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VRで震災を伝える~東日本大震災と熊本地震を振り返って~

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by [2016年11月15日]

「東日本大震災の記憶を後世へと繋ぐ情報ステーション」として、2015年11月にオープンした宮城県石巻市の展示施設「南浜つなぐ館」。震災の被害の大きさをよりリアルに伝えようという目的で、2016年11月3日より震災当時のVR体験を導入しました。
VRゴーグルを装着すると震災直後の石巻市の様子が360度に広がり、津波や火災により、まるで廃墟と化した石巻市の旧門脇小学校や、がれきの中に立つ「がんばろう!石巻」と書いた看板などが目に入ります。被害の甚大さ、そして復興への懸命な努力がひしひしと伝わってきます。南浜つなぐ館は1万人以上の総来館者を記録していますが、今後さらに多くの来館者が見込めるかもしれません。

この「南浜つなぐ館」以外にも、主に2016年に入ってからVRによる震災報道という試みはいくつかなされています。

報道に力を発揮するVR

VR動画に特化した東北のニュースサイト『TOHOKU360』では、熊本地震と東日本大震災及び福島第一原発事故に関する360度動画ニュースを公開しています。
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2016年6月に公開された「VRで知る「熊本地震」被災地の今」では、震災から2ヶ月後の熊本を撮影した360度動画を見ることができます。国道を走るトラックから撮影されており、右を見ても左を見ても倒壊した家屋が続きます。

この動画の撮影は、360度動画の制作を中心に活動している「体験空間設計」によるもの。YouTubeで他の熊本の360度動画も見ることができます。

続きまして2016年2月に公開された読売新聞の特集コーナー「震災5年〜再生の歩み」
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東日本大震災で津波の被害を受けた太平洋沿岸部、岩手県宮古市から福島県南相馬市までの被災地12カ所を、航空写真と360度動画で震災を振り返るという特集です。この360度動画は、記者が被災地の人を訪ね、当時を振り返る様子を360度カメラで撮影したものです。

こちらは2016年3月に公開されたNHKオンラインの「VRとデータで見る震災5年」は、東日本大震災から5年経った東北の姿をVRで伝えています。
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福島第一原発事故から5年経っても避難を強いられ、時が止まったように残されている保育園や家の360度写真。
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5年経ってもなお、多くの人が日常生活に戻ることができていない現状を知ることができます。
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VRは震災以外の報道にも取り入れられつつありますが、震災報道は特にVRが効果を発揮すると言えるかもしれません。これまでの震災を忘れないために、是非チェックしてみてください。

▼参考リンク
南浜つなぐ館オープン|みらいサポート石巻
VRで知る「熊本地震」被災地の今‐TOHOKU360
悲劇と懐かしいふるさとの狭間で‐TOHOKU360
外国人専門家が見た福島‐TOHOKU360
体験空間設計-YouTube
[3.11]震災5年〜再生の歩み 航空写真と360度動画で知る東日本大震災からの5年間と現在 : 読売新聞
VRとデータで見る震災5年/NHKオンライン

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