Sulon QVRとAR・MRの双方に対応可能なHMD。Windows 10がインストールされたスタンドアローンなパソコンが内蔵されており、中央部に横並びで2基搭載されたフロントカメラからの映像をディスプレイに投影し、それにオブジェクトを重ね合わせることで、透過型ディスプレイを使用せずにAR・MRを実現する

OculusやHTCに負けない? VR/AR用HMD『Sulon』

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by [2016年4月22日]

Sulon Q Headset 13Oculus然りHTC然り、今まではハイクオリティなVRコンテンツを楽しむには、高価なハイエンドPCが必要だった。しかし、今回紹介する『Sulon Q』はPCなしで高クオリティなVR体験が出来るということで、大きな注目を集めている。Sulon Qは、第二世代VRヘッドセット競争を征することが出来るのだろうか。

第二世代の覇権を握るか

スタンドアローン型という強み

Sulon Qは、半導体メーカー大手のAMDが提供するAPU(CPUとGPUを統合した処理装置)『FX-8800P with Radeon R7 Graphics』や、256GBのSSDと8GBのメモリをHMD本体に搭載することで、OculusやHTCレベルの高クオリティVR体験をPC無しで実現することに成功している。このスタンドアローン型のデザインを、開発元のSulonは“Wear and Play”デザインと呼び、最大のウリにしている。

GearVRで高クオリティVRを楽しむことが出来るAirVRが注目を集めているように、HMDのワイヤレス化は、VR業界における至上命題の一つなのだ。この長所だけでも十分購入の価値があるといえるだろう。

VRだけじゃなくARも

Sulon Q紹介ムービーから分かるように、Sulon Qはスタンドアローン型のHMDである以外にも大きな特徴をもつ。その特徴とは、HTCやOculusのようなVR用HMDとしてだけでなく、マイクロソフトのHoloLensのようにAR用HMDとしても活用することが出来るという点だ。

ARやVR単体ではなくMR(ARとVRのミックス)を楽しむことも可能となっており、デモムービーのように、現実の部屋の中から豆の木が出てきて、巨人に掴まれファンタジー世界に行くといった内容のコンテンツも実現可能なようだ。

そういったゲームのようなコンテンツを楽しむ以外にも、SF映画のようにホログラフィックで空中にWindows 10を起動し、Microsoft Edgeでインターネットサーフィンを楽しんだり、Windows Media Playerを使って動画を見るといった活用方法も提案されている。

Sulon Qへの業界関係者の期待値は高く、AMDでVR Advisory Councilを務めるDaryl Sartain氏は「SulonはAMDが如何にVRの発展に寄与するかを示す最新の例だ。AMDが提供する高クオリティなVR体験はその他では味わえないものになるだろう」と述べ、Microsoftの共同設立者であるPeter Han氏も「VRもARも近い将来新たなAR、VRデバイスのもと更なる進化を遂げ、ウインドウズ10がより身近なものになる」とのコメントを残している。

ARに対応していたり、スタンドアローン型であったりとユーティリティー性という点では一歩先を行くSulon Q。どれほどの人気を集めるのかこれからも目が離せない。

●参考リンク
Sulon

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