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坂本達夫氏が語る動画リワード広告攻略法「メディエーションを使って収益を最大化する方法」

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by [2015年11月27日]

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AppLovin 日本営業部 部長 坂本達夫氏

 モバイル向け動画広告を手がける株式会社Vungleが、デベロッパー向けのセミナー「スマホ動画広告の最新トレンド 〜アプリマネタイズ成功の秘訣とは?〜」を開催しました。
 このセミナーに登壇したAppLovinの坂本氏は、競合であるVungleのTシャツに身を包み、動画リワード広告でマネタイズするときのTIPSや、より収益を高めるためのポイントについて解説しました。

動画リワード広告でやってはいけないこと

 動画リワード広告とは、「ゲームやアプリの中で、何かしらの報酬と引き換えにユーザーに動画広告視聴を促す」という、今世界で一番流行っていると言っても過言ではない広告フォーマットです。
 しかし、実装するときに「やってはいけない」とことがあります。それは「1つのアドネットワークだけをずっと掲載する」※ことです。
※例外として、1人のユーザーが1日に動画広告を見る回数がすごく少ない場合でしたら大丈夫です。
 動画リワード広告は、いわゆるバナー広告と違って広告在庫の種類が少ないです。出稿しているのは、動画を作る費用を捻出できる大手の広告主がほとんどです。
 また、ユーザーが報酬のために動画を見ることを「自分で選んでいる」ものなので、ほとんどの広告会社は途中でスキップできない仕様になっています。なので、1つのアドネットワークだけを入れていると、15秒~30秒くらいの動画を最初から最後まで何度も見ることになってしまうのです。
 これによって、アプリ自体のユーザー体験が悪化したり、在庫切れになったりするリスクがあります。そうすると、収益性が段々下がります。これはもはや避けられないことです。
 そこで収益性を高くキープするために、各アドネットワークに対して“Frequency Cap”を設定します。Frequency Capとは、1人のユーザーに対して広告を見せる回数に制限をかけることです。例えば「1人のユーザーにこのアドネットワークは3回までしか見せない」という設定をします。AppLovinに「1日3回」というFrequency Capを設定すると、同じユーザーからの4回目以降の広告リクエストに対しては広告を表示しない、ということができます。当然ながら平均したeCPM※は高くなります。ただ、そのユーザーが4回目以降も「広告を見て何か報酬がほしい」と思ったとき、AppLovinはアプリへ「4回目以降はもう見せる広告無いよ」と返してしまいます。ユーザーは動画リワードがもらえなく残念な思いをしますし、デベロッパーも収益の機会をロスしてしまいます。
※effective Cost Per Mill=広告表示1,000回あたりの収益額。収益を計る指標として用いられます。
 ここで、複数のアドネットワークを組み合わせるんです。そうすると4回目以降に表示する広告がなかったら次のネットワークを表示することで、収益性を高い状態にキープしながら広告表示率も高く保つことができるわけです。ただ、これでも2番目に入れたアドネットワークも途中から収益性が下がっていきますので、1人のユーザーが何回も何回も広告を見る作りのアプリだったら、もっと多くのアドネットワークを追加してしまえばいいんです。

