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LINEが東証&ニューヨーク市場同時上場! その狙いは?

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by [2016年6月13日]

2014年から幾度となく噂になっていたが、LINEの上場がついに決定した。今年最大の時価総額約5,880億円で上場するこの巨大IT企業は、しばらくの間市場に大きな影響を与えそうだ。

LINEがついに上場 グローバル展開を念頭に?

日本取引所によると、LINEは主幹事は野村證券、証券コード「3938」で上場を果たすことになる。想定価格は1株2,800円で、上場時発行済み株式総数が約2億999万株であることから、株式公開時の時価総額は5880億円程度になると見られている。今回の上場を機に、LINEの時価総額はミクシィやDeNA、サイバーエージェントなど同業他社を大きく上回ることになりそうだ。(上場市場は未定)

近年、基本機能であるチャット機能や通話機能に加え、ゲームや決済、広告機能にまで裾野を広げ、プラットフォーム化を目指すLINE。今回の上場を機に事業方針に変化は起きるのだろうか。
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LINE上場のワケ

今回の上場に際し、LINE株式会社は「アジア市場での優位性を確固たるものにし、また、グローバル展開により一層積極的に取り組んでいくべく、新たな挑戦として、日米両国において新規上場を行うことといたしました」とプレスリリースに記載。グローバル戦略を推進していく方向性を示した。

有価証券報告書によると、LINEは売上高、総資産はここ5年間右肩上がりなものの、純利益、純資産に関しては安定的ではない。また、東南アジアを中心にアジア圏ではユーザー数を着実に増やしつつあるものの、世界全体で見たところ、ユーザー増加率は年々逓減が続き、成長性が失われつつある状況が続いている。
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キャッシュフローの動きから見て分かるとおり、LINEはAmazonなどと同じく、長期成長への投資を惜しまないタイプの企業。この状況をなんとかしたいという気持ちは大きいハズ。

今回の上場の目標はLINEが宣言したとおり海外でのシェア拡大だろう。実際、有価証券報告書内で、Facebook MessengerやWhatsApp、WeChat(Tenscent)を競合他社として扱っており、これらのモバイルメッセンジャーサービスのシェアを奪えるかどうかが、これからのLINE成長のカギなのは明らかだ。

※なお、メッセンジャーアプリで最もシェアを獲得しているのはWhatsApp、2位にはTenscentのQQが位置しており、LINEは7位に甘んじている(2016年1月時点)。

今回の上場をきっかけに、LINEがFacebookやTenscentを押しのけ、世界で活躍できるようになるのか期待しよう。

●参考リンク
LINE 東京証券取引所への新規上場承認及びニューヨーク証券取引所への新規上場に関するお知らせ
新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)PDF

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