アイキャッチ画像

App Annieが2016年のアプリトレンド予測を発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

by [2015年12月18日]

 App Annieから2016年のアプリトレンド予測のレポートが公開された。その内容は興味深いことに、APPREVIEWの2015年の記事の総括にもなっており、2015年のトレンドに関しても再確認することが出来た。ということで、APPREVIEWの過去の記事と関係が深いポイントを分析してみる。

アプリ市場の6つのトレンド予測

その1 tvOSの発達

 tvOSの市場は大きな成長性があると予想されている。モバイルアプリの市場規模は全世界で240億ドルだが、アメリカだけで1700億ドルに登ることが大きな根拠だ。
 実際に、つい最近Apple TV向けのApp Storeがリリースされたが、登録アプリ数は急速なスピードで増えている。tvOS向けのアドネットワークが整備され、マネタイズの幅が広がれば、より発展することは間違いないだろう。

TV_AppleTV_Remote-Hand_MainMenu-Movies-PRINT

Apple TV‎

その2 ウェアラブル端末の可能性

 現状発売されているウェアラブル端末は、メッセージの通知などスマートフォンを延長したような機能が多く、スマートフォンとの明確な差別化が出来ているとはいい難い。だがウェアラブル端末の一番のメリットである「手がふさがらない」ということを生かして、特に法人向けのアプリ開発が積極的に行われることが予想される。
 殆どの市場予測でも、ウェアラブル端末の普及は年々拡大することが示されており、今はあまり目立っていないウェアラブル端末にも近い将来、日の目が当たることが示唆されている。

summary01_20130628

日本国内ウェアラブルコンピュータ市場規模予測(2014~2018)

その3 AR/VR市場の急成長

 2015年にはAPPREVIEWでも多く取り上げたVRだが、2016年上半期に発売が予定されているPlaystationVRやOculusなどのVR機器の市場も躍進することが示唆されている。当面はゲームにスポットが当たるだろうが、将来的には、それ以外のコンテンツも作られることが予想されている。

 Google(特にYoutube)やThe New York TimesなどもすでにVRに対応しており、任天堂のPokemon GoなどがAR市場の発展に寄与するだろうとのことだ。

cccc

例えばThe New York TimesはVR対応の映像コンテンツを提供している

その4 Now on TapによりAndroid開発がさかんに

過去に、APPREVIEWでも紹介した機能である「Now on Tap」。人工知能を活かすことで、逐一テキスト検索する労力を減らし、ユーザーのコンテクストに合わせてアプリを表示することが出来る機能であり、目的のアプリを探すことが容易になったり、アプリインストール広告を使ったマネタイズも容易になる。この機能は2015年12月現在Androidにのみ搭載されているので、Android開発がiOSよりも重要になると考えられている。

その5 メッセージアプリは統一されない

 以下の図のように、メッセージアプリに関しては現在アジアと欧米によってトレンドが異なる。欧米圏の国の多くはWhatsAppを使用している一方で、日本ではLINE、韓国ではカカオトークらが大幅なシェアを獲得している。

メッセージアプリは数少ない世界統一されていない分野

 また、単純にアプリが違うだけでなく機能面でも大幅に違う。具体的にいうと、欧米のチャットアプリはシンプルにチャットアプリとしての機能しか無い(アンバンドリング)一方で、アジア圏のチャットアプリはプラットフォーム化しており多くの機能がある。(リバンドリング)
 例えば、LINEの場合チャット機能だけでなく、LINE Gameなどのゲーム機能やLINE MUSICなどの音楽ストリーミング機能、LINE MALLなどのフリマ機能があり、LINEひとつであらゆるサービスを利用できるような仕組みを作っている。

1d072114-s

LINEはこれからも関連アプリを増やしていくだろう

 現在、Facebook Messengerを始めとする欧米で主流なアプリもプラットフォーム化を図っているが、機能ごとにアプリやサービスを使い分ける文化的な背景もあり、アジアほどリバンドリングが進むことはないと考えられている。

その6 仕事効率化アプリ

 タブレットのCPU機能は大幅に向上している一方で仕事効率化アプリへの関心はそれほど伸びていない。というのもタブレットでは画面の大きさや入力方法に問題があるからだ。だが2016年にはipad Proの登場などがそうした問題を解決することにより、タブレットのビジネス利用がさらに増えることが予想されている。
 すでにMicrosoftはOfficeシリーズやOffice Swayといったモバイル向けビジネスアプリを無料化しており、ビジネス利用への準備は出来ているといったところだ。

 VRやウェアラブル端末、tvOSなどの市場成長が見込まれる2016年。今からどういったアプリやコンテンツがリリースされるのか期待が高まる。

●関連リンク
App Annie 2016年アプリトレンド予測:tvOSからGoogle Now on Tapまで、アプリがウェブを浸食 – See more at: http://jp.blog.appannie.com/top-app-predictions-2016/#sthash.Fps8j4Lk.dpuf
Apple TV
「日本B2Cウェアラブルコンピュータの進化方向性と戦略課題」調査報告書を発表
NYT VR
『LINE』が欧米で普及してない驚くべき理由 外に目を向けて見ると……
コミュニケーションツールから、「スマートフォンライフ・プラットフォーム」へ LINE、プラットフォームサービス「LINE Channel」を発表

PageTopへ