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三菱東京UFJ銀行が仮想通貨を開発か ~進む?日本のフィンテック~

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by [2016年2月02日]

bsPAK83_500encointachi20140305 朝日新聞Digitalは1日、三菱東京UFJ銀行が独自の仮想通貨『MUFGコイン』の開発を進めていると報じました。これは日本では初めての事例です。日本最大手の銀行と、ビットコインの騒ぎが記憶に新しい仮想通貨。なんだかミスマッチのように思えてなりません。「実用化されれば、管理費が大幅に削減され、手数料も安くなる」とのことですが、なぜこのようなことが可能になるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

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そもそも仮想通貨って? 電子マネーと何が違うの?

 「仮想通貨って何?」と訊かれて明確に答えられる人は少ないでしょう。定義をそのまま書くと、仮想通貨とは「国から価値が保証されていない通貨」です。言い換えると「誰からも管理されていないお金」のことです。たとえば、日本円は日本および日本銀行によって管理されています。国の経済状況などによって多少の値動きはあるものの、その価値は保証されています。
 しかし、仮想通貨には管理者がおらず、その価値を決めるのは利用者たちです。利用者が「これは貴重だ、価値がある!」と信用を寄せれば価値が上がり、「なんだこのお金、イラネ」と思えば価値が下がります。極端なことを言えば、急に価値がゼロになっても文句は言えないのです。
 一方、電子マネーは現金を電子化したものに過ぎません。ですので、現金と全く同じように保証され、信頼性があります。
 実体がないという点では仮想通貨と電子マネーは共通していますが、管理者の有無という点で全く異なったものです。

仮想通貨のメリットって?

 「仮想通貨は良くないもの」のように書きましたが、当然仮想通貨によるメリットもあります。
・価値が世界共通→両替不要
 日本でもアメリカでも、その価値は変わりません。一方現金には「1ドル=○○円」といった為替レートがあり、外国に旅行する際には両替が必要です。

・非課税対象、手数料が無料(格安)→低コストで取引可能
 国が管理に関わっていないので、課税の対象になりません。また、仲介する組織が存在しないので基本的には手数料がかかりません。MUFGコインの場合は三菱東京UFJ銀行が仲介していると言えるので無料にはならないかもしれませんが、かなり安くなることは期待できそうですね。

管理は大丈夫?

 冒頭にも書きましたが、MUFGコインを導入することによって管理費が大幅に削減されるようです。一体どのような管理がなされるのでしょうか。現在の管理方法と比較しながらみていきましょう。
 現在は、銀行が取引記録を集中管理して、改ざんなどの不正が行われていないかをチェックしています。つまり、どんな小さな取引でも本部の大型コンピュータを経由する必要があったのです。確かに面倒で、そのコンピュータの管理にもかなりお金がかかります。
 では、仮想通貨をを導入するとどうなるのでしょうか。MUFGコインの管理は「ブロックチェーン」という方法で管理されます。ブロックチェーンとは、世界中の各個人のパソコンがすべての取引記録を持ってお互いにデータの確かさをチェックするという分散型のシステムです。これによって大型コンピュータを逐一経由する必要がなくなり、管理費も大幅に下がるということだったのです。

金融とテクノロジーの融合「フィンテック」

 金融分野(Finance)に情報技術(Technology)を活用したものは「フィンテック(FinTech)」と呼ばれていて、世界中で注目されています。
 先駆けとなったアメリカでは既に様々なサービスが普及していて、

  1. モバイルアプリを使った個人間の送金
  2. 複数のクレジットカードを専用デバイス1つに統合
  3. 専門家に相談するのではなく、クラウド型運用システムで資産運用

などなど、まだ日本ではできない多くのことが可能になっているようです。
 フィンテック業界において、残念ながら日本は大きく出遅れているようです。このMUFGコインの登場が、日本のフィンテック業界を変えてくれることを期待します。

▼参考リンク
三菱UFJ銀、独自の仮想通貨を開発中 コスト減へ期待
三菱東京UFJ銀行
【金融革命】最新フィンテック (Fintech) 系サービスまとめ

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