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実況動画でファンとのエンゲージメントを~ゲーム開発者のためのYouTube活用法~

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by [2016年6月16日]

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 幕張メッセで開催されたアプリビジネスの拡大を促進していくイベント『アプリジャパン2016』にて、YouTubeの明関賢太郎氏(写真)より「ゲーム開発者のためのYouTube活用法」が紹介されました。
 YouTubeは、月間で10億人が視聴し、1分あたり400分の動画がアップされる巨大動画プラットフォームです。明関氏は、アプリと同様にYouTubeでもモバイルへのシフトが進んでおり、すでに視聴者の60%はスマホやタブレットなどのモバイル環境で動画を楽しんでいることを示しました。そんな中、開発者はゲーム実況をはじめとするYouTubeをどう活用したらよいのでしょうか?

もうすぐ日本でもスタート! YouTube Gaming

 現在、YouTubeのトップ100のチャンネルを見てみますと、1/5ほどがゲームに関連した内容です。世界一のチャンネル登録者数を誇るPewDiePieは、ゲームを実況することで動画の視聴回数を伸ばし、ファンとのコミュニケーションを図っています。日本でもHIKAKINさんをはじめとするゲーム実況者が、幅広い年齢層に受け入れられています。

 我々YouTubeでもゲーム動画について、具体的なことを3点考えています。

ゲーマー向けに最適化した視聴体験
 YouTubeは多様な動画があるプラットフォームですので、逆に言うと好きなゲーム動画を見つけ出すのが大変です。そこで、ゲーマー向けに最適化した視聴体験を提供したいと考えています。

ライブとアーカイブの両方に簡単にアクセスできる環境
 ゲーム実況という言葉が示す通り、こういった動画によって、視聴者も盛り上がってコメントしたり、ゲームのファンがさらに増えたりしています。アーカイブとして上がっている動画を見るだけではなく、ライブで実況をしている中でコミュニティが盛り上がっていくことが重要です。

幅広く多様なゲームコミュニティ
 ファンの人があっての実況動画でありYouTubeですので、いろいろな方に楽しんでいただけるコミュニティをYouTubeプラットフォーム上で提供することが必要です。

 このような考えから、アメリカでは2015年からゲームに特化したYouTubeプラットフォーム『YouTube Gaming』を始めています。日本でも近日サービス開始予定です。YouTube Gamingで、日本のゲーム開発者やゲームユーザーを盛り上げていきたいと思います。
 通常のYouTubeですと企業やゲーム実況者それぞれがチャンネルをもってその中で活動しますが、YouTube Gamingは、ゲームごとの専用ページが作られ、視聴者は目当てのゲーム動画へ簡単にアクセスできるようになっています。

いろいろあるゲーム動画の種類

 YouTubeにあるゲーム動画をいくつかに分けてご紹介します。

プロモーション動画
 新作ゲームの予告編や発表イベントなどです。

チュートリアルやヒント動画
 実際にゲームを使ってレビューしている動画で、ウォークスルー動画ともいいます。

ゲーム実況
 YouTuberがファンと一緒になってゲームを楽しむという仕掛けができています。またゲーム実況はライブと相性が良いのですが、生中継はうまくいくこともいかないこともあって、アクシデントも含めて楽しむ文化が確立されています。

Fandom、Narrative、Machinima
 Fandom:ゲームをきっかけにファンがコスプレをするなどゲームの枠を越えた動画です。
 Narrative:オープンワールドを舞台にしたゲームの中で、自分なりのゲームストーリーを作って、それを動画にしたものです。
 Machinima:Narrativeをさらに高度にしたような、映画のような完全オリジナルストーリーを作って、それをゲーム上で演出した動画です。

eスポーツ
 ゲームを競技として楽しむことが世界中に広がっています。

ファンとのエンゲージメント

 YouTubeを活用する上で考えて頂きたいことはエンゲージント(結び付き、思い入れ)です。YouTubeはファンと繋がり、ファンを盛り上げていく、そうすることで、さらに新しいファンを集めていけるように、ゲーム動画を作る際に気をつけたいことをあげさせていただきます。

ファンが作成したコンテンツを受け入れる
 ゲーム動画は開発者(社)にも作って頂きたいのですが、それだけだとオフィシャル感が出てしまいます。そこで、遊ぶきっかけとしてかなりのウェイトを占めている、ファンが作成したコンテンツを受け入れて頂きたいと思います。