収益最大化には欠かせない!動画リワードxメディエーション at Vungle勉強会 #applovin from Tatsuo Sakamoto

収益的にも工数的にもメリットがあるメディエーション

 では「とりあえずアドネットワークいっぱい入れればいいよね」と、各アドネットワークのSDKをアプリに直接実装していけばよいのでしょうか? いいえ、それは賢いやり方ではありません。実装後に「優先順位を2番目にしていた広告ネットワークの収益性のほうが良かったから、一番最初に表示したほうが儲かる」ということがわかっても、またコードをいじってアプリストアにサブミット(申請)して2~3週間待って場合によってはリジェクトされて……(笑)と大変な時間がかかってしまいます。その間に、今度は別の広告ネットワークのほうが収益性が良くなってしまうかもしれません。
 これを解決するには、アドネットワークの表示順をサーバーサイドでいつでも変えられる仕組みが必要です。その仕組みが「メディエーション」です。
 メディエーションの仕組みはこうです。まずアプリの中には、メディエーションツールのSDKと、表示したい各アドネットワークのSDKが入っています。アプリは、広告を表示したいときにメディエーションサーバーにリクエストをかけて、どの順番でリクエストすればいいかという情報を取ってきます。そしてA、B、C、Dの順だという情報が返ってくると、アプリは一番優先順位の高いアドネットワークAに対してリクエストをかけます。もしAで在庫があれば、在庫を返して、Aの広告が表示されます。仮に、Aで在庫が無かったとき、またはFrequency Capで制限された回数以降のリクエストだった場合は、Aから「表示する広告がありません」と返ってきて、アプリは次に2番目のアドネットワークBにリクエストを飛ばす、同じように在庫がなければC、D……という流れになります。
 メディエーションとは、収益性の高いほうから実際に広告が表示されるまで、順番に広告を各アドネットワークにリクエストし続けてくれる仕組みなんです。

収益最大化には欠かせない!動画リワードxメディエーション at Vungle勉強会 #applovin from Tatsuo Sakamoto

メディエーションツールの選び方

 メディエーションツールはたくさんあるのですが、今の時点ではどれも一長一短です。大きく2つに分けますと、海外勢のツールと国内勢のツールになります。

収益最大化には欠かせない!動画リワードxメディエーション at Vungle勉強会 #applovin from Tatsuo Sakamoto

 海外勢は、海外のアプリはほとんどこれらを入れているケースが多いです。いずれも(原則)無料で使えるツールです。メリットは、主要な動画リワードのネットワークにほぼ対応していることです。各広告ネットワークの収益レポートを自動的に取得して収益性が高い順に並び替える機能もついていて、非常に手離れがいいツールになっています。デメリットは、日本語のサポートやドキュメントが無いことです。これによって実装に手間がかかってしまうケースもあります。なお、これらはあくまで間に入っているだけなので、例えばFyberやHeyzapを経由してVungleやAppLovinを使いたいときは、それぞれのアドネットワークへの登録が必要となり、収益のやりとりもそれぞれとしなければいけません。特に、支払いがドル建てだったりすると、個別に対応するのは少し手間に感じてしまうかもしれません。
 国内勢は正確にはSSPという業種になります。メリットは、もちろん日本語サポート、ドキュメントがあることです。海外勢のデメリットとして挙げた、アカウントの作成や振り込みも海外勢と比べて簡単です。アカウントも各SSPに登録するだけで、それぞれのアドネットワークに登録する必要はありません。支払いもすべて日本円で一括で振り込んでくれます。デメリットは、SSPのビジネスモデルとしては仕方のないところですが、手数料がかかることです。また、現在は対応している広告ネットワークが少なく、それぞれ3~4つほどしか無かったと認識しています。アドネットワークの配信調整も比率によるものが中心で、先ほどのように優先順位をつけて在庫が切れたら次に行く、という形ではなく、各アドネットワークに30%、20%のように、割合でリクエストを飛ばすという設定しかできなかったと思います。これが収益にプラスに働くのか、マイナスに働くのかはよくわかりません。

収益最大化には欠かせない!動画リワードxメディエーション at Vungle勉強会 #applovin from Tatsuo Sakamoto

 まとめると、

1 動画リワード広告は、1つのアドネットワークだけを導入すると収益性が下がってしまいますので、複数導入しましょう。

2 各アドネットワークには、Frequency Capをかけて収益性を高くしたうえで、メディエーションツールを使うといいでしょう。

3 それぞれのメリット・デメリットをよく理解して、ご自分にあったものを検討してみてください。

▼参考リンク
AppLovin
Vungle
スマホ動画広告の最新トレンド 〜アプリマネタイズ成功の秘訣とは?〜

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