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1,700本もの脱出ゲームをプレイしてきた攻略サイト運営者が語るヒット作の傾向とは!?

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by [2017年5月09日]

SSPサービス「アドフリくん」を運営する株式会社ADFULLYが開催するセミナーは、アプリデベロッパーのみなさんにはおなじみかもしれませんが、今回のテーマはなんと、最近のアプリストアを賑わせている“脱出ゲーム”限定! その名も『脱出ゲームアプリ限定~広告マネタイズセミナー~』です。

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ここでは、脱出ゲームの攻略サイト「iPhoroid」を運営している株式会社マッシュアップの松本朋弥氏(写真)に、攻略サイト運営側の視点からヒット作につながるヒントについて語っていただきました。

株式会社マッシュアップ 日本一の脱出ゲーム攻略サイトを目指し、スマートフォンアプリ以外にもフラッシュ脱出ゲームの攻略も行う。現在、1,700本以上の脱出ゲームの記事を掲載。そのほか飲食店経営、飲食店向けポイントアプリ、各種デザイン制作なども手がける。

脱出ゲームのトレンド

最近の脱出ゲームには大きく分けて、部屋の仕掛けを解いて脱出するノーマル型と、各ステージで決められたお題を次々とこなしていくステージ型の二種類があります。2016年と比べると、ステージ型が少し減ってきています。2017年はまだ3ヶ月間のデータですが、2016年と比べても倍くらいのペースで脱出ゲームのリリースが増えてきています。

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脱出ゲームの種類をさらに細分化すると、2D型脱出ゲームが全体の九割以上を占めていると思います。左右の矢印ボタンで画面遷移をして怪しい部分をタップで拡大するという、オーソドックスでわかりやすいシステムです。ほとんどが静止画メインで作られているので、これから初めて脱出ゲームアプリを作る方もまずはこのタイプから挑戦されるのではないかと思います。

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3D型脱出ゲームは最近少しずつ増えてきています。スワイプで360度スクロールさせたり、一部分だけスワイプで左右に動かしたりできます。なので、角度を変えないと見えない場所にアイテムがある仕掛けや演出のバリエーションが増えるというメリットがあります。特に360度見渡せるようなタイプだと、反転させた瞬間にプレイヤーをびっくりさせるような仕掛けができるため、ホラーゲームにはすごくマッチしていると思います。ただ、3D酔いやバッテリー消費が激しいというデメリットもあります。

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キャラクター操作型ではドット絵RPG風の作品が多く、操作方法は仮想の十字キーを用いたりスワイプ操作で動かしたり、キャラクターを任意の場所に動かしたりと、いろんなタイプがあります。個人的には「あいつ勇者やめるって(HappyHoppyHappy)」シリーズで採用されているタップした場所にキャラクターが移動する操作方法が、脱出ゲームとすごく相性が良いと思っています。また、脱出ゲームは気軽に遊べるジャンルだと思うので、画面をスクロールしないで、一画面ごとに遷移するつくりがいいですね。

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私が今まで1,700本近く脱出ゲームをプレイしてきた中で三本の指に入るアプリは「マヂヤミ彼女」「4コマ・アンタルチカ」「マトリョーシカの謎」です。(ネタバレになるので)詳しくは皆さんにもぜひ実際にプレイしていただきたいと思います。脱出ゲームはアイディア次第でいろんな可能性を秘めているジャンルではないでしょうか。

ヒット作の傾向

脱出ゲームを作るにあたって、ユーザー目線でとても重要だと思う項目がいくつかあります。

タイトル
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ファーストインプレッションが重要なので、タイトルの付け方には工夫が必要です。特に「脱出」「脱出ゲーム」というワードは検索でもよく使われるので「脱出ゲーム ○○」「○○からの脱出」のようなタイトルにするのがセオリーです。しかし、「トイレからの脱出」や「風呂場からの脱出」といったあまりにも安易なタイトルだと検索にも引っかかりづらく、インパクトも欠けてユーザーの記憶にも残りません。Abluesさんの作品(上段の3つ)は脱出の舞台がオーソドックスな場所ばかりですが、毎回タイトルにひとひねりが加えられていて面白いです。こういったものが検索にもヒットしやすく、ユーザーの目にも留まりやすいと思います。

