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動画リワード広告のツールアプリ事例 ~Zaimの場合~

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by [2016年4月11日]

2016年1月26日、株式会社VOYAGE GROUP 渋谷ファーストプレイスオフィスにて『アドフリくんマネタイズナイトvol.5 動画リワード広告時戦術』が開催されました。
急成長している動画リワード広告の可能性を探る本セミナーですが、今回は口コミだけでユーザー数ナンバーワンの家計簿アプリ『Zaim(ザイム)』を提供する株式会社Zaimの山崎瑠美氏による講演をレポートいたします。

家計簿アプリ人気ナンバーワン『Zaim』

zaim1
Zaimは元々個人エンジニアが作っていた家計簿アプリで、口コミで広まっていきました。
・App Store 総合1位
・Google Play ファイナンス部門1位
・日経新聞 家計簿アプリランキング 1位
を記録し、現在450万ダウンロードを達成しています。
家計簿アプリといえば主婦が大半を占めると思われがちですが、Zaimの場合は女性が6割で、男女ともバランスよく使われています。また、初心者から上級者まで幅広く使っていただけるよう、とくに初めて使ってくださった人が「使いこなせない」と感じてしまうなど違和感を覚えないように設計しています。様々なユーザーに寄り添った開発を目指したことが、結果として最多ユーザー獲得につながっています。

報酬(リワード)のストーリー設計

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もともとZaimでは、家計簿を入力した人にスタンプを贈るなど、日々の努力を私たちサービス提供側が一緒に喜んだりお祝いしたりしています。今回はプラスαの報酬として、「動画広告を見ると有料マガジンの当日分が無料で読める」という機能を追加しました。
ツール系アプリと相性がよい動画広告を多く抱えているmaioさんとの協業で、事前に様々な事例レビューや細やかなディスカッションを行えたことがスムーズな導入につながったと感じています。

導入時のポイント

1 世界観を大切にする
Zaimでは、あらゆる利用者の立場になって「今どんな気持ちなのか?」「何をしたら喜んでくれるのか?」という共通項を導き出すよう常に意識しています。動画広告についても、サービスづくりと同じ世界観を徹底させました。
具体的には、家計簿の入力を終えたタイミングで、ちょっと一息つきながら有料のお役立ち情報が無料で読めるようになっています。入力や分析を行うだけでなく、新しい情報や知恵が自然な流れで入ってきたら嬉しいな、と。
また、利用者と広告主のどちらにもおもてなしの心を持つようにしています。たとえば動画リワードの仕組みによって有料コンテンツが無料で読めるようになることは、利用者にも広告主にもポジティブな機会をもたらしていると考えています。

2 ビジネスモデルの継続性
まず、提供機能の範囲や時間を限定して有料機能との差別化や共存をはかっています。今回は有料会員向けの一部コンテンツが当日分のみ読めるという設計がこの部分にあたります。
そして単なる継続性ではなく、「継続的鮮度」を見極めて提供すること。毎回同じ内容のリワードでは飽きてしまうかもしれませんが、日替りコンテンツなら動画広告を見るたびに毎日新しい知識がつく。継続利用へのリテンションを高める効果が生まれています。

3 報酬の大きさを適切に演出する
動画広告を再生する労力に対して、報酬の体験価値が大きくなるようにしています。
月額約300円の機能・コンテンツを切り売りしている、というような比較にしてしまうと提供価値は微々たるもののように思えてしまいます。そうではなく、コンテンツを読むことによって得られる価値の大きさに主軸をおくようにしています。
ゲームの場合も、よく動画を見ると宝石などのアイテムがもらえたりしますよね。このとき、アイテムをアプリ内で購入したときの単価を割り出してゲーム内通貨を付与するのではなく、あくまで「アイテム」そのものを贈呈することで利用者の思考が体験にフォーカスされやすくなります。なぜ通貨ではなく宝石なのか。当たり前に感じられることを、あらためて紐解くことは重要なヒントになります。
ツール系アプリでも、同様の設計を行うことで本来提供したい価値を適切に感じていただきやすくなると考えています。

Zaimさんというキャラクター

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動画を再生してコンテンツを読む。繰り返す日々における日替り感を直感的に演出するために、動画再生前に表示されるバナーも工夫しました。上のスライドはバナーの例でうが、どれも『Zaimさん』というキャラがささやかな「日替り」を楽しんでいます。

■テーマ設定のポイント
1 毎日の習慣として「日替り感が楽しめる」こと
2 (ルーティンに見えるけど)「日替り」だと思うとちょっと笑える内容であること

■画風や描写などでチューニングしたポイント
1 Zaimの利用者分布に合わせ、誰が見ても違和感のない画風にする。
2 あえて顔の表情はつけない。誰もが毎日違った感情で生活しているので、こちらから感情を押しつけることはせず、利用者の気分に寄り添う余地をつくる。
3 信頼感、素朴さ、ユルさを共存させることで居心地のよさをつくる。

ちなみにZaimさんはおそらく男性なんですが、いかにも男性っぽさを感じてしまうシーンは避けました。たとえば「日替りの湯でリラックスしているZaimさん」みたいなテーマの場合、身体まで見えるイラストだとびっくりしてアプリを閉じてしまう人がいるかもしれません。五右衛門風呂から首だけ出してほっこりしているZaimさんならアリかな、という線引きですね。
こうした検討を行ったのち、カラーリングや線の調整を経てZaimさんのバナーを作りこんでいきました。

(質疑応答)
Q. 非ゲーム系アプリの方が収益につながっているのか?
A. ジャンルを問わず、基本的にはブランディング系の反応が良いですね。ゲーム系は内容によって相性があるので、安定して伸びているのは非ゲーム系という印象があります。
Q. 動画リワードの有料会員数への影響を知りたい
A. 現状は少しずつ動画広告を配信している状況なのですが、有料会員が減るなどマイナスのインパクトはないですね。一般的に有料機能を部分的に体験できるシステムは有料会員に移行しやすいといわれています。動画再生の習慣づけを行いながら、今後さらに考察していきたいと考えています。

▼参考リンク
日本最大級!無料の家計簿アプリ・レシート家計簿「Zaim」
アドフリくんマネタイズナイトVOL.5 動画リワード広告実践術
スマホ広告収益最大化SSPアドフリくん

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