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いかに課金アイテムを実装するか? 日本エンタープライズ上吉原氏が語るアプリ収益の構成と実像とコツ

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by [2016年7月29日]

nihon-eアプリマネタイズのトレンドがわかるセミナーイベント「アドフリナイトvol.9 with カイト」が開催されました。

ここで、女性のリズム手帳やBOOKSMARTなどライフスタイルからエンターテインメントまで多彩なコンテンツサービスを配信している日本エンタープライズ株式会社の上吉原一貴氏(写真)は、『爽快麻雀!イーシャンテン』の実績を元に、アプリ収益のあげ方について語りました。

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課金アイテムは手元に残るものを

2015年にリリースされた『爽快麻雀!イーシャンテン』はCPUと対戦する2人麻雀ゲームアプリです。イーシャンテンという名前の通り、早く決着がつく麻雀が遊べます。ユーザーが5連勝すると、キャラクターのイベントグラフィックスが手に入るというお楽しみもあります。※イーシャンテン(一向聴)とはテンパイになるまであと1牌という状態のこと

『爽快麻雀!イーシャンテン』は、バナー広告、オファーオール広告、インターステシャル広告、そしてアプリ内課金の4つから収益を上げています。

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主な収益は課金で、Android、iOSともに全体の8割を占めています。Androidはバナー広告とインターステシャル広告が売上の10%を占めています。iOSはこれらが14%ですが、iOSではリワードができないので、オファーウォール広告の割合はかなり少なくなっています。

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課金の内容は、安いキャラクターは120円から購入できるようになっています。一番高いものは2,000円のキャラクターパック(3キャラ入り)で、1個キャラクターを購入するより、単価は安く設定してあります。一応、無課金でもキャラクターを入手できますが、1ヶ月くらい毎日頑張って勝ち続けてください!(笑)

キャラクター購入数比率を見ると、一番安い120円のキャラクター(オレンジ)が36%を占めています。次に赤枠のキャラクターパックが15%と6%の合計で21%くらいになっています。ところが売上比率を見ると、キャラクターパックが46%と15%で、全体の61%を占めています。課金額の安いキャラクターはどうしてもCVRが高くなる傾向があるのですが、売上比率にした場合は2,000円のキャラクターパックが多くを占めることになります。

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このことからアプリで課金を実装するポイントとして、CVRではなくARPPU(Average Revenue Per Payed Use=ユーザーあたりの平均月間売上高)を上げることを意識しています。100円の商品を10人に買ってもらうのではなく、1,000円の商品を1人に買ってもらうように作っています。アプリ内課金で有効なのは、やはり時短要素です。コツコツ頑張れってもキャラクターを手に入れることができますが、課金してすぐに手に入れたいというユーザーもたくさんいらっしゃいます。

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以前に、スコアが上がったり、フィーバータイムが長くできるという課金を実装していましたが、あまり収益を上げることができなかった経験から、課金ではキャラクターをゲットできるようにしました。収益のグラフで課金が一番の割合を占めているので、やはり手元に残るコンテンツのほうが課金されやすいと思います。そして、今回のターゲットは自分にしました。そうすることで、自分だったらいくら払うだろうか、こんなキャラクターデザインだったら買おうなどを考えて設計できました。

こんな人におススメ、itemstore

『爽快麻雀!イーシャンテン』の課金ではitemstoreを使いました。というのも、リリース計画にないアプリだったので予算があまり無く、気軽に利用できると思ったからです。itemstoreはこんな人におススメです。

  1. 元々リリース計画にないアプリだったので予算がない!
  2. どうせなら開発費用くらいは回収したい!
  3. でも広告収益だけだとあまり回収できる見込みが…

itemstoreのいいところは、Unityに対応していたり、各種SDKなどがあり、基本的な実装は比較的簡単にできるところです。管理画面からアイテムを追加でき、『爽快麻雀!イーシャンテン』はサーバー上でアイテムの追加をしています。デザインのバリエーションで緑を基調にしたり、あとは柔軟な対応も嬉しかったです。アプリ内課金の実装はitemstoreを使うことで、工数を削減できます。あとは、新しいitemstoreに切り替えるときにアイテムを1つ1つポチポチやっていたのですが、Androidのアイテムをずらっと並べたらiOSにコピーできるような機能が欲しいなと思います。

最後に、一緒にお仕事してくれるパートナーさん企業さんを探しています。面白い企画はあるけれど、実現する術がない等のお話があればお気軽にお声掛けください。

▼参考リンク
日本エンタープライズ株式会社
itemstore
アドフリくん

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