快適な操作感
脱出ゲームはライトユーザーが多いので、もっさりとした操作感や、途中でフリーズがあると即アンインストールされて、悪い評価がつけられてしまいます。なので、開発段階でできる限りアプリ本体を軽くして、スムーズに画面遷移できるようにするのが望ましいです。

タップポイント
タップしているはずなのに反応しなかったり、ドット単位の細かい範囲にアイテムが隠されていたりすると、ストレスを感じてしまいます。画面をひたすらタップした結果、運よくアイテムが見つかって「こんなところにあったの?」みたいなことが結構あるんですよね。タップポイントは仕掛けとして意図的に小さく設定する以外は、なるべく大きめに設定しましょう。

拡大可能なヒント
スマートフォンの画面はとても小さいので、ある程度の年齢以上のユーザーにとっては壁の隅に書かれたヒントなどは目を凝らしても判別できないものがよくあります。脱出ゲームは若い世代だけでなく、全世代にコアなファンがいるジャンルですので、最大まで拡大できるような配慮があるとありがたいです。

BGM<SE
脱出ゲームにはBGMが無い作品も結構あります。脱出ゲームでとにかく重要なのは、SE(効果音)です。これは、画面をタップするごとに音を鳴らすぐらいの勢いでつけていいのです。例えば、開かない引き出しを調べたときに「ガチャガチャ」という音がないと、ユーザーはこの引き出しが最終的に開く仕組みになってるのか、それともただのグラフィックの飾りにすぎないのか、判別できず困惑してしまうのです。

知識問題はNG
謎解きの問題が、ある分野の知識がないとわからないとか、ネットで検索しないとわからない、というのは避けましょう。アプリ内に残された手がかりを元に解ける問題が良いと思います。脱出ゲームは、解けた後がすっきりしないと楽しめません。だから難解な仕掛けや、複雑な計算問題、数字のダイヤルが総当りで何とかなってしまう、というのはユーザーにモヤモヤを残してしまうことになります。

ヒント機能
現在は多くの作品にヒント機能が実装されるようになって、広告表示のタイミングが少ない脱出ゲームにおいて大きなマネタイズポイントになっています。表示の際もいきなり答えを置くのではなく、段階的にヒントを表示すれば、ユーザーにとっての楽しみ、かつ広告表示回数も多くすることができます。

オマケ要素
脱出ゲームは「脱出したら終わり」です。なので、脱出した後にちょっとしたオマケや、別の脱出方法があるとユーザーはさらに楽しめるでしょう。最近は、本編と同じ舞台を使用して、探し物をするミニゲームがあるアプリもあります。余裕があればマルチエンディングや、アチーブメントの実装もいいと思います。その際には是非、ほかのエンドがあることを画面上で示唆してほしいですね。

ユーザーを不快にさせない効果的な広告

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ゲームの世界観にマッチした広告は、ユーザーにストレスをあたえることなく、効果的に配置できます。例えば脱出する部屋に置いてあるテレビに映っても世界観が一体化している広告です。それ以外にもコップや壁のポスターなどにもアイディアひとつでどんなところにも広告を設置できるようになってきたのかなと思います。

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ほかにも、いくつかの選択肢の中に広告を混ぜる方法もあります。私が好きなのは『あいつ勇者やめるって』シリーズで、ミニゲームに失敗すると、キャラクターが「広告を見ろ」と催促をしてくるものです。ユーザーは広告を見せられる側なのに「仕方ないなー」という感じで、思わずクスっとしてしまったことが今でも記憶に残っております。

このように脱出ゲームというジャンルはゲームのシステムとしてはシンプルですが、アイディアひとつでユーザーに大きな印象を与えることができます。また、広告設置場所の自由度も上がってきているので、こういった広告モデルを踏まえて作ることが重要になってくると思います。

▼参考リンク
iPhoroid|iPhone&Androidゲームアプリの攻略サイト
株式会社マッシュアップ
脱出ゲームアプリ限定~広告マネタイズセミナー~
スマホ広告収益最大化SSP『アドフリくん』

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