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[ad:tech tokyo 2015] 女子部とモテ子の編集長が語る、女子向けメディア収益化の秘訣

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by [2015年12月07日]

 2015年12月1日、ad:tech tokyo 2015 NDP Media株式会社ブースにて、株式会社都恋堂 取締役 女子部JAPAN(・v・)プロデューサーの小林奈巳氏、株式会社寺島情報企画 メディア編集部部長 高橋未枝氏によるパネルディスカッション「女子向けメディアの収益化の秘訣」が行われました。モデレーターはNDP Media株式会社の新上幸二氏です。

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────私どもNDP Media株式会社は、グローバルで最大規模のノーインセンティブのCPI/CPAネットワークを持っている広告の会社でして、広告主様とメディア様とを繋ぐということをやっています。本日はメディア様向けのセミナーとして、特に最近注目を浴びている、女性向けメディアの収益化の秘訣をお聞きしたいなと思っています。まず高橋さんの方から、ご自身のメディアのご紹介をお願いします。

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高橋 株式会社寺島情報企画の高橋と申します。『モテ子BEAUTY』という、ほぼ100パーセントが女性読者のメディアを運営しております。
 『モテ子BEAUTY』はキュレーションメディアではなく、最新の美容・ダイエット方法を実際にスタッフが検証して、結果の数字を報告する形式で記事を構成しています。分かりやすい例としては、腹筋マシンの「ワンダーコア」ですね。実際に購入してスタッフが1週間試してみて、実際にウエストがマイナス何cmでした、というような結果を記事にしています。あまり更新頻度は高くないですが、1記事あたりの熱量は半端ないです。
 また特徴的なのが、「姉妹の毒舌美容ライター」としてキャラ付けしたオリジナルキャラの掛け合いで記事が進行する作りです。よく「女子会に参加しているみたい」とおっしゃって頂けます。女性ユーザーさんに、親近感や愛着を持って読んで頂けているアプリかなと思っています。
 YouTubeチャンネルで動画配信もやっています。イラストや写真だけではわかりにくいエクササイズ方法も、動画でわかりやすく解説しています。自分も出演しているんですが、出てくださる方募集しております(笑)

───どうもありがとうございます。では、次は小林さんよろしくお願いします。

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小林 株式会社都恋堂の小林と申します。私がやっているものは『女子部JAPAN(・v・)』という名前でして、元々は2010年に『iPhone女子部』という名前で立ち上げたメディアです。本業は雑誌やWebの編集をやっていまして、iPhone 3GSが流行ったときに、自分自身使い方が分からず、こういうふうに思っている人はいっぱい居るんじゃないかと思い、絵で読めるような説明書を自費出版したのがはじまりです。本だけだと一回で終わってしまうので、慣れないwebを立ち上げまして、一日一記事で更新していました。名前を『iPhone女子部』にしたものですから、読者の方が「部員になりたい」と言ってくださって、部員さんが、まあメルマガ会員なんですが、全国2万6千人になりました。
 メディアの特徴としては、リアルなイベントを大切にしてきました。『iPhone女子部』の頃からやってきたんですが、部員さんたちもiPhoneに詳しい人ばかりではなく、普通に飲み会やりたいね、温泉行きたいね、となってきたので、iPhoneを一回取っ払って『女子部JAPAN(・v・)』。その中で、「iPhone女子部」「ハンドメイド女子部」など、いろんな部活をやっているという感じです。今は週に1回以上、リアルイベントをやっています。
 あとは、女子っていってもキラキラ系ではなく、ぶっちゃけ系女子というのでしょうか。例えば「イカすクッキング体験」というイカをさばくイベントをやったり、「ワカコ酒」というドラマとコラボして日本酒を飲みながら映画館で「ワカコ酒」を観るイベントを100人集めてやりました。会場内がめちゃくちゃ酒臭くて(笑)、そういう女子だけならではの、ぶっちゃけ感みたいなものは大切にしてやっております。

メディア運営におけるこだわり

───ご説明ありがとうございます。僕自身もいくつかメディアを作ったことはあるのですが、メディアで一番大事なことって、やっぱり作り手の思いだと思うんですね。お二方もそれぞれ特色あるメディアを作られていますが、一番最初にこれをやろうと思ったきっかけ、もしくは始めようと思った人は誰なんですか?

