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1000万件の顔写真から特定人物を検索! 東芝がビッグデータを高速照合するデータ処理技術を開発

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by [2016年6月02日]

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東芝がビッグデータや大規模なメディアデータを高速照合するデータ処理技術を開発しました。この技術では人物の顔や売り上げデータなどを高次元ベクトルで表現し、あらかじめ類似のベクトル郡を索引化しておくことで高速照合が可能になります。1000万件の人物の顔のデータから8.31ミリ秒で特定の人物を検索することができ、これは従来の技術よりも約50倍も速くなっています。

事件発生から犯人をいち早く捜索!

膨大なデータから高速に人物を特定できるので、例えば強盗事件が発生して犯人が逃走した場合でも短時間で居場所をつきとめることができます。

ATM強盗が発生しました。ATMについているカメラに犯人が写っています。この犯人の顔を検索してみます。
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すぐに結果が表示されました。ちなみに色は時間経過を表していて赤ければ古く、緑ならば新しいものです。
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一番最後に撮られた場所を見ると、なにやら共犯の女性がいるようです。この女性の顔も検索してみます。
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どうやら別方向から合流してきたようです。
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このように確認できた位置が時間ごとにわかり、新たな人物もその場で検索することができるので、犯人の早期発見に大きく貢献すると考えられます。

ほかにも駅や空港の監視カメラから指名手配者を見つけ出すこともできますし、行方不明になっている人を探すのにも役立ちます。更には株価の動きを照合したり、工場で欠陥部品の認識精度向上による生産ラインの高速化、分析したいデータの自動分析も可能になるようです。最近話題になったライブ会場での顔認識などにも応用できるかと思います。
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東芝は今後、この技術をディープラーニングに応用することで、AI(人工知能)の精度向上などにも適用することと、自社のビッグデータ向けスケールアウト型データベース「GridDB」にも組み合わせることで、ビッグデータや大規模メディアデータの高速処理を実現する世界初の高次元ベクトル照合に対応したデータベースを2016年度中に製品化する予定であると発表しています。

便利な一方

最近では伊勢志摩サミットの開催により駅などに多くの警察官が配置され警備が強化されています。しかし、人間の力には限界があるのでこういった技術が将来導入されれば、より効率的になりそうです。

これだけ見るととても便利な技術ですが、人物特定の際にはプライバシーの問題もあります。誰かの普通の生活を監視し、居場所を特定することも簡単になるため、この技術を使えるのは警察の捜査関係者のみとするなど、使い方にも厳格な取り決めが必要です。

▼参考リンク
ビッグデータや大規模メディアデータを高速照合する技術を開発

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