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トヨタ人工知能開発へ本腰 ~AI開発に向け新会社設立へ~

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by [2015年11月09日]

20151106_01_19_s 2015年11月6日の記者会見で、トヨタ自動車は人工知能開発に向けた新会社「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE, INC.」(以降TRI)の設立を発表した。新会社のCEOには人工知能の分野で「米国の至宝」と名高いギル・プラット氏を招き、トヨタの人工知能開発への熱意を伺わせた。

トヨタが人工知能開発を行うワケ

 この記者会見で、豊田章男社長は人工知能技術とビッグデータを結びつけることで、モビリティを超え、生活をより安全で、豊かになものに出来ると考えていることを強調した。
 ギル・プラット氏もその考えに同調し、TRIでの具体的な目標、役割について説明した。氏いわくTRIの目的は安全、アクセシビリティ、ロボットの3分野で人工知能を生かすことだという。具体的には、安全とはドライバーの安全を保障すること、アクセシビリティとは万人が自由な行動を享受できること、ロボットはロボットにより特に高齢者が快適な生活が送れることを示唆している。そのために、TRIではまず協調自動技術や人工知能の研究に注力することを宣言した。
 その後、そうした目標を掲げる理由を彼自身の経験に紐付けて語った。最後に、トヨタ車の膨大な走行データに基づく人工知能開発が、社会に多大な貢献を出来ることを再度強調、クルマやロボット開発だけでなく社会活動全般に幅広く応用出来ることを示唆し、会見を締めくくった。

大学との協力も

 トヨタは新会社を設立しただけでなく、マサチューセッツ工科大学および、スタンフォード大学との連携も発表している。両大学の人工知能研究所との連携研究センターを設立し、今後5年間で約5000万ドルの予算を投じる見通しだ。連携研究センターの設立にはギル・プラット氏も携わっており、同氏のアドバイスの下、人工知能の研究を推進していく見通しになっている。

トヨタの一貫した姿勢

 新会社設立の際も、連携研究センター設立の際も、トヨタは一貫して人工知能開発が、単に競合他社との競争に打ち勝つためではないことを主張している。交通事故の削減や高齢化社会でも移動の自由を保障するといったことを中心に、社会活動全般で、大きな変革をもたらすことを目標に掲げているようだ。

自動運転技術に積極的な日産自動車

 2015年10月29日~11月8日にかけて開催された、東京モーターショーでは、自動運転技術に関して、日産自動車らが大きな注目を集めたが、これからトヨタも、自動運転車だけでなく、ロボットや運動支援デバイスも発表していくに違いない。

●関連リンク
新会社「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE, INC.」設立に関する記者会見
トヨタ、マサチューセッツ工科大学およびスタンフォード大学と連携研究センターを設立

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