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世界初! 日本発の視線追跡型VRヘッドセット『FOVE』は2016年秋発売か

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by [2016年3月02日]

『Oculus Rift』に続き『HTC Vive』の予約が始まり、ますます目が離せなくなっているVR業界。そんなVR業界に新たな風を巻き起こすとして、今注目を浴びている日本発のVRヘッドセットをご存知でしょうか。それは『FOVE』、世界初の視線追跡型VRヘッドセットです。既存のVRヘッドセットと比べてどこが凄いのか、何ができるのか、詳しく見ていきましょう。

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「視線追跡」って?

本題に入る前に、視線追跡という技術について簡単にまとめておきます。
視線追跡とは、人の視線の動きを分析・追跡する技術です。噛み砕いて言うと「人がどこを見ているのかわかる」というもので、Webサイトや商品のデザインの評価などに利用されています。

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画像はイメージです

視線追跡ができる装置の中には、一般向けに開発・販売されているものも今まで多くありました。しかしその大半が据え置き型のもので、視線を追跡する範囲が限られていました。少し視線をはずすと追跡できなくなるなど不便なものが多く、普及には至りませんでした。
FOVEでは、視線追跡装置がVRヘッドセットに組み込まれています。これによって装置が目に非常に近い位置で固定され、高い精度での追跡が可能となりました。なんと、わずか0.2度の視線の違いまで判別できてしまうそうです。

映像を「効率よく」!FOVEのココが凄い

そもそもVR技術では「高画質の映像を広範囲にわたって出力」しなくてはならず、これが大変な部分でした。Oculus RiftやHTC Viveが高価なのも、この処理に高性能コンピュータが必要とされることが理由の一つでしょう。
しかし人間の目とはいい加減なもので、視野は水平180~200度・垂直100~120度と広範囲なのに対し、実際に認識できるのはごく一部で水平垂直ともに5度ほどしかないそうです。つまり、せっかく出力されている高画質・広範囲な映像もほとんどが無駄になっているのです!

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FOVEではこれに着目し、視線部分だけ高画質、残りは中~低画質の映像を流します。これによってコンピュータの処理が大幅に削減され、高価な高性能コンピュータなしでも十分にVRを楽しめるようになりました。

寝ながら結婚式出席!?FOVEであんなことやこんなことも

では、FOVEでどんなことができるのでしょうか?

バーチャルなキャラクターとアイコンタクト
使用者の視線を追跡することによって、バーチャルなキャラクターと目を合わせてコミュニケーションを取ることができます。

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「インタラクティブ」はVRのキーワードの一つですが、FOVEによって実社会により近い体験ができそうですね。

またFOVEのYouTube公式チャンネルでは、寝たきりのおばあちゃんが孫の結婚式に「バーチャルに」出席する動画が公開されています。

FOVEと人型ロボット「Pepper」を連動させ、おばあちゃんの視線に合わせて会場にいるPepperの首が動く仕組みになっています。寝たきりになっているおばあちゃんですが、まるでその場にいるような臨場感に感動している様子です。

視線で狙い撃ち
FPSなどの射撃系ゲームをやっていると、狙った点と実際に弾が向かった点が微妙にずれ、「狙ったのそこじゃねえよ!」というような場面が多々あると思います。
FOVEでは、視線で照準を合わせ、まばたきで撃つというようなことが可能になります。

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これで初心者でもストレスフリーにプレイすることができそうですね。

もちろん実社会にも応用できます。
こちらは身体障害のある学生がFOVEを使って目でピアノを演奏する動画です。

障害のある人やお年寄りなどの体を自由に動かせない人たちにとって、FOVEの視線追跡技術はバリアフリーに近づくための鍵となりそうです。

いかがでしたか?
FOVEの持つ視線追跡機能は、ゲームだけでなく実社会でも様々な応用ができるでしょう。
そんなFOVEは2016年春に出荷予定でしたが、パーツ開発などに遅れがあって2016年秋に延期となってしまいました。しかし、FOVEが視線追跡型VRヘッドセットのパイオニアとして、VRの新たな扉を開いてくれることは間違いないでしょう。

▼参考リンク
FOVE: The World’s First Eye Tracking virtual reality headset
FOVE: The World’s First Eye Tracking Virtual Reality Headset by FOVE — Kickstarter

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