高橋 私って言いたいんですけど、私じゃないんです(笑)仲のいい同僚が企画して立ち上げた媒体です。寺島情報企画はデコメや着うたなど、携帯キャリアの公式サイトを持っている会社なんですが、その中のひとつに「スリムナビ」というヘルスケア系の有料サイトがありました。そこからコンテンツを切り出して「モテ子シリーズ」としてアプリにしたところ、まだGoogle Playがスタートしたばっかりだったのもあるんですが、ノンプロモーションでランキング上位に来たんですね。その後も口コミで広まりまして、おかげさまでシリーズ計270万インストールというところまでいけたんです。自分がこういう思いでやったというものは無いんですが、ヒットしたならブーストかけようということで、いま自分が専属で担当させてもらっています。

───ありがとうございます。小林さんはいかがですか。

小林 (客席を指し)そこに座っている先輩と二人でiPhone 3GSを買って、わけわかんないね、女子向けのiPhone本作ったら売れるんじゃない?みたいなところから始めました。自費出版なので、Amazonさんとかで売ってたりとか、ソフトバンクさんとお話して、携帯買ったときに買ってもらえるようにしよう、などいろいろ作戦会議をしました。
 実は草食男性も取り入れて「iPhone部」にしたらどうなのかなと思っていたんですが、ほかの方から「振り切ったほうがいいよ」とアドバイス頂いて、男子スタッフ無しで「iPhone女子部」として始めました。

───メディアを運営していくなかで、なにかしらのこだわりがあると思います。「これを絶対しません」というようなことがあれば、教えてほしいです。

高橋 嘘はつかないというところですね。言い方が悪いかもしれませんが、提灯記事ばっかりが集まった媒体だったら、「そういうアプリなんだな」と思われて、使われなくなっちゃうので。企画会議でスタッフが挙げた美容法を実際に試すなかで、まったく効果が無いものもあるんですよ。それも嘘つかないで、「まったく痩せなかった」という評価で記事にしているんですね。そこがポイントかなと思います。

───ということは、広告主に媚びないというような…。

高橋 そうですね。記事広告はすごくありがたい話なんで、お受けしてるんですが、嘘をつかないという点は事前にお伝えしてるんですよ。『モテ子BEAUTY』は記事広告でも、いいところは言うし、悪いところもちゃんと言いますんで、そこはご了承ください。

───やっぱり、それを崩しちゃうとユーザーが逃げちゃう。僕も経験があるので分かります。小林さんはいかがですか。

小林 「女子メディアだけど部長決裁がおじさん」というのがありがちなパターンかと思うのですが、それが一切無しにしているのは、いいかなと思っています。過去三年、クリスマスイブにイベントをやっているんですが、男子たちが「痛々しい」と言いだして社内で揉めまして(笑)。結果としては、予想以上に人が来て、今年は調子こいて100人で開催します。そういった、どうしても分かり合えないことがあるので、決裁権は女性。男性にはイベントのときの力仕事は手伝ってもらったりしているんですけれども、サイトに出ている文字を一文字も男子スタッフは書いたことがなく、電話に出たりも無いよう、徹底はしています。

───高橋さんもそれは分かります? さっき「嘘はつかない」とおっしゃってましたが、女性と偽って男性が書いているということは無いですか?

高橋 はい。100%女性です。

───なるほど、わかりました。グループ会社に女性メディアがありまして、僕もそこのシステムを見たりするんですが、たまに男の目線で「これ違うだろ」みたいなのがあって、意見したくなっちゃうんですが、やっぱりそれはしないようにしていますね。

オンライン広告とリアルイベント 異なる収益化モデル

───ここからは収益の話に入っていきたいんですが、『モテ子BEAUTY』の方は、インフィード広告が伸びてきているそうですね。売り上げの構成だったり、どういう風に収益化をしているかというのをご説明いただければと思います。

