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あなたはAIが作った映画『Sunspring』を理解できるか?

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by [2016年6月17日]

sunspring近年、絵や詩、小説などの創作活動をAIにもやらせるというプロジェクトが増えつつあるが、その流れが映画業界でも広まっているようだ。

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AIが脚本を作る時代がくるかも???

今回、映画製作者のOscar Sharp氏とニューヨーク大学でAIの研究を行っているRoss Goodwin氏の両名は、80年代から90年代の映画脚本をAIシステム”Benjamin”に読み込ませることで、AIによるSF映画脚本の作成に成功した。
しかも、海外ドラマ『シリコンバレー』のトーマス・ミドルディッチやエリザベス・グレイなど著名俳優を招き、その脚本を元に映画を作ってしまった。

AIが製作したムービー『Sunspring』は、SFLondonという映画祭の48時間フィルムチャレンジ企画に向け製作された。48時間フィルムチャレンジとは、48時間で映画を製作し、2日間の間映画祭で放映するという内容の企画で、AIは脚本だけでなく、ディレクションまで行った。それに加えて、30,000ものポップミュージックをラーニングし、劇中曲までAIが作ってしまったというから驚きだ。

AI産SF映画……その出来は?

Sunspringでは宇宙ステーションのような場所で、3人の男女(H、H2、C)の会話劇が中心に描かれている(ちなみに、AIは名前をつける能力が著しく低いのでこんな役名になったとか)。

肝心の内容は、正直言って映画として全く成立しておらず、映画館で上映されたら確実に低評価が連発するレベルといって間違いないだろう。というのも、支離滅裂な会話と意味不明な画面が続くため話が全く理解できないのだ。SFという設定を活かし、会話の真意を深読みすれば楽しむことが出来るかもしれないが、ほとんどの人にとっては理解できない内容となってしまっている。

実際、YouTubeのコメント欄を見ても、大多数の人が”I don’t know what they’re talking about.”とか”This isn’t AI. It’s Bad Lip Reading making a short film based on other films.”みたいな反応を示しており、映画の内容に困惑しているようだ。

AIが本を書いたり、音楽を作ったりする時代なんだから映画の脚本もそこそこいけるのではないか……なんて密かに期待していたのでこの結果は正直意外だった。映画脚本家の仕事がAIに取られる日はまだまだ先になりそうだ。

●参考リンク
arstechnica Movie written by algorithm turns out to be hilarious and intense
Sunspring Final.pdf

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