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クラウドファンディングで失敗しないための「出資の心構え」とは? 

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by [2016年5月17日]

cts-01
先日、アメリカのクラウドファンディング『Kickstarter』でおよそ100万ドルもの資金を集めた開発プロジェクトが破産しました。このプロジェクトは電子ペーパーE-Inkを採用した世界一薄い腕時計『CST-01』を開発するというもので、2013年には資金が集まっていたものの実現しないまま現在に至っています。

このように資金が集まっても製品が完成しない例は少なくありません。クラウドファンディングで出資をするときにはどういった点に気をつければよいのでしょうか?

クラウドファンディングとは

ここ数年でよく聞くようになったクラウドファンディングですが、簡単に言うと、群集(crowd)から資金調達(funding)するという意味です。新しいサービスや製品開発のように、成し遂げたい目的を達成するためにインターネット上で資金を募ることをいいます。

クラウドファンディングサイトは国内だけでもたくさんあり『READYFOR?』『CAMPFIRE』のように多様なジャンルを扱っているものから、アニメやアート、スポーツなどの特定のジャンルに特化したものまで様々です。

READYFOR?

READYFOR?


CAMPFIRE

CAMPFIRE

出資に応じてリターンを貰える

多くのプロジェクトには出資額に応じてリターンが設定されています。リターンの内容としては、開発された製品をいち早く手に入れることができたり、プロジェクトに関するイベントに参加できるといったようなものがあります。このリターンのために出資している人も多いでしょう。

全てのプロジェクトにはあらかじめ資金の募集期間が設定してあり、期間内に目標金額を達成することができればプロジェクト成立となります。では逆にプロジェクトが成立しなかった場合はどうなるのでしょうか? もちろん製品が完成していないのでリターンは当然ありません。

ここで知っておきたいのが、クラウドファンディングの資金調達方法には『All-or-Nothing』『All-In』の2種類があることです。

All-or-Nothingとは募集期間内に目標金額を達成した場合のみ金銭のやり取りが発生する仕組みです。つまり目標を達成できなかった場合、決済は行われません。

一方、All-Inでは目標金額の達成・未達成に関わらず支援金が支払われる仕組みです。ただこの場合プロジェクトの実施を確約する必要があるため、実施が未確定のプロジェクトはこの方式を採用できません。

つまり、お金が戻ってくるかリターンを貰えるかのどちらかになります。ちなみに多くのプロジェクトではAll-or-Nothingが利用されています。また、サイトによってこれらの方法に細かい違いがあるので、利用するときはしっかりと調べておきましょう。

クラウドファンディングの心構え

All-or-Nothingだからといって完全に安心できるかというとそうではありません。最初にお話ししたように目標金額を達成した場合でも製品が完成せず、さらには破産してしまうこともありえるのです。

そういったことが起こらないように出資する際にいくつか心構えのようなものが必要になります。

1.プロジェクト内容を確認しよう
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当たり前のことですが、プロジェクトの内容をしっかりと確認しましょう。基本的にはプロジェクトの背景・現状・詳細・計画などがよく書かれています。

さらにAll-or-NothingなのかAll-Inなのか、リターンはどのようなものか、リターンの変更・キャンセルはどうなっているか等々よく確認してから出資するようにしましょう。

手数料や変更・キャンセルはクラウドファンディングサイトごとに決まっている場合もあるので、利用するサイトについても確認しておきましょう。

2.出資していることを忘れずに
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まず第一に「出資」していることを忘れないようにしましょう。

クラウドファンディングでは基本的にリターンが用意されているため、ネット通販のような買い物感覚になってしまいがちです。しかし、出資の段階ではプロジェクトが成功しているわけではなく、リターンが確約されていないということを理解した上で利用するようにしましょう。

3.代表者を調べよう
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プロジェクトの代表者がどんな人・企業なのかを調べることも一つの手です。調べてみると過去に行っていた他のプロジェクトやそれぞれのホームページなどから、代表者がどんな人なのかさらに詳しく知ることができると思います。

調べても何も情報が出てこない場合などは要注意かもしれません。また代表者だけでなくプロジェクトそのもの、例えば関連する技術、競合製品についても調べてみるといいと思います。

4.活動報告・コメントを見よう
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どのクラウドファンディングサイトでもプロジェクトの活動内容や新着情報、コメントなどが見られるようになっています。これはパトロン(出資した人)に対する大事な情報提供ですので、全く情報の無いプロジェクトよりも、定期的に情報を提供してくれるプロジェクトのほうが安心できます。

ほかにもパトロンからプロジェクトに対するコメントも見られます。コメントの内容を見ることによっても、プロジェクトのことを知ることができます。もし否定的なコメントばかりの場合はやめておくほうが得策です。

もし応援したいプロジェクトがあれば上記のことに気をつけて、リスクがあることを理解してクラウドファンディングを楽しみましょう。

▼参考リンク
CST-01: The World’s Thinnest Watch
READYFOR?
CAMPFIRE

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