imgres

電子版に標準化の兆しが! 使えるお薬手帳アプリ×3選

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2016年5月06日]

imgres
2016年4月から、お薬手帳を持参すると医療費が安くなるよう変更されたことをご存知ですか? これに直接関わってくるのは管理指導料ですが、これは従来はお薬手帳を持っていると410円、持っていないと340円でした。しかしその費用設定は国の意向にそぐわないと判断され、この4月から持参すると380円、忘れると500円となりました。実に120円の差です。私達が負担するのはこのうちの1~3割ですから高くても40円ほどですが、毎月のように病院にかかるとしたら、一生の管理指導料の差は非常に多額になるでしょう。

ではなぜお薬手帳はそれほど重要なのでしょうか? 厚生労働省が定めるお薬手帳の意義としては主に以下の二つが挙げられます。

  1. 患者自身が自分の服用している医薬品について把握するとともに正しく理解し、服用した時に気付いた副作用や薬の効果等の体の変化や服用したかどうか等を記録することで薬に対する意識を高めること
  2. 複数の医療機関を受診する際及び薬局にて調剤を行う際には、それぞれの医療機関の医師及び薬局の薬剤師に見せることで、相互作用や重複投与を防ぐことにより、医薬品のより安全で有効な薬物療法につなげること

みなさんもご存知の通り、薬は規定に従って安全に服用すれば自身の健康を促進する物質ですが、一歩使い方を誤るとそれは薬物乱用となり生死に関わることさえあります。麻薬が医療現場ではがんの治療に使われる反面、薬物として取り締まられているのが良い例です。つまり私達は薬を慎重に調剤してもらい服用しなければなりません。そこで役立つのがお薬手帳です。お薬手帳に今までの処方履歴を記録しておくことで薬剤師さんが飲み合わせの悪い薬を避けてくれるため、私達は安心して薬を服用できるのです。

▼関連記事
電子版「おくすり手帳」の今を考える

電子お薬手帳の普及

皆さんの中でお薬手帳を常に持ち歩く人は少ないと思います。今まで「前回もらったのに今回持ってくるのを忘れてしまった」「前回忘れてシールを貼ってくるように言われたのに忘れてしまった」という経験をした人も多いのではないでしょうか?

そんな皆さんに朗報です。2016年4月から、なんと一定要件を満たした「電子お薬手帳」が紙媒体のお薬手帳の代わりとして利用できるようになったのです。電子お薬手帳はアプリ形態のものが多いので、いつも持ち歩いているスマートフォンにアプリを入れておけばお薬手帳を忘れることもなく、万一の災害時にも利用することができます。

この他、個人差のある副作用などの状況を薬剤師と共有できる、といった利点もあります。さらに、処方箋を薬局に事前に送っておくことで待ち時間無しで薬を受け取れたり、家族のお薬手帳を一緒に管理できるといった電子版ならではのサービスも出ています。

このように魅力いっぱいの電子お薬手帳ですが、2012年9月に保健医療福祉システム工業会(JAHIS)が電子版お薬手帳データフォーマット仕様書ver1.0を公開し、各薬局で電子版お薬手帳情報の出力機能を追加したものの、未だデータ量の都合上紙媒体のお薬手帳とは必ずしも一致しない、個人情報の流出に留意する必要があるといった問題点や、薬局での電子版お薬手帳サービスの閲覧方法、利用者から薬局への情報の提供方法、他の医療職等の電子版お薬手帳の閲覧方法や書き込み方法等については統一された方法が定まっていないという課題を抱えています。

しかし着実に進歩もしています。厚生労働省は、平成27年11月27日に発表した「お薬手帳(電子版)の運用上の留意事項について」で、利用者が一つのお薬手帳サービスを利用するように促すこと、と定めました。これは標準化の大きな一歩です。1年前はその薬局が独自のサービス(アプリ)を利用している場合、他の調剤薬局では対応できないケースもありました。つまり、各調剤薬局でデータの授受に対応しているアプリで無ければ使えなかったのです。この場合、利用者は薬局に合わせて複数のサービスを併用しなければならず、お薬手帳を用いることで飲み合わせの悪い薬の提供を防ぐという目的が果たされず本末転倒になっていました。まだすべてのアプリが完全に標準化されたわけではありませんが、これでやっと電子版お薬手帳もスタート地点に到達したと言えるでしょう。

一方、現在、リンク付けサーバーを利用した連携によって薬局側が複数の電子お薬手帳に入った情報を一元的に閲覧できるよう開発が進められています。これもまた画期的ですが、複数のアプリを使い分ける煩雑さを考慮すると、前者のほうが今後より利用されるのではないでしょうか。

いずれにしても、厚生労働省は電子版お薬手帳の更なる機能性の向上について検討し、2018年度までを目標に国民への普及を進めるとしており、今後一層普及していくことは間違いありません。

知っておくべき知識

電子版お薬手帳を選ぶ上で知っておくべき知識としては何があるでしょうか?