高橋 おかげ様で、今すごく広告売り上げが伸びている状況です。『モテ子BEAUTY』の誕生は三年以上前ですが、自分が本格的に担当として就けたのが今年の春で、それまではそんなにマネタイズをやっていなかったんですね。アドネットワークの広告を貼って終了していました。ただ「御社のメディア売れますよ」と言ってくださる代理店さんがあって、試しに媒体資料を作っていただいて、成果報酬型でやってみたところ、すごく効果がよかったんです。そこから純広メニューとして売り出して、いま記事広告が伸びています。
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高橋 そして5月に追加したのがインフィード広告、流行りのネイティブ広告ですね。ここの売り上げの伸びは、グラフの通り、全体の売り上げに貢献してくれていると思います。

───ありがとうございます。実は高橋さんにはこのあと、うちのネイティブアドSDKの出来を試してくださいという話をしようかなと思っています。あ、これ宣伝です(笑)一方で、『女子部JAPAN(・v・)』の方は、広告とは違う収益化のモデルを持っていらっしゃるというのを聞いたんですが、そこのご説明を頂ければ。

小林 すみません、そうなんです。アドネットワークは入れているのですが、うちが大切にしているのがリアルでのコミュニティだったりするもので。基本的にはイベントなどを開いて、みんなでそのサービスや商品を体験してもらう。そしてフィードバックを集めて、その商品を良くしていく、認知度を高める、ファン化する、というのがビジネスモデルです。長く続くプロモーションを大切にしています。

読者との交流をメディアに活かす

───では、実際にユーザーのフィードバックを聞く機会と、それをどのように活かしているのかということについて。まず小林さんから。

小林 メールはすごく来るんですよ。iPhone女子部の頃から「iPhoneよろず相談所」というのをやっていて、分からないことがあったらメールをしてねと。そこで一般の方とのやり取りを、もう三年くらいやっているんですが、そこから「こういうことがみんな分からない」というのを記事にしたりします。フィードバックを全部サイトに反映するかというと、それはこちらのポリシーもあるので、でも返信は絶対するようにしています。
 急に編集部に「遊びに来ました」って、来ちゃったりする人とかも居るんですよ。でも、その辺はいいことだなと思っていて、立ち寄れる編集部っていうのを謳っていますね。

───ありがとうございます。以前、私がSNSを運営していたときに、ユーザーさんが会社に来たことがあって、その時はクレーマーの方だったんですけどね(笑)高橋さんはどうですか?

高橋 『モテ子BEAUTY』はオフラインイベントが全然出来ていませんが、毎月、例えばクリスマスどうやって過ごす?彼氏いる?といった感じで、モテ子の読者をもっと知るアンケート記事と、その結果を記事にするという企画をやっています。
 また、リクエストを頂いたりもしますね。下半身ダイエットマシンの「レッグマジック」がテレビでやっていて気になるから試して欲しいとか、美顔ローラーの「リファカラット」が高くて買えないから試して欲しいとか、商品名でのリクエストが毎日30件くらい届くんです。そこはもう、我々の出番かなということで、メーカーさんにお問い合わせをして、検証記事にしています。自分のリクエストが記事に反映されると、嬉しくてさらにアプリを使ってくれると思いますし、ユーザーリクエストを記事に反映する、という点は大切にしています。

───お二方とも、ユーザーの声を聞いてコンテンツにするなどのフィードバックはしているけれど、編集部としてはコアがあって、バランスを取ってやっていらっしゃるということですね。では、今後はどのようにご自身のメディアを伸ばしていきたいか、最後に一言いただければと思います。高橋さん。

高橋 広告も良い商品だったら我々としても宣伝したい、ただユーザーさんが嫌がっちゃダメなので、バランスを見ないといけないと思っています。ユーザーさんに嫌われないような形で、うまく商品をアピールできるような宣伝方法で、あわよくば、マネタイズできるといいなと思っております。

───ありがとうございます。では、小林さん。

小林 女子メディアは色々あるので、雑誌をやってきた企画力を活かして、初めての体験をみなさんに提供することで差別化を図っていきたいと思っています。前にやったものだと、青春18切符で13時間電車に乗って鳥取に行き、ツイッターで実況するとか。

───なぜ、鳥取に?

小林 鳥取県さんとのコラボがありまして。そういったことをやっていって、「楽しそうだな」と集まってくる人を増やしたいです。地方にも部員さんが居るのに、イベントが出来ていないのが課題で、全国に行きたいというのも考えています。

───女性向けメディアを運営している方にとって、ためになる話になったと思います。本日はありがとうございました。

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