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カジュアルゲームアプリ『勇者改名』に見る、動画広告&ネイティブアドの実装ポイントとは?

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by [2016年6月02日]

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最新マネタイズの戦略やトレンドがわかる「アドフリくんマネタイズナイトvol.8 with アスタ@渋谷」にて、株式会社サイバーゲートの代表取締役、下山恵氏(写真)が登壇した。

サイバーゲートは2012年に設立した比較的若い会社で、現在までに126タイトルのゲームアプリを公開しており『けしカスとばし』のようなイタズラアプリから、料理をつくるゲームアプリや放置系アプリまで各ジャンルで人気を集めている。

今回の講演では、同社の人気放置系ゲームアプリ『勇者改名』を例に、デベロッパー視点での広告の捉え方、アドネットワーク担当者とのやり取りについて語られた。

カジュアルアプリにおける動画広告

勇者改名は、適当に名前をつけられたかわいそうなRPGの主人公が、名前を変えるために現代にやってくるという放置系カジュアルアプリです。収益の内訳は、動画広告が52%、ネイティブアドが39%を占めており、動画広告の割合が大きいという結果になりました。
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動画再生広告が出てくるトリガーは、画面左上のファミコン風コントローラーです。5分に一回出てくるこのコントローラーをタップすると「一緒にCMを見ようぜ」というテキストが出て、動画広告を表示します。広告をすぐ出すのではなく、ワンクッション置くことが重要だと考えています。
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動画広告はeCPMの変動が大きいので、アドフリくんのようなSSPが非常に重要になってきます。昨日5,000円だったネットワークが今日は1,000円以下といったことがよく起こりますので、手動の切り替えでは追いつかないです。また、広告の運用担当者がいる場合は自社でメディエーションを作るのも一つの手だと思います。実際に、弊社ではSSPの上に、自社のメディエーションを設けています。
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2015年は動画広告元年と言われていましたが、私は当時動画広告に反対でした。日本のカジュアルゲームプレイヤー層の持っている時間と動画広告の長さがミスマッチだと考えたからです。ですがここ最近では、様々な方の努力を受け、ユーザー側にも動画広告が浸透してきたと思います。

実際に勇者改名ユーザーさんから頂いた声としては「コインが増える動画が再生されない」「もっと広告を増やしてくれ」というものがあります。前者は我々の技術不足ですが、後者には驚きました。ユーザーにとってゲームを有利に進めるためには、広告だろうが問題にならないんですね。
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我々から見て動画広告には5つのポイントがあると思います。

一つは、広告トリガーの重要性です。いつもはそこにないものが現れることで、もったいない感を演出、動画広告の再生数を伸ばすことが出来ます(前述のたまに出るファミコン風コントローラーがその例)。

二つ目は、再生前のワンクッションです。いきなり動画を流してはユーザーも良く分からないので、テキストを挟んだりして世界観が壊れないように気をつけています(勇者改名におけるCM)。

三つ目は一定のストレスポイントです。これはレベルデザインに密接に関わっていて、勇者改名の場合、普通にやっていたらなかなか進まないようになっています。そこで、動画広告を入れることでインフレを起こし、バランスをとっています。ゲームとしていいか悪いかは別として、収益をあげるにはこういったやり方も必要になってきます。

四つ目はeCPMを下げない工夫です。ステージ開放系は、もったいない感を演出するのに適しておらず、CVに繋がりにくいと思います。

五つ目は通信制限です。動画広告なので、通信制限にかかりやすいことは最大の問題点だと思います。
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カジュアルアプリにおけるネイティブアド

ネイティブアドは、こんな感じ(下画像)で表示しています。フッターバナーの4倍程度の収益をあげることに成功していますが、ネイティブ広告は大きな問題を抱えていると思います。
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日経BPによるとネイティブ広告の定義はユーザーの体験を損なわない広告のことを指しますが、私は結局広告は広告だと考えています。

それに加えて、広告会社様が言うネイティブ広告は、それぞれフォーマットも違うし、デベロッパーの立場で見るとよく分からない都合の良い言葉だとも感じています。
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ネイティブ広告のメリットは、画面を汚さない、広告っぽくないというところ、サイズにとらわれない、WebViewなら切り替えが容易、CVが高く、広告主予算も豊富(らしい)ので結果として、収益化しやすいところです。
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デメリットとしては、なじみすぎてユーザーの不快感になるのではないかと懸念しましたが、今のところそういったお問い合わせはありません。大体のアドネットワークがネイティブ広告をユーザーフレンドリーでコンテンツの一部として利用可能と謳いますが、個人的には広告をコンテンツの一つにするのは違うと思います。
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最後にアドネットワークの担当者とのお付き合いについてですが、とにかく何でも報告することが重要です。何が何に繋がるかわからない世界なので、どういうアプリを作るとか、どういうプロモーションをするかなど、密に連絡をとりあっています。

そうすることで「単価を保障するので配信してください」とか「このSDKを入れたらプロモーション費用持ちますよ」などの申し出を受けることがあります。チャンスを逃さないためにも、FacebookのメッセンジャーやSkypeでいいので、連絡を取るべきだと思います。

▼参考リンク
アドフリくん
アドフリくんマネタイズナイトVol.8 with アスタ

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