まず紙媒体の代わりとして用いるために絶対必要な条件としては、お薬手帳サービスの項目として「調剤年月日」「薬品情報」「用法情報」「服薬情報」「連絡・注意事項」「要指導医薬品、一般用医薬品」、その他必要な項目を設けていることです。初見では項目の多さに圧倒されてしまうかもしれませんが、検索して上位に出てくるアプリはたいていこの項目を全て揃えています。

次に、厚生労働省は「当面はQRコードによる情報の提供を基本とすることが適当である」と「お薬手帳(電子版)の運用上の留意事項について」の中で定めています。つまりアプリ内でQRコードからお薬情報を読み取れるものが適しているといえます。

それでは、電子版お薬手帳のおすすめアプリを3つご紹介します。

日薬eお薬手帳 日本薬剤師会

IMG_4449機能
お薬手帳、お薬情報の取得、処方箋送信、カレンダー機能、家族管理、薬局検索、データの同期、服薬アラーム、薬局登録

特徴

  1. QRコードでお薬情報を読み込み可なのでどの薬局でも同様の操作で利用できる
  2. ネット上のマニュアルにアプリ内のすべての操作が説明されていて親切
  3. アプリに対応している薬局では処方箋送信、端末を手渡さずにお薬情報を見てもらうといった機能を利用可能
  4. 薬の情報を検索できる

特にかかりつけ薬局が定まっていない場合やお薬について自身で調べて詳しく知りたい方におすすめです。

日薬eお薬手帳日薬eお薬手帳

お薬手帳プラス 日本調剤株式会社

IMG_4481機能
お薬手帳、処方箋自動反映、処方箋送信、健康記録、カレンダー機能、家族管理、薬局検索

特徴

  1. ・本会員になると、日本調剤の処方箋情報を自動反映できる(本会員登録には日本調剤の領収書と健康保険証が必要であるため日本調剤の薬局を利用していないと登録できない)
  2. 日本調剤以外の薬局のデータはQRコードで読み取り又は自身で入力
  3. ホームページがすっきりしていて見やすい
  4. 本会員になればパソコンでも利用可能
  5. 健康管理に役立つ機能に力を入れている
  6. アプリ内で薬の検索が出来ない

日本調剤薬局を頻繁に使う方やお薬手帳を使って健康管理をしたい方におすすめです。

「お薬手帳プラス」日本調剤の電子お薬手帳アプリ「お薬手帳プラス」日本調剤の電子お薬手帳

電子お薬手帳ホッペクラブ 株式会社リーベンス

IMG_4453機能
お薬手帳、ガラケー対応、可愛いキャラクター登場、アンケート・ポイント機能、処方箋自動反映、処方箋送信、服薬アラーム、薬剤師との連絡、健康日記、家族管理

特徴

  1. 薬局がhoppeに加入している場合、アプリに薬局を登録すれば処方箋が自動反映される
  2. hoppe未加入の薬局のデータはQRコードで読み取り又は自身で入力
  3. 毎日のログインやアンケートへの回答によってポイントが貯まり、景品が貰えるなどの楽しめるサービスがある
  4. 薬を服用すると可愛いキャラクターが褒めてくれる機能あり
  5. 薬剤師との双方向の連絡が可能
  6. アプリ内で薬の検索が出来ない

かかりつけ薬局がhoppeに加入している場合や小さい子や年配の方のお薬手帳として使う場合に最適! ガラケーユーザーの方にもおすすめです。

電子お薬手帳ホッペクラブ電子お薬手帳ホッペクラブ

以上の3つのアプリはいずれも基本機能を備えているため、どれを使ってもお薬手帳として困ることはないでしょう。

私だったら『日薬eお薬手帳』を使います。というのも、私の場合は病院によって異なる薬局に行くので特にかかりつけ薬局がなく、服用する薬の効能や副作用を調べて知っておきたいからです。

皆さんも、自身が頻繁に利用する薬局がどのサービスに対応しているのか、自分がオプションとしてどのような機能を望むかを基に選んでみてください!

▼参考リンク
お薬手帳(電子版)の運用上の留意事項について – 厚生労働省(PDF)

PageTopへ