コンテンツの内容に多様性を持たせる
 ゲーム1本につき動画1本だけではなく、チュートリアル的なもので1本、新キャラクターの紹介で1本、必殺技を紹介して1本……いろいろな切り口があると思います。
 この場合、どの時点でどういう動画をあげたらファンが興味をもってくれるかを考えることが重要です。例えばゲームの発売が3ヶ月後ならば、そこに合わせてトレーラーを作り、イベントの動画をあげ、発売に向けて動画をあげる感覚を短くしていくなど、盛り上げる工夫も効果的です。ゲーム動画は発売後も継続的にファンに発信できるので、新しい機能や、バージョンアップのニュースも活用した動画を作ってみましょう。

コラボレーションによって新しい視聴者を獲得する
 他社や、YouTubeクリエーターなど、いろいろなコラボレーションをすることで、お互いのファンに認知してもらえます。ゲームでは一般的になってきていますが、動画にも当てはまることだと思います。

新しいコンテンツを定期的にアップロードする
 プロモーション動画をあげただけでおしまいではファンを集めることはできません。定期的に動画をアップすることで、ファンが集まって、コミュニティが盛り上がっていきます。
 また、定期的といっても、常にクオリティの高い動画である必要はありません。例えば裏話的な動画やインタビュー、Twitter上でゲームのコメントにリプライをしている動画などもあります。

ライブ、コンテンツの提供を拡大する
 ゲーム実況のように一緒になって遊んでみることは重要です。それによって自分もやってみようかなとファンが広がっていきます。

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見つけてもらいやすくする
 サムネイルに適切なものを使う、タイトルや説明に分かりやすい言葉を入れると良いでしょう。
 YouTubeを活用するにあたって必要な情報は、YouTube Creator Academyというオンラインサイトにまとめております。ゲームチャンネルを成功まで導く戦略や、ファンをいかに増やしていくかのノウハウについて説明していますので、ぜひご覧ください。また、東京・六本木ヒルズにはYouTube Space Tokyoという本格的な動画を作りたい、動画の作り方を勉強したい方のためのスペースがあります。ここでは定期的に動画制作セミナーも行っています。

YouTubeアナリティクスをマスターする
 YouTubeのようなオンライン動画サービスの非常に大きなメリットとして、いつどこで誰が何をどれくらい視聴しているのかをデータとして見られることがあげられます。これを積極的に活用して頂きたいです。

視聴回数をアップさせるYouTubeの機能

 ここからはYouTubeがもっている基本的な機能を簡単にご紹介させて頂きます。

タイトルと説明
 動画のタイトルと説明をなるべく分かりやすくして頂くことが非常に重要です。

カスタムサムネイル
 自分で作った画像をサムネイルにすることができます。デフォルトのサムネイルとでは視聴回数に非常に大きな差がつきます。

プレイリスト
 例えば3回に分けて動画を上げた時に、それらを1つのシリーズとして見て頂ける機能です。

コメント
 ファンの方とのコミュニケーションツールです。ファンと一緒になって盛りあがってください。

カード
 自分の動画から他の動画に対して、リンクを貼ることができます。動画の右上にアイコンのボタンがあって、そこからWebサイトや関連するLineスタンプのストアにリンクを張ることができます。

アンケートカード
 YouTube動画の中でアンケートを取り、その投票結果を表示することができます。ゲーム開発者はその結果を元に次の動画を作ったり、ゲーム作りの参考にしたりできます。アンケートはインタラクティブですし、ファンと交流する上でも使えるツールだと思います。

メタデータの多言語化
 タイトルに世界の多くの言語で設定することができるようになりました。これにより、1つの動画をより多くの国の視聴者にお楽しみに頂けるようになります。

視聴者による字幕提供
 ゲームファンは世界中にいますが、その国々に応じた字幕を作るのは大変です。そこでYouTubeは、ファンに字幕を作ってもらえる仕組みを用意しています。

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VR For Everyone
 YouTubeでは、360°動画、VR動画が再生できるようになっています。Google Cardboardの他にもスマホ単体やデスクトップでも視聴できます。360°のライブも最近始めました。

 ファンとのつながりを意識して、新たなファンを獲得するためのツールとして、ぜひYouTubeをご活用いただき、これから始まるYouTube Gamingにもご注目ください。

▼参考リンク
YouTube Gaming
YouTube Creator Academy
YouTube Space Tokyo
アプリジャパン2016

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