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2015年のスマホアプリトップパブリッシャー52社が判明!~高まりつつあるゲームアプリ参入の壁~

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by [2016年3月03日]

 今年もスマホアプリの市場データと分析ツールを提供するApp Annieから2015年のアプリパブリッシャートップ52が発表された。今回の結果から、日本勢の奮闘とスマホアプリ業界の流動性の低下が見受けられた。

16社がランクイン! 日本勢は健闘

 今回のトップパブリッシャーランキングは以下の通り。

Top 52 List 2016

App Annieより

トップ52社のうち、16社を日本勢が占め、国全体としては、アメリカの17社に次ぎ2位の座を手にした。また、トップ10には、3位にmixi、4位にガンホー、5位にLINEが入った。

ガラパゴスでも強い日本勢

 日本勢トップのmixiの収益源の9割はご存知『モンスターストライク』だ。モンスターストライクのApp Storeにおけるトップセールスランキングを確認してみると、日本ではずっと1位か2位をとり続けているが、その他の国では、200位以下が当たり前となっており、ガラパゴス化が進んでいる。
 こうした傾向は、ガンホーのパズル&ドラゴンズやコロプラの白猫プロジェクトといったアプリにも共通しており、日本勢共通の課題と言える。
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 一方で、パブリッシャーランキング1位の、フィンランドに拠点に構えるSupercellの人気アプリ『クラッシュオブクラン』は世界中の市場で、トップセールスランキング30位以上を獲得しており、クローバル戦略に成功している。chartchart (1)
 世界のアプリ市場規模で、アメリカ、日本、中国が突出しているがゆえに、収益源が日本偏重でも日本のアプリパブリッシャーは戦うことが出来ているのが現状だ。

2016年以降は新興国市場がカギ?

 スマホアプリ市場においても、そのほかの市場同様、次なる成長市場として中国以外のBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)やASEAN(東南アジア諸国連合)が注目されている。スマホアプリはゲーム機が必要なく、スマートフォンさえあればできる手軽さがあり、プレーへのハードルは低い。
 それに加え、新興国では多くの激安スマホが発売されつつある。例えば、インドのスマホメーカー「Ringing Bells(リンギング・ベル)」が発表した『Freedom 251』は251ルピー(約415円)で購入することが可能。新興国の物価を考えても破格の値段で、スマートフォンを手にすることができるようになりつつある。

 現在はガラパゴスでも世界トップクラスの売り上げを誇っている日本パブリッシャーたちだが、グローバル戦略をとっていかなければ、凋落は免れないだろう。

アプリ業界はあらたな局面に

ランキングの固定化「ゲームアプリで大逆転」は終わりかも

 今回のランキングから分かるもう一つのことは、トップパブリッシャーの固定化だ。日本企業の中で、新規にランクインした企業は無し(反対に株式会社アソビズムがランク外になった)。トップセールスランキング上位に鎮座するアプリも、パズル&ドラゴンズが2012年、モンスターストライクが2013年と2~3年前にリリースされたものが多く、アプリの長寿化が進んでいることがわかる。 
 そうした状況を打開するために、CGのクオリティを上げることはもちろん、ゲーム性を向上させたり、広告にお金をかける必要が高まっている。以前のスマホゲームの開発費は数千万円だったが、今では、数億円が当たり前になっており、開発費の高騰によるハイリスク化が新規ゲームアプリの参入を妨げている事も否定できないだろう。ゲームアプリを一発あてれば、世界トップにたどりつける時代は終わったのだろうか。

これからはゲーム以外のアプリ?

 ゲームアプリパブリッシャーのランキングが固定化している一方で、ゲーム以外のアプリのパブリッシャーは大きく躍進を遂げた。
 例えば、音楽のストリーミング配信サービスを提供するSpotifyは今回28位にランクインし、ラジオ型音楽ストリーミングサービスPandoraは43位に、Tinderなどのマッチングアプリを提供するIACは38位にランクインした。ゲーム内課金以外のアプリ課金やサブスクリプションによる収益化など、様々な収益化方法に目を向けたほうが、賢明かもしれない。

●参考リンク
App Annie、2015年のトップ52アプリパブリッシャーを発表
Appgraphy
Ringing Bells

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