広告ブロック機能が導入された「iOS 9」

大手メディアも注目、広告に代わるビジネスモデル「ペイウォール」とは?

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by [2015年11月05日]

広告ブロック機能が導入された「iOS 9」

広告ブロック機能が導入された「iOS 9」

 アップルより9月に配信された「iOS 9」で新たに導入された「広告ブロック機能(Ad Blockers)」が波紋を広げています。

 「iOS 9」では、広告ブロックアプリをダウンロードし、Safariで「コンテンツブロッカー」をオンにすれば、ウェブページを閲覧する際にバナー広告が表示されなくなるのです

 バナー広告をめぐっては、読者の閲覧の妨げになるという指摘や、ダウンロードに時間がかかるなどの不満が出ていました。「広告ブロック機能」はこれまでにもPCブラウザではありましたが、今回はスマートフォンにも広がったかたちです。

広告基準をつくる

 「広告ブロック機能」を使うユーザーがどれだけ増えるのかは不明ですが、これはバナー広告の危機かもしれません。業界はどのように対応するのでしょうか?

 宣伝会議のニュースメディア「AdverTimes(アドタイ)」によりますと、ウェブ広告最大手グーグルのシュリダール・ラマスワミ広告コマース担当上級副社長は広告ブロック機能の広がりを受け、業界全体で広告基準を作る意向を示しています。

 悪質な広告だけがブロックされ、「消費者に受け入れられ、かつ掲載メディアの収益につながる広告」はきちんと表示されるような仕組みづくりを目指すといいます。

ペイウォールの可能性

 ニュースキュレーションアプリを運営するスマートニュース株式会社の藤村厚夫執行役員は、2015年11月2日付の日経MJで、バナー広告に頼るビジネスモデルが厳くなる一方で、「ペイウォール」に明るい兆しがあると述べています。

 ペイウォールとは、新聞社などの購読課金制サイトのこと。米紙ニューヨーク・タイムズは、ペイウォールだけで100万人以上の購読者を持ち、アマゾンのジェフ・ベゾス氏が買収したワシントン・ポストも追撃中だといいます。

 藤村氏は、「メディアは将来に向けて広告以外の可能性を見つけつつある」としていますが、同時に、成功するのは少数だろうとの見方を示しています。

▽参考リンク
・無料でiPhoneのウェブブラウザ「Safari」上から広告を削除してしまう「Adblock Plus」を使ってみた – GIGAZINE
・広告ブロックに自主基準を グーグル、業界各社と対話の構え | AdverTimes(アドタイ)
・NYタイムスは100万人 課金、スマホが追い風 :日本経済新聞
・Apple (United Kingdom) – Apple Press Info – Product Images & Info – iOS

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