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開発者必見! ゲームアプリの成長分析から分かるコト

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by [2015年11月09日]

 APP Annieにより10月27日にとあるレポートが公開された。そのタイトルは『モバイルゲームの成長を予測する アプリの普及サイクル』となっており、モバイルアプリがどのように普及し、成熟していくのかが分析されている。

収益効率を最大化するためには??

 以下の図は普及サイクルにおける各ゲームの位置だ。初期ステージは普及が30%に達するまでの期間、成熟ステージは90%異常に達した期間を指す。
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 この中で日本で馴染みがあるのはClash of Clans(クラクラ)や、Candy Crushくらいだろうが、ゲームのタイプから成熟度にいくつかの傾向が見られるという。

ライフサイクルの特徴とは

 1つは、カジュアルゲームほどすぐに成熟期に移行するということ。Crossy roadや2048は操作が簡単でハマりやすい、話題になりやすい一方で、周りがやらなくなった後は、すぐに飽きられやすい傾向にある。

Crossy Roadはひたすら車両を避けて前へ進む単純なゲーム

 日本においては、今流行の放置系ゲームがこれに当たるだろう。例えば、2015年7月にリリースされ、リリース当初はランキング上位に君臨していた『はじめ兄さん』も今では、総合はおろか、カテゴリ別ランキングでもすでに3ケタとなっている。
chart (1)
 一方でシステムが複雑であったり、通信対戦があるクラクラのようなゲームは未だ成長の見込みがある。
 日本で言えば、モンストやパズドラもこの部類に入る。例えば、モンストはすでにリリースから2年以上経っているが、以下のグラフのように、総合でもカテゴリ別でも上位をキープしている。chart (2)
 3つ目は、続編は早急に成熟するということ。クラクラの続編のBoom Beachなどは、図のように、すでにクラクラに追いついている。前作や会社自体の知名度が向上していること、前作のプレイヤーが移住してくることが理由に考えられている。
 

ジャンルによってライフサイクルも変わる

 さらに、ゲームのジャンルによってもライフサイクルが大きく変わる。RPGは爆発的にダウンロード数を稼ぐことが出来るが、ダウンロード数はすぐになくなってしまう。一方で、カジノやレースゲームは長続きする傾向にある。
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 長期での活躍が見こまれるライフサイクルが長いジャンル、タイプのタイトルを一定数ポートフォリオにキープしつつ、成熟が早いジャンルのタイトルで早期の収益化を図ることが、開発者にとっては重要である。
 確かに日本のゲーム総合ランキングを見ても、パチンコシミュレーションなどのカジノ系が長い間上位にいる。とはいっても、トップセールス上位のRPGアプリはダウンロード数も上位におり、海外とはやや事情が違うようだ。

市場全体のライフサイクルが加速

 それに加え、ゲームアプリ自体が成熟速度が速まっているという。メディアへの露出が増え話題になることが増えたり、ユーザー獲得競争の激化を受け、ユーザー獲得キャンペーンを乱発するようになったことなど、複数の原因が想定されている。
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 日本では、今年だけでも『ディバインゲート』や『グランブルーファンタジー』、『ドラゴンクエスト スーパーライト』など多くのテレビCMが放映されており、スマホゲームの世の中への露出も格段に増えている。

芸能人の出演も増え、より一般に受け入れられている

 
 こうした状況なので、開発者にはポートフォリオの幅を広げること(運用作品を多様化すること)が重要になってきているという。また、ロングヒット作がある場合はクロスプロモーションを仕掛けることで、多くのユーザーを獲得することが出来る。自社アプリ同士のクロスプロモーションに関しては日本でも多くのパブリッシャーが採用している。
 これからのアプリディベロッパーにはリリースするアプリの成長を予測し、バランスの取れたポートフォリオを作ることが求められることになりそうだ。

●関連リンク
App Annie モバイルゲームの成長を予測する※レポート全文(無料)のダウンロードはこちら
Appgraphy

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