳しい方だとむしろこの方が望ましいかも知れませんが。

また、LTEの対応周波数でソフトバンクモバイルのプラチナバンドであるバンド8がサポートされず、NTTドコモのプラチナバンドであるバンド19のみ対応となっているのも、現在サービスの提供が行われている格安SIMの多くがNTTドコモ系であるという状況ではあるにせよ、選択肢を狭めるという点で正直感心できません。

他の2機種が両方ともこの2バンドに両対応していることを考えると、ヤマダ電機は自社が販売する格安SIMへの対応だけを見て、それ以外を軽視していると批判されても不思議はない状況であると言えます。

もっとも、CPU周りは基本的に差が無いとは言え、メインメモリはLPDDR3メモリを2GB搭載し、内蔵フラッシュメモリも32GBに増量されているため、この機種は基本性能では「MADOSA Q501A」と比較すれば確かにより上位のスペックを実現していると言えます。

まぁ、身も蓋もないことを言ってしまうと、仮にメーカー側がより高性能なCPUやスペックを実現しようと考えたとしても、Windows 10 Mobileの場合、Microsoftが提供するリファレンスデザインから外れた設計とするのは(動作に必要となるデバイスドライバが提供されないなどの理由で)ほぼ不可能ですから、少なくとも統合プロセッサ周りについてはどこも似たり寄ったりの仕様・スペックになってしまいます。

そうなってくると、この「Every Phone」のようにCPU周りには手を入れずメインメモリや内蔵ストレージの容量の量的な拡充で差別化する他ないのですが、これはこれで統合プロセッサ側のメモリコントローラや搭載できるメモリチップの仕様的な制限などから上限が定まるため、製品数が増えれば増える程、差別化が難しくなってしまいます。

とはいえ、Qualcomm Snapdragon 410は元々ミドルレンジの下、といったクラスのローエンド寄りの機種向け64ビットプロセッサであるため、このプロセッサを搭載した端末でメインメモリやストレージの容量を充実させた機種はAndroid搭載端末でも少数派であったりします(※注5)。

 ※注5:このクラスのプロセッサを搭載してメモリ/ストレージ容量の増量を図るのであれば、1ランク上のプロセッサを搭載した方がユーザーに対する訴求力が強いと言えます。

なお、内蔵フラッシュメモリはMicro SD対応メモリカードスロットが搭載されている機種の場合、OS動作に必要な容量があれば後はそちらにメモリカードを挿して対処可能であるため、無理に大容量化する必要は無いのですが、メインメモリは後から追加する術が基本的には無いため、またそのメインメモリの一部がGPUのビデオメモリに占有されることやアプリ動作の確実性や動作の安定性を考えると、最初から2GBのメインメモリを搭載するこの機種は、同じCPU搭載であっても「MADOSA Q501A」よりも性能的に有利であると判断できます。

メモリ増量のトレードオフ

ただ、メインメモリの増量は、恒常的な消費電力の増大とほぼイコールです。

搭載OSにかかわりなく、どのメーカーもスマートフォンやタブレットなどのメインメモリ増量に慎重な姿勢を示しているのは、いかに低電圧化やチップ製造プロセスのシュリンクで消費電力が低減されているとはいえ、定期的なリフレッシュが必要で常時一定の電力消費が生じるDRAMの増強は、その製品の連続動作時間を大幅に短縮させてしまうため(※注6)です。

 ※注6:実際にも筆者が以前、愛用していたノートパソコンでメインメモリを4GBから8GBに増強したところ、それだけでそのマシンのバッテリでの連続稼働時間が概ね2割~3割ほど短縮されてしまい、驚いたことがあります。稼働状況に合わせてクロックを落としたりモジュール単位で動作を停止させたりして消費電力を節減できるCPUとは異なり、その保持しているデータを喪ったり破損したりせずに維持し続けるには全チップを常時駆動させ続け、定期的なリフレッシュ作業=メモリセルの読み出しと再書き込みによるキャパシタに対する再チャージ作業が必須となるDRAMは、それほどに電力消費の大きなデバイスなのです。

果たしてそのせいなのか、内蔵バッテリー容量に大差の無い「MADOSA Q501A」が9時間と公称している連続通話時間について、この「Every Phone」は(本稿執筆時点では)その数値を公表していません。

既に製品発売が行われているスマートフォンで連続通話時間が全く公表されないというのはあまりない話で、この機種のバッテリーの持ちが(恐らくは倍増されたメインメモリが原因で)あまりよろしくないことが推測できます。

FREETEL「KATANA01」

11月末のWindows 10 Mobile搭載スマートフォン新製品ラッシュの最後を飾るのが、SIMフリーキャリアとして名を上げたFREETELが発売した「FTJ152E-katana01」(KATANA01)です。

「KATANA01」の主な仕様

FREETEL「KATANA01」SIMフリーキャリアの雄であるFREETELが発売開始した低価格Windows 10 Mobile搭載スマートフォン定価12,800円(税別)とかなり安い価格設定となっている。

FREETEL「KATANA01」
SIMフリーキャリアの雄であるFREETELが発売開始した低価格Windows 10 Mobile搭載スマートフォン
定価12,800円(税別)とかなり安い価格設定となっている。

