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こちネコ2の事例で学ぶスマホアプリマネタイズ『カジュアル(位置)ゲームの課金アイテムへの取組み』

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by [2016年10月24日]

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 ADFULLYとGlossom共同開催となった最新アプリマネタイズ戦略がわかるイベント『アドフリナイトVol.10』。今回は、注目度があがってきている“動画広告”をテーマに開催されました。
 インクリメントPの北谷尚大氏(写真)からは、『こちネコ2で振り返るカジュアル(位置)ゲームの課金アイテムへの取組み』が講演されました。インクリメントPは、地図検索サイト『MapFan』でお馴染みの地図を事業の柱としている会社ですが、地図を活用した位置ゲームも手がけています。本講演ではカジュアルゲームアプリ『左様!こちらネコ屋台でござる。by MapFan 』(以下、こちネコ2)におけるマネタイズへの取り組みが紹介されました。

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地図のプロが作った位置ゲーム『こちネコ2』

 こちネコ2は『はい!こちらネコ屋台です。by MapFan』に続く、スマホ向けカジュアル位置ゲームアプリの第2弾です。ゲームの目的は、GPSを用いてキャラクターがアイテムを探し集め、そのアイテムを使って商品を作って売るというもの。そしてゲーム内の売り上げにより、自分の屋台をグレードアップさせることができるのです。
 また、このバージョンから、実際に47都道府県に行ってチェックインをしないと集められないご当地ネコというコンテンツが追加されました。位置情報がより一層活用されたゲームになっています。

広告+課金アイテムでマネタイズ

やはり基本は広告!
 数多く存在しているマネタイズ要素の中でも、やはり基本となるのは広告です。

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 ひと口に広告と言っても、画面の角に表示されるバナーや屋台の素材をグレードアップしたときに表示されるインタースティシャル広告、動画リワードなど形態は様々です。
 こちネコ2では移動距離に応じてゲームが有利に進むメーターが貯まりますが、なかなか移動できないという人向けに、動画リワードを見れば移動距離を稼げるというシステムがあります。そしてこちネコ2の利用者のデータから、ユーザーは1日に1回は動画リワードを見ることが判明しています。1再生1円だとしても1ユーザーあたり30円/月の収益につながっているということです。動画リワードが収益に大切な役割を果たしていることがわかります。
 また、バナー広告は常に表示されますし、別ページに遷移する間の空き時間にブラウザ上に表示されるインタースティシャル広告は時間の無駄にならないのでこちらも閲覧者が多いでしょう。

課金アイテムはうまく使おう
 こちネコ2では、課金することによってクリア時間の短縮やご当地ネコの購入が可能です。前者ではアイテムを探す時間が一瞬になったり、作って売る時間が短くなったりし、後者では実際にその都道府県に行かなくてもご当地ネコを集めることができます。このご当地ネコの課金は高めの値段設定となっていますが、比較的多くのユーザーが課金してご当地ネコを収集しています。

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 アップデート前は、ご当地ネコの購入はできませんでしたが、アップデート後に購入できるようになると売り上げに占める課金の割合が大幅に増加し、半分以上を占めるようになりました。

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 また、アイテム別の課金割合を見ると、高額課金アイテムを買う方が増えたこともわかります。これらのことから、価格設定にかかわらずコレクション要素(ご当地ネコ)が課金に大きく貢献していることが一目瞭然です。課金アイテムの設定の仕方により売れ筋の大幅変化も見込めるいうことです。

気持ちよくお金を払って頂ける課金システム

 ここまで広告や課金アイテムについて言及してきましたが、最終的に大事になることをまとめます。
 まず1つ目は、無課金でも達成可能な内容について、課金要素を用意することです。クリアやコレクション制覇までの時間が短縮されるような内容を用意すれば、ユーザーの課金率は高くなるでしょう。あくまでも無課金でも達成できるという部分は残していくことが重要です。
 そして2つ目が、SNSで拡散して頂くことによってオーガニックユーザーの流入を確保することです。これは動画リワードの再生回数が1人あたり1日1回であることからもお分かり頂けると思います。また、課金アイテムを入手するユーザーが増えれば、ユーザー数の増加はそのまま収益に反映されることでしょう。
 最後に、動画リワードにおいてインセンティブは出し惜しみしないことです。インセンティブに応じてユーザーの動画リワード視聴率は大きく変わってくると思います。動画を流すタイミングも考慮して、ユーザーが一番利用したくなる仕組みや場面を見つけることが重要になるのではないでしょうか。
 以上のように、マネタイズには様々なポイントがあります。ゲームを楽しみたいと考えてる方に気持ちよくお金を払って頂けるような課金システムが理想だということも念頭に置きながら、アプリ開発の際には広告や課金アイテムを効果的に活用してみてください。

▼参考リンク
左様!こちらネコ屋台でござる。 by MapFan
インクリメントP株式会社
スマホ広告収益最大化SSP『アドフリくん』
Glossom株式会社

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