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対局だけでなく今度は実況も~AIによる将棋の自動実況システム~

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by [2016年12月06日]

株式会社Liaroは、ディープラーニングによる画像認識アルゴリズムを用いたAIによる将棋自動実況システムを開発しました。クローズドα版として開発され、2016年11月に行われた将棋のタイトル戦において生放送映像からAIが盤面の認識を行い、90%の精度を達成したことを発表しました。

盤面の様子を実況

最近はディープラーニングのおかげで画像認識技術が急成長し、さまざまな分野で扱われています。画像認識で今一番流行しているのは自撮りカメラアプリの「SNOW」でしょうか。「SNOW」ではカメラでヒトの顔を認識すると、顔に合わせてネコの耳をつけたり、友達同士で顔の部分だけ交換したりすることができます。このようにディープラーニングを使うと、ある画像の中から顔の部分を認識できたり、機械でも人間と同じように、その画像がどんな画像なのかを認識できたりするようになります。

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このシステムでは、対局の生放送映像から画像認識により、将棋の駒がそれぞれ認識されていて、盤面の状況を認識することで盤面の変化を検知し、変化に応じて自然文を生成することで自動実況を実現しています。変化に応じて自然文が生成されるというのは、駒が動くと「4八飛」のように実況してくれるということなのでしょう。

そしてもう一つ留意したいのは、このシステムでできるのは「実況」であって「解説」ではありません。駒がどこに動いたかなどは伝えられますが、なぜその駒を動かしたのかといった「解説」の部分はさすがにまだ実現できないようです。

また、精度が90%ということで、10回に1回認識に失敗してしまっては見ている方も気になってしまいますよね。Liaroは今後、さらなる精度向上と盤面解析などのプロダクトの開発を行っていくとしています。

レポートも自動で生成!?

Liaroは将棋の実況以外にも、スポーツ速報自動生成システムや、AIを使った様々なサービスの開発を行っています。

  1. 映像、スコア情報などからスポーツや災害などの速報自動生成システム
  2. グラフやログデータからのレポート自動生成システム
  3. 画像認識による類似商品表示システム
  4. 画像認識による嗜好解析エンジン

いち大学生としては、やっぱり「レポート自動生成システム」に目が行ってしまいます(笑)。これはグラフや表、ログデータを画像認識や自然言語処理によってデータや傾向を分析し、自然な文章のレポートを自動生成してくれるシステムのようです。仕上げは自分でする必要がありそうですが、レポートを書いてくれるというのは魅力的です。いずれは、持ち主の文章を真似してレポートを書いてくれるAIなんてものがでてくるかもしれませんね。

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