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グリーの長寿タイトル『釣り★スタ』が既存ユーザーの離脱無く動画広告AdColonyを導入できたワケ

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by [2016年4月14日]

アプリマネタイズのトレンドが分かるセミナーイベント『アドフリくんマネタイズナイトvol.7@渋谷』にて、グリーの長寿タイトル『釣り★スタ』における動画広告の導入事例が紹介された。

スピーカーは有本氏。新卒でNTTドコモに入社。スマートフォン向けサービスの立ち上げ等を行い、その後グリーに移り、ゲームプラットフォーム事業や決済関連の事業開発に携わる現在は、Glossom株式会社にて、動画広告事業に取り組んでいる。

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『釣り★スタ』とは

『釣り★スタ』は、2007年5月にリリースされ今度の5月で9周年を迎える、世界初のモバイルソーシャルゲームです。総登録ユーザー数は1200万人に登り、今もApp Store(トップセールス)ランキングで上位をキープしている非常に長く遊んでいただいているタイトルです。

六本木のニコファーレで行われた8周年イベントでは、抽選で選ばれたお客様と『釣り★スタ』に関するクイズ等で盛り上がりました。グリーでは、長く遊んでいただいているファンの方と一緒に盛り上げていく取り組みを積極的に行っています。

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動画広告導入の背景と結果

動画広告を『釣り★スタ』へ導入した理由は、長寿タイトル故の悩みに起因します。例えば、幅広い方に遊んでいただいた上で、さらに優良ユーザーを増やしたい、昔は遊んでいただいたのに、ここしばらくはゲームから離れている方が増えた、コアなユーザーが多く新規ユーザーに継続して遊んでいただけないといった悩みがありました。

そうした問題を解決するために、アメリカにある子会社のGREE International Inc.において実績があった動画広告を導入し、KPIの改善を図りました。

一方で、この動画広告導入にあたり、いくつかの懸念点が社内で事前にあがりました。世界観が崩壊するのではないか、広告によるユーザーの離脱があるのではないか、開発工数が増えるのではないかといった懸念です。

こうした懸念に対しては、ユーザーを限定して広告を表示する、ゲームプレイの延長線上に広告を設置して世界観を崩さないようにする、ユーザーの目的に応じて動画広告を閲覧できるようにして離脱を防ぐ、Glossomによって開発を支援する等の方法で対処しました。

具体的な導入概要としては、広告を出すタイミングを大物の魚を逃がした瞬間に設定し、その広告を見る事で釣りコインを入手できるという形にしました。

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動画広告を導入した結果としては、とてもよかったです。具体的には、広告による収益化だけでなく、継続率等ゲーム内のKPI改善につながった事があげられます。

先ほどお伝えしたように、ゲームプレイの延長線上で動画広告を出しているのですが、1月、2月、3月と細かいところで、チューニングをしながら導入していきました。最初は、釣りに失敗したときのみランダムで釣りコインを付与するシステムを採用しましたが、2月には動画の視聴機会を増やすため、釣りに成功したときにも広告を表示するようにしました。その結果DAU(デイリーアクティブユーザー数)あたりの動画視聴率と、eCPM(視聴数あたりの広告収益)の向上に成功しました。さらに、3月には釣りコインの枚数(インセンティブ)を増やした事で、DAUあたりの動画視聴率とeCPMが、より成長する結果になりました。

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運用には広告主とユーザーの観点を

ゲーム内KPI改善に動画広告を有効活用するポイントは、ユーザー視点を踏まえたタイミングで広告を出す事です。

単純に広告のメニュー画面等にバナー広告を貼るという発想ではなく、ゲームプレイの中でインセンティブ付の動画広告を設置してゲームを楽しく感じる人を増やし、継続率等の改善に繋げます。

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収益を最大化するためには、CPMやUse Rate(DAUあたりの動画閲覧率)、FQを高く保つ事が重要です。一方で、広告主やユーザーの観点も非常に大切だと考えています。

広告主はユーザーの反応が良いメディアに広告を出したいと思っていますし、ユーザーは何度も広告を見ると飽きてしまいます。最初は広告の効果が高かったとしても、1ユーザーが同じ広告をたくさん見るとCPMは低減してしまいます。ユーザーにとって一番価値が高く、広告効果が高い1st Impressionをいかに高くするかという事も収益化のポイントとなります。

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いろいろなアドネットワーク事業者と話をして、単価保証等の取り組みをしてもらう、いろいろなネットワークを試して収益効果を比較する、アドフリくんのようなメディエーションを使って、お任せする等の取り組みが必要になると思います。

●参考リンク
Glossom株式会社(グロッサム)
『釣り★スタ』 – GREE
【アプリ×動画広告×課金】アドフリくんマネタイズナイトVol.7@渋谷【無料】

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