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【BitSummit 4th】Oculus Riftも負けてない!? アイディア勝負のインディーゲーム

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by [2016年7月13日]

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BitSummitの会場であるみやこメッセのすぐそばにある、平安神宮の大鳥居。外国人観光客に大人気だそうです。2日目は初日とちがってよく晴れたので、セルフィー棒で撮影をしている人をたくさん見かけました。

▼目次
VRゴーグル×乗り物の可能性~The Gunner of Dragoon~
現実とVR空間での動きが一致しているから遊びやすい~BUDGET CUTS~
初体験でてんてこまい! 自転車にスノーボード、スポーツ体験もVRで!
PSVRにOculus Riftも負けてない!? アイディア勝負のインディーゲーム
「とっとこドルアーガ」「プリンキピア」リリースが待ち遠しい個人開発アプリ

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BitSummit 記事一覧

マヨナカ・ガラン

002吸い込まれるような不思議な紋様が特徴的な、VRノベルゲーム『マヨナカ・ガラン』。VRノベルゲームってなんだ!? と足を止めました。

2016年7月現在のVRゴーグルとPCのスペックでは、小さい文字を読ませるのはまだ難しいでしょう。もちろん不可能ではありませんが、長時間のプレイに不向きなことは間違いありません。そんな中、敢えてノベルゲームを作ってしまうとは……しかも展示スペースは結構広めで、HTC Viveのトラッキング範囲を余すところなく活用しています。ノベルゲーム大好き人間としてはプレイせざるを得ません。

と、BitSummit 2015で「臓物缶バッジ」をいただいたことを思い出しました。昨年の展示はPCゲームのみでアプリ版がないことを残念に思っていたのですが、今年はVRコンテンツで参加されていたんですね。CAVYHOUSE代表・善乃さんの独特の世界観(グラフィック)が大好きです。

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今回展示されていたのは、物語の導入部分とその後のハイライトでした。ノベルゲームといってもただひたすら表示されるシナリオを読ませるだけの作品ではありません。ストーリーを進めるためには、指示されている部分を見る(焦点を合わせる)必要があります。

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ジャンルとしてはQTE(クイックタイムイベント、ムービーを再生している途中で画面の指示に従って適切なボタンを押して進めていくゲームやイベントのこと)に近い印象を持ちましたが、シナリオ上説得力のある説明がなされているので、「やらされている」ようには感じませんでした。VR空間ではある程度プレイヤーも自由に動けるので(といっても最初に立った場所から動く必要はありません)、今なにが起きているのか、どういう場所にいるのかと探索が楽しめました。

コントローラーのトリガーを引いてテキストを読み進めていきます。文字は思ったほど読みづらくありませんでした。表示速度が一定でかつ遅めなので、ストーリーだけを知りたい人には不向きですが、VR空間のできごとそのものを楽しむにはちょうど良いくらいだったと思います。

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「マヨナカ・ガラン」というタイトルの通り、大聖堂(カテドラル、伽藍)の中で物語は進んでいきます。曼荼羅のような不思議な模様が空間のアチコチにちりばめられているのですが、これらはプレイヤーの動きに連動して刻々と変わっていきます。違う方向を見ると、別の模様が見えます。魔法少女まどか☆マギカの犬カレー空間の中に放り込まれたようで、奇妙で美しいと感じました。

作品の完成は2017年夏の予定だそうです。体験版は2016年夏に頒布開始予定なので、気になった方は是非プレイしてみてください。また個人的に、VR非対応の過去作品もオススメです。過去作品がお好きな方は確実に「マヨナカ・ガラン」のことも好きになるでしょう。

マヨナカ・ガラン OPムービー

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【BitSummit 2015】小規模・インディー開発アプリが大盛り上がり(3)

VR PANZER

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同志社大学 電気情報研究会ことDENXの展示は、Oculus Riftを用いた協力戦車バトル「VR PANZER」です。


このように「VR PANZER」は複数人で協力してプレイします。ヘッドマウントディスプレイを被ったひとがリーダーになって、リアルに声で指示を出します。リーダーはVR空間の戦場全体を見ることができます。それ以外のプレイヤー(HMDをかぶっていない人)は通常のモニターを見てプレイするのですが、なんと一部分だけしか表示されません。

リーダーが戦車をあやつって索敵し、「10時の方向に敵戦車発見!」という風にほかのプレイヤーに伝え、ほかのプレイヤーが砲撃を担当する……という流れです。結構盛り上がると思います。

残念なことに、3D酔いしやすい作りでした。戦車の移動速度がはやすぎること、視界が狭いことなどが理由だと思います。特に今回のBitSummitではHTC Viveを用いた、酔いの少ないVRコンテンツがたくさん出展されていただけに、非常にもったいないと思いました。複数人で遊べるというアイディアは素晴らしいと思いますので、今後の改良に期待したいです。

Thumper

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こちらはPSVRで遊べる「Thumper」というゲームです。発売予定は2016年10月13日。PSVRと同時発売ですね。

リズム・バイオレンスとカテゴライズされているとおり、VRコースターとアクション、そして音ゲー要素を組み合わせた作品です。2016年7月8日の時点で、PSVR専用のコントローラーが未発売だったため、PS4のコントローラーでプレイしました。「×」ボタンを押す必要があったのですが、ボタン配置を覚えていない人にはちょっと厳しいゲームかもしれません。

PS4のコントローラー

PS4のコントローラー

ちなみに、PSVRの対応タイトルにも発表された、初音ミクの「Project DIVA」シリーズはボタン配置を覚えるのに最適のゲームです。右手側の4つのボタン(○、×、□、△)それぞれに対応するようにカラー配置されているからです。

Thumper – Rhythm Hell Trailer | PS VR

コースターの動きが少し酔うかもしれないと感じましたが、左右への急カーブは事前にわかるようになっていますし、実際にカーブにさしかかるとブレーキング操作をしなくてはならないので、ゲームに慣れれば問題ないと思います。

VRコースターが3D酔いを引き起こす原因として、意図せぬ方向に意図せぬ速度で急激に移動することや、周囲の風景が煩雑で視覚情報が多すぎることが挙げられますが、『THMUPER』はそれらの問題を逆手に取っています。曲がるときは「防御」しなくてはなりませんし、サイバーな雰囲気の空間は、通常のモニターで見るとやや退屈ですが、VR空間で見ると酔いを誘発しないちょうどいい情報量に収まっています。

駆け足ではありますが、BitSummit 4thで展示されていたVRコンテンツの一部をご紹介しました。昨年にくらべてVRゲームの展示が増え、またOculus RiftよりもHTC Viveが多かった印象です。HTC Viveの最大の良さは、トラッキング範囲が広く、ある程度自由に動き回れることです。ゲームというよりはアトラクションに近いものが多く、文字通り「体験」することができました。こういった広めのスペースを確保できる展示会では、HTC Viveの強みが今後も遺憾なく発揮できるでしょう。ホラー系VRは、悲鳴が迷惑になるため取材できなかったのですが(笑)、自宅で遊ぶためには悲鳴を軽減させるためのマスクのようなものも必要だと感じています。

▼関連リンク
BitSummit 4th
京都市勧業館 みやこメッセ
CAVYHOUSE the Official Website
同志社大学 電気情報研究会(DENX)
Thumpergame.com
THUMPER(Twitter)

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