9254e12afe97b0973b93feda839369e8-300x199

小中学生のプログラミング教育で日本が変わる!? IT×ものづくり教室『Qremo』インタビュー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2016年6月10日]

先日、小学校でのプログラミング教育の必修化に向けて、文部科学省でプログラミング教育に関する有識者会議が開かれました。NHK NEWS WEBによると、

プログラミング教育については、AI=人工知能などを駆使した「第4次産業革命」の実現に向けて、人材育成を強化する必要があるとして、政府が今月まとめる新たな成長戦略に小学校での必修化を盛り込む方針です。

世界では、もっと早い段階からプログラミング教育が実施されており、少なからず国内企業の成長や拡大に貢献しているようです。

日本でも、前述のようにプログラミング教育を推進する動きが見られ始めました現在、話題になっているのが子供向けのプログラミング教室です。私自身も大学では、情報システムを専攻しているため、今まさにプログラミング習得中です。それゆえ「もし、こんな習い事が私の小学生時代にあったら、こんなに苦労していなかったのではないか!?」という妄想を繰り広げています。

APPREVIEWでは「これからはプログラミング教育の時代! 増える小学生プログラマー達」で、プログラミング教室をいくつか紹介していましたが、今回はその中のQremo(クレモ)へメールでお話を伺うことができました。

技術だけでなく自主性も重視

140425_q_110-263x156

Qremoは、子供たちが遊ぶように学び、自ら考え、作り、伝える力を育むことを目指し、様々なITツールを使って、ソフト(プログラミング等)・ハード(ロボット、電子工作等)・デザイン(グラフィック・Web・空間・イラスト等)を横断的に学べる環境を用意しています。コースとしては、

  1. ゲーム&アプリプログラミングコース
  2. ロボットワンダーコース
  3. ロボットテクニカルコース
  4. デジタルファブリケーションコース
  5. Webデザインコース

などがあり、対象は、未就学児から高校生までと幅広く、生徒数はおよそ1,500名となっています。そこで、まずはこんな質問をしてみました。

───Qremoに通っている生徒さんはどんな子供が多いですか?
年長〜高校生まで幅広いお子様に通っていただいておりますが、小学生が一番多いです。ゲームやレゴ、工作が大好きなお子様に、男女問わず通っていただいております。

───保護者はQremoにどんな期待をしていると思いますか?
子どもの「ゲームやロボットが好き」という興味が、将来の夢や職業の第一歩になるような場所として期待していただいています。他のものにはあまり興味を持てないけど、とにかくパソコンやゲームに熱中したり、ロボットやものづくりに熱中するようなお子様が、それらを具体的な夢や進路として目指せるようになったり、その過程で技術はもちろん、自分で考える力や人前で発表ができるくらい自信をつけてほしいという思いもあります。また、これから必須になっていくプログラミングやロボットを楽しく学んでほしいといった期待もあります。

───Qremoに通うとどんなことができるようになりますか?
子ども一人ひとりの興味や能力、性格に合わせて関わり方やカリキュラムをカスタマイズするので、プログラミングやロボット、3Dプリンターといった技術だけでなく、作りたいものを自分で考え、自分らしい作品を作り、発表する力が身につきます。何より自分の作るゲームやロボットにどんどんと自信を持って行きます。最初は、先生に聞きながらでないと進められなかったお子様が、少しずつ自分で「これをやってみたい」「こういう風にやってみたい」と、自ら試行錯誤していく様子を見られたときほど嬉しいことはないですね。

プログラミングやロボットの製作を通して、技術的なことだけでなく、考える力や表現する力が身につくというのは非常に魅力的です。私も小学生の頃から、パソコンがとても好きでした。そして、自分の意見を発表するのがとても苦手です。だから自分の好きなことを通じて、このような力をつけていける環境があるQremoに通う生徒さんをうらやましく思います。

公園と教室の間のような自由な空間

Qremoの授業は、1クラス最大12〜14名が同じ空間でものづくりに取り組みます。これを3〜4名のスタッフがサポートする体制になっています。

さらに、一人一台パソコンを使わせてもらえて、それぞれがそれぞれのペース、内容で進めていけます。また、同じ教室でも、性別も学年もバラバラな生徒さんがいるとのこと。

9254e12afe97b0973b93feda839369e8-300x199

───Qremoの授業はどんな雰囲気ですか?
学校のような講義形式ではなく、少人数で、一人ひとりの個性にあわせて進めていくので、自由で暖かくてオープンな雰囲気です。お子様同士が自然とコミュニケーションをとってアドバイスをしあったり、集中して作業に没頭して出来上がったものを嬉しそうにスタッフやお母様に見せてくれたり。時間の使い方を極力お子様に合わせた、公園と教室の間のような自由な空間です。

───先生はどんな方ですか? プログラムができる人ばかりなのですか?
子どもにとって身近なモデルとなれるよう、お子様と気軽に打ち解ける「お兄さん・お姉さん」のようなスタッフです。お子様が自分らしく振る舞えるよう、身近さや温かさを大事にしています。また、プログラム経験者だけではなく、教育経験者やデザイナーの者もいます。ただ単に技術を持っているかだけでなく、お子様に寄り添い、やる気を引き出し、課題や解決策を一緒に探してくれるサポーターのような関わりを大事にしています。

私も小学生の時はいろいろな習い事をしましたが、いかにも「先生!」という感じが強いと、萎縮してしまって、分からないことがあってもなかなか聞けませんでした。中学生の時に通っていた塾でも、社員の先生より、学生アルバイトの先生にばかり質問をしていたのを思い出します。Qremoの雰囲気や先生は、生徒さんたちにとって、とても居心地がよさそうです。

これからのプログラミング教育について

プログラミング教育のような新しい試みがされるときに、問題や課題はつきものです。小学校の場合、プログラミングの前提となる数学の知識が不足していることにより、学習できる範囲が限られてしまうことが考えられます。また、教員不足も大きな問題です。このような問題を解決して、今後のプログラミング教育を有意義なものにしていくためにどんなことができるのでしょうか。

Qremo1-300x200

───プログラミング教育における課題は何ですか?
これからのプログラミング教育が単なる技術教育にならないようにしていきたいです。小学校からの必修化も本格検討されていますが、プログラミングの知識や理論だけでなく、それを通してものづくりの楽しさや、自分で表現することの楽しさを学んでほしいですね。

───今後、Qremoが目指していくものは何ですか?
Qremoは、その一人の創造力を自由にしていくことを目指しています。本来、人が根源的に持っている、作りたい・生み出したいという前向きな気持ちを引き出し、その子が自分らしくものづくりに取り組み、その子しか作れないようなものやコトを生み出していけるお子様を育みたい。一人ひとりが本来持っている創造力を解放し、未来にワクワクしながら、自分らしい人生を切り開いていける子を育みたいと思っています。

日本では、「みんな一緒」文化が根強く、まだまだ個性を伸ばすという教育が不足しているように思います。しかし、今後は職業も多様になっていくであろうし、誰でもできる仕事は機械にさせるようになり、他とは違う強みや能力がある人材が必要とされていく時代だと思います。今後、プログラミング教育が当たり前のものになっていくと思いますが、技術的なことばかりに囚われず、思考力や創造力、表現力などのいろんな力を伸ばしていける教育になっていくことを期待したいです。

be7aa19a52315bf4ce3e194c2034fea2-300x198

▼参考リンク
IT×ものづくり教室「Qremo」
小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議
NHK NEWS WEB
株式会社 LITALICO

PageTopへ