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開発者は必見! Google松内氏による「モバイルアプリの成功を支える最新技術トレンド」

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by [2016年6月14日]

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幕張メッセで開催されたアプリビジネスの拡大を促進していくイベント『アプリジャパン2016』にて、Googleの松内良介氏(写真)より『モバイルアプリの成功を支える最新技術トレンド』についての紹介がありました。

アプリを作っている事業者の支援をしているという松内氏は、その中でうまくいっているアプリとうまくいっていないアプリがあると言います。アプリの品質や技術に対するユーザーの期待値は年々すごいスピードで動いており、それを見続けているGoogleからのプレゼンは、開発者であれば必見と言えるでしょう。

ユーザーのことを考える

はじめに、UIやユーザー体験に関することをお話します。

マテリアルデザイン

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マテリアルデザインは、Googleが推奨している、アプリやWebサイトのUIデザインのガイドラインです。アプリのプラットフォームでは利用者が美しいと感じるものの方が売り上げやインストール数などの成績が非常に高いという結果があります。AndroidだけではなくiOSやWebでも、それぞれのプラットフォームで一番推奨されているUIデザインの導入を強くお勧めします。

Service Worker

最近、アプリやWebサイトがオフラインで使えるという技術が登場しています。オフラインに対応することでネットワーク通信よりもさらに早いレスポンスをユーザーに提供することができます。レスポンスが早いとユーザーもアプリやサイトを熱心に使ってくれるので、結果的にそのアプリやサイトの成績が上がります。この技術の基本になっているのがService Workerという技術です。

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例えばService Workerは、不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)に導入して頂いています。SUUMOにアクセスするとホーム画面で「アイコン化しますか?」と聞かれ、ホーム画面でアイコン化することで、それ以降はアプリを立ち上げるようにホーム画面からサイトにアクセスできます。そしてService Workerを活用することでWebサイトの利用者に対してプッシュ通知を送ることもできるようになります。

Progressive Web Apps

Googleではそういったオフラインで動いたり、プッシュ通知などの技術を総称してProgressive Web Appsと呼び、最新のWebサイトの作り方の技術として推奨しています。

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インドのショッピングサイト『Flipkart』は、Progressive Web Appsを非常に有効に活用しています。見た目はアプリですが実はWebサイトです。このようにアプリのような外見をサイトで提供することで、ユーザーも使いやすいですし、結果的にユーザーが積極的にサイトを使うことで売り上げも上がっています。

アプリとWebサイトは、これまで別のものだと考えていた方が多いと思いますが、技術の進化によってその境界線はどんどんぼやけてきています。この結果、モバイルユーザーの体験の質がどんどん上がっている状態です。これにうまく乗って、アプリを作るときはその時代の最先端を行く体験をしながらモバイルサイトのユーザーにも使いやすくすることで事業の成績を上げていって頂けたらと思います。

ユーザーとサービスの出会いの場

ここまでお話したユーザー体験やUIはもちろんですが、ユーザーとサービス・コンテンツが出会う場も非常に大切です。

App Indexing

App Indexingは、アプリのコンテンツをGoogle検索のインデックスに登録することです。App Indexingに対応しているアプリは、Google検索を使用しているユーザーを直接アプリに誘導することができます。最近は、内容によってはアプリにしかないコンテンツがすごく増えています。App Indexingは、そういったコンテンツを探しているユーザーをGoogle検索から直接誘導して新規ユーザーの獲得につなげるための重要な技術です。

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こちらはクックパッドや食べログの事例です。App Indexingを導入したことでユーザーのエンゲージが10%、アプリの中のレストランページのページビュー、アクティビティが9.6%増えたという結果が得られています。

Accelerated Mobile Pages

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Accelerated Mobile Pagesは、Webサイトを速く表示する技術です。これは海外のサイトではThe GuardianやBBC、日本でも一部の新聞社等が導入を進めています。ページの表示が速くなることでよりユーザーの積極的なコンテンツの利用につながり、結果的に広告収入であったり、新聞社であれば自身の収入が向上することを目指していきたいと考えています。

Nearby Messages API

Googleは2015年夏くらいから近接通信を提供しています。Nearby Messages APIでは端末同士でWi-Fi、Bluetooth、超音波、3G/4G回線を使った通信を自動的に行うことができます。例えばチーム全員が携帯端末を持っているけどSIMカードが1つしかない場合、近接通信のBluetoothを通じて近くにある端末とやり取りしながら、全員がインターネットを使えたり、ゲームなどのエンターテイメントの場合でもマルチプレイを楽しむために使って頂けると思います。

Nearby Messages APIは、AndroidだけでなくiOS端末にも対応しているので、この2つが混在する環境でも、このAPIで近接通信を行うことができます。これはゲームの領域だけでなく、一般のメディア、商品、ビデオを鑑賞するときにも面白い使い方ができると思います。

Machine Learning

そしてここ最近大きく注目されているのがMachine Learning(機械学習)の技術です。Googleでは昔から多くのクラウドサーバーを使った機械学習の研究を続けていて、現在2つの形でこのサービスを提供しています。

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1つはGoogle Cloud Platformという製品の一部として、Cloud Vision API(画像認識)、Cloud Speech API(音声認識)、そしてCloud Translate API(自動翻訳)などのAPIを提供しています。Google Cloud Platformでは機械学習機能を直接使って頂くためのアルファサービスとしての提供を始めているところです。画像認識や音声認識など、よく使われるパッケージに関しては、こういったAPIを使って頂くことで非常にすばやく機械学習の恩恵を受けることができます。

もう1つ、TensorFlowというオープンソースライブラリも提供しています。TensorFlowは個人のサーバーに導入することができ、ライブラリも今年の4月から分散処理に対応したバージョンを公開しています。そのため個人のサーバで機械学習を全て管理したいという事業者でもこのライブラリを使って頂けるので、基本的なものはかなり早く揃えることができると思います。

今回紹介した、Googleの最新ツールやAPIをうまく活用して、より良いサービス・コンテンツを提供することで、さらに事業を成長させて頂けたらと思います。

▼参考リンク
Google Developers
Google Play の Android アプリ
アプリジャパン2016

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