記事執筆時点で公表されている「KATANA01」の主な仕様は以下の通りです。

  • OS:Windows 10 Mobile
  • チップセット:型番非公開(クアッドコア1.1GHz)
  • サイズ:66.3×132.8×8.9mm
  • 重量:約132g
  • メインスクリーン
    • 解像度:480×854ピクセル(FWVGA解像度)
    • 画面サイズ:4.5インチ(対角線長)
  • 内蔵メモリ
    • RAM:1GB
    • フラッシュメモリ:8GB
    • 拡張スロット:microSD card(最大容量:32GB)
  • カメラ
    • メインカメラ解像度:5メガピクセル
    • フロントカメラ解像度:2メガピクセル
  • Wi-Fi:
    • 対応規格:IEEE 802.11 b/g/n
  • LTE:
    • 対応周波数帯域:2100MHz(バンド1)/1700MHz(バンド3)/900MHz(バンド8)/800MHz(バンド19)
    • 最大通信速度:下り150Mbps・上り50Mbps
  • Bluetooth:Ver.4.0(LE対応)
  • 電池容量:1,700mAh(取り外し交換可能)

ご覧の通り、4.5インチFWVGA解像度液晶パネルを搭載し、型番不詳の1.1GHzクアッドコアプロセッサを搭載するなど、「MADOSA Q501A」や「Every Phone」と比較すると各部のスペックが1段あるいは2段以上は下回る、低価格志向のコンパクトモデルとなっています。

なお、搭載される統合プロセッサについては、仕様上「クアッドコア1.1GHz」とのみ公表されていますが、現在のWindows Phone 8.1やWindows 10 Mobileのハードウェア要件では事実上CPUはQualcommのSnapdragonシリーズしか選択肢がありませんから、これはコア数と動作クロック周波数から最大1.1GHz駆動のCortexーA7を4基内蔵するSnapdragon 210である可能性が高いと言えます。

なお、こうした設計の影響か、この「KATANA01」ではMicro SDメモリカードスロットがMicro SD XCに対応せず、一世代古いMicro SDHC仕様のものまでにのみ対応する、比較的古い仕様のものが搭載されています。

このあたりは各社各製品でコンセプトによって大きな差が付けられている部分になるのですが、最初に登場した「MADOSA Q501A」を基準にして考えると、次の「Every Phone」はより高い性能に振った機種であったのに対し、この「KATANA01」は通話料低価格化の旗手の1社であるFREETELの製品らしく、若干スペックダウンすることでより低価格化することを重視した機種となっています。

もっともこれは、ただ安く造りました、という安物ではありません。

他の2機種はSIMカードスロットが1基しか搭載されていないのに対し、この「KATANA01」だけは、状況に応じてSIMの使い分けを行う前提で、SIMカードスロットが2基搭載されているのです。

これは、格安SIMフリー端末を求めるようなユーザーが一番求める機能が何なのかを良く理解しているFREETELならではの選択であると言えるでしょう。

こうした製品コンセプトの相違は、それぞれの製品販売チャネルの相違が大きく影響していると言え、法人向けを重視する「MADOSA Q501A」、そもそも発売元が大手家電量販店チェーンであるため自らの家電量販店チェーンでの店頭販売を重視する「Every Phone」、格安を武器としてきたこともあってWeb上での自社オンラインサイトでの販売と取り扱いのあるヨドバシカメラ各店での販売の双方で展開する「KATANA01」、とその販売戦略も見事に分かれています。

FREETEL「KATANA02」

なお、FREETELについては、この「KATANA01」の上位機種として、「KATANA02」を発売することを予告しています。

この機種の現在公表されている主な仕様は以下の通りです。

  • OS:Windows 10 Mobile
  • チップセット:型番非公開(クアッドコア)
  • メインスクリーン
    • 解像度:720×1,280ピクセル(HD解像度)
    • 画面サイズ:5.0インチ(対角線長)
  • 内蔵メモリ
    • RAM:2GB
    • フラッシュメモリ:16GB
  • カメラ
    • メインカメラ解像度:8メガピクセル
    • フロントカメラ解像度:2メガピクセル
  • LTE:
    • 対応周波数帯域:2100MHz(バンド1)/1700MHz(バンド3)/900MHz(バンド8)/800MHz(バンド19)
    • 最大通信速度:下り150Mbps・上り50Mbps
  • 電池容量:2,600mAh

現状で公開されている仕様を見る限り、これは「MADOSA Q501A」と「Every Phone」の中間に位置するスペック、より正しくは「MADOSA Q501A」のメインメモリを2GB搭載とし、内蔵ストレージ容量を16GBに倍増した機種と考えて良さそうです。

後編では、Windows 10 Mobileのもたらすものについて考えてみたいと思います。

▼参考リンク
< 窓>とあなたが、もっとつながる。 Windows OS搭載スマートフォン「MADOSMA」 | BTOパソコン・PC通販ショップのマウスコンピューター
2015.11.09ニュースリリース|マウスコンピューター、Windows 10 Mobile 対応スマートフォン 「MADOSMA Q501A」を発表|マウスコンピューター
2015.11.27ニュースリリース|Windows 10 Mobile対応スマートフォン 「MADOSMA Q501A」を予約販売開始|マウスコンピューター
EveryPhone | スマートフォンでWindowsを実現
国内最速の平成27年11月28日(土)店頭販売開始!!Windows 10 Mobile搭載SIMフリースマホ『Every Phone』誕生!(PDF)
FREETEL KATANA01 特長|機種一覧|FREETEL(フリーテル)
日本最速発売!Windows 10 Mobile対応スマホ『KATANA 01』を11月25日に先行販売開始。販売価格はLTEで驚きの12,800円(税別) | freetel

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