Entrim 4D

VRの没入感を高めるヘッドホン『Entrim 4D』をSamsungが発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2016年3月18日]

Entrim 4DVR体験をするのに必要なのが、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)とヘッドホンだ。現在、HMDに平行して数多くの企業がヘッドホンの開発も進めている。今回、Samusungが発売した『Entrim 4D』はそうしたVR向けヘッドホンの中でも「没入感」という点で際立った商品だ。

ヘッドホンもVRの一部

現在のVRによる仮想体験は、視界と言う点ではあらゆる体験を再現できるが、それ以外の身体的な感覚を再現するにいたっていない。仮想体験は視界以外にも、様々な感覚によって成り立っているため、現状のままでは没入感に限界がある。

今までも、身体感覚を再現するデバイスとしてTelepodなどの4Dモーションチェアは開発されてきた。しかし、こうした4Dモーションチェアは場所をとる上、とても高価だ。そこで、動きやバランス感覚をつかさどる耳をヘッドホンで制御することで身体感覚を再現しようというコンセプトのもとに開発されたのがEntrim 4Dだ。

Entrim 4Dは、アルゴリズムと前庭系への微弱電気刺激(GVS)を組み合わせ、電気信号を耳の神経に送り、HMDの画面の動きにあわせ擬似的に動きを再現する。送られる電気信号は、脳卒中患者のバランス感覚復旧に使われるものと類似しており、Entrim 4Dに付いている電極から発せられる。

ユーザーは画面の動きと一体になれるだけでなく、動きのスピードまで感じることが出来る。また、ドローンの動きをセンサーで読み取ることで、まるで飛んでいるかのような感覚を再現することさえ可能だという。
これまでに30の異なる動きの再現に成功しており、現在は回転運動の再現に取り掛かっているという。

また、Entrim 4DはVR共通の課題である、乗り物酔いを解決する可能性も持ち合わせている。乗り物酔いの原因の一つは視界と身体の感覚が異なることだからだ。

VR元年と称される2016年、VRの開発競争は視界だけでなく、身体感覚の領域まで踏み込み始めている。

●参考リンク
Samsung to Unveil Hum On!, Waffle and Entrim 4D Experimental C-Lab Projects at SXSW 2016

タグ:
PageTopへ