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あのアプリのeCPMってどのくらい?アプリ開発者いたのくまんぼう氏が各アドネットワークの特徴に迫る

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by [2017年2月09日]

動画リワード関連9社による『新春 Rewarded Video Ads Night☆』が開催され、動画リワードを使ったマネタイズノウハウの共有やアプリ開発者の交流が行われました。

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元コンシューマーゲーム開発者で現在は個人でアプリ開発を行っている、いたのくまんぼう氏(写真)は、各ストアで計七度もフィーチャーされている自身の最新作『お水のパズルa[Q]ua(アキュア)』と、他の開発者のアプリ5つの動画広告での収入を比較し、それぞれのアドネットワークの特徴について解説しました。いたの氏は、国連主催「ワールドサミットアワードモバイル 2012」を受賞したタッチフリー電子書籍リーダーアプリ『MagicReader』や、ノンプロモーションでAppStore無料総合1位を獲得した『江頭ジャマだカメラ』などもリリースしています。

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アキュアの収益比率

アキュアでは画面の下に表示されるバナー、プレイ後数回に一回表示されるインターステイシャル、そして動画リワードの3つの広告を入れています。動画リワードとはゲームアプリで同じ面を何回もリトライしていたりすると、動画を見ることでその面をスキップできたり、プレイ中に獲得したコインを2倍にできたりするものです。本日はこの動画リワードをメインにお話します。

1年前にアキュアをリリースし、動画広告を使ってみて「自分のアプリの動画広告のeCPMは適正なのか?」と、ふと思ったんです。あまり人と比べることがないものなので、他のアプリではどれぐらいのものなのかも気になりました。ということで色々なアプリのeCPMを比べることにしました。今回はアキュアの他に、俺の校長3D星空ブランコ闇病院からの脱出ソーセージレジェンドRoller Coaster Simulatorの開発者に生のeCPMデータを提供していただきました。

アキュアの収益比率はバナー、インターステイシャル、動画リワードの3つのうち、バナーが半分を占め、そのうち動画リワードが2~3割です。アキュアはスマートフォンアプリ特化型のSSPアドフリくん経由で配信しており、4社を利用しています。それではアキュアのリリース後3ヶ月の各eCMPデータを見てみます。同じグラフで見ると凄く分かりやすいのですが、各社の特徴が見て取れます。例えばAppLovinは多少上下に動きながらも高値で安定しています。Unity Adsでは、案件がCPIがメインということもあってスパイクが出やすく、maioはほぼ横一直線となっています。

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広告の配信優先割合に気をつけて

続いて、直近3ヶ月のeCPMのグラフを見ていただきます。AppLovinは特徴としては変わりません。Unity Adsも最後の方に特徴的なスパイクが出ています。しかし、それ以外のほとんどが配信されていません。確認したところ、Unity Adsの配信比率がなんと1%になっていました。でもそれならば100回に1回は配信されるはずなのにほとんど配信されていないように思えます。

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(これらの配信比率はSSPのアドフリくんを使って調整しているので)アドフリくんを提供している株式会社ADFULLY代表の小室さんにアドフリくんの自動調整の特性を聞いてみました。すると今まで動画広告の配信比率と思っていたものは、配信優先割合でした。つまり割合の多いものから順にウォーターフォール式でimp(インプレッション)が流れて、そこで案件がなかったら下に流れていくということです。今回は1番目と2番目のネットワークで5~8割のimpを消化してしまっていたので4番目にはほとんど流れなかったわけです。このように一度、4番目になってしまうと結果としてimpが流れてこないので、効果が上がらずより偏りが大きくなり、1%まで落ちてしまうこともあるのです。そうすると自動調節ではなかなか盛り返すことが難しいので、必要がある場合は手動で再調整しなければいけません。ただ3、4番目のネットワークも上位から漏れてきたimpを拾って機会損失をなくすためには重要なので、上位2つだけ入れておけばいいかというと、そういう訳でもありません。

各アプリの比較

俺の校長3D

収益比率はインターステイシャル、バナー、動画リワードの順番で、動画リワードの割合は20~30%弱です。グラフを見てみると、AppLovinの波形はアキュアとも似ています。また、Unity AdsやAdColonyはスパイクが出やすい特徴があることがこのアプリでも見て取れます。特にAdColonyはすごいスパイクが出ていて、最大で6万円を超えています。maioもアキュア同様に横ばいの特徴が出ています。
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星空ブランコ

動画リワードの比率は2番目で30%を超えています。AppLovinにしては珍しくとんがった部分が1つありますが、これはおそらくimpが少なかったのだと思います。maioは後半に多少波ができていますが、そこまで大きな範囲ではありません。
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闇病院からの脱出

今流行の脱出ゲームです。最近は動画を見てヒントをもらうというマネタイズが浸透してきているので、それがどう影響しているかを見ることができると思います。比率としては動画リワードが61%を占めています。AppLovinは最後のほうに大きいスパイクが出ていますが、似たような形です。maioも同じように安定しています。
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ソーセージレジェンド

このアプリはアプリ内課金も入っていますが、動画リワードが40%を超え1番目となっています。これらはアドフリくんではなくheyzap経由ですが、AppLovinはやはり同じような特徴になっています。Unity Adsは今までよりスパイクが目立ちませんが、多分impが結構あるので収益が0になる日がないからだと思います。
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ローラーコースターシミュレーター

動画リワードの収益比率はインターステイシャルに続く2番目で35%となっています。アドフリくん経由で、Unity Adsでは同じようにスパイクが出ています。Tapjoyは多少揺れ幅が大きく出ています。Vungleはスパイクが結構出ています。
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最後に6つのアプリをまとめますと、概ねeCPMで1,400~1,800円くらいがカジュアルゲームの平均になると思います。もちろんこれより多いアプリ、少ないアプリもたくさんあると思いますが、なかなかこうやって他人のデータと比べる機会はないと思うのでぜひ参考にしてみてください。

▼参考リンク
新春 Rewarded Video Ads Night☆
アドフリくん

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