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日本に希望はあるのか? 財務省サイトで遊べる財政再建ゲーム『財務大臣になって財政改革を進めよう』

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by [2016年6月01日]

財務省の公式サイトが公開している財政シミュレーションゲーム『財務大臣になって財政改革を進めよう』が話題を呼んでいるようです。いったいどんなゲームなのか、早速やってみました。

ゲームで知る日本の現状と政府の意図

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ゲーム内容は、基礎的財政収支(「基礎的財政収支対象経費」と「租税及び印紙収入・その他収入」の差額)の黒字化を目指して2020年度の財政予算をシミュレーションするというもの。
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現在の基礎的財政収支がグラフで表されています。左は社会保障、公共事業、教育、科学技術振興、防衛、経済協力、食料安定供給、エネルギー対策、中小企業対策、地方交付税交付金それぞれの歳出額。右は歳出総額と歳入総額。右上に表示されているのが基礎的財政収支で、現在は-5.7兆円。
画面下のそれぞれの事項をクリックすると、国民の増額派と減額派それぞれの意見が聞けます。
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国民の声を考慮し、「増額」「減額」「現状維持」のいずれかを選択。増額か減額の場合は増減の割合を選択します。
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このように歳出を減らしたり税金を増やしたりすると、右上に表示されている基礎的財政収支が増減するので、これが0以上になるように目指します。
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赤字のままならゲームオーバー、黒字ならゲームクリアという単純な設定で、現実的な問題は無視されています。極端に言えば、社会保障費を20%削減してそれ以外は現状維持でも黒字になり「子供たちが将来へ希望を持てる社会への第一歩を踏み出しました。」と表示されゲームクリアになりますが、現実的ではありません。
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このゲームをクリアするには大幅に社会保障を削減するか大幅に増税するしか攻略法がなく、日本の現状が伝わってきます。ネット上では増税を目的としたプロパガンダゲームであるという指摘が相次ぎ、財務省の意図が探られています。

私は恥ずかしながら政治に関しては義務教育レベルの知識しか持っていなかったのですが、このゲームを通して少し勉強することができました。また、この『日本の財政を考える』ページ内の「調べる」では財政の基礎の説明やデータを参照することができ、「見る」ではドラマ仕立ての映像資料と財務省の人の説明動画を見ることができます。
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○×クイズにも挑戦でき、一通り日本の財政の基礎を理解できると思います。
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批判的な見解が目立つ『財務大臣になって財政改革を進めよう』ですが、単純にゲームが話題になっているという点で良い影響をもたらしているとも言えるのではないでしょうか。これをきっかけに日本の財政について考える人が増えれば、「子供たちが将来へ希望を持てる社会への第一歩」に少しは近づけるのかもしれません。

▼参考リンク
財務大臣になって財政改革を進めよう
日本の財政を考える

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