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本当に高い? 日本の携帯電話料金

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by [2015年10月01日]

高いのか?安いのか?

日本の携帯料金、どう思います?

 安倍晋三首相が9月11日に経済諮問会議で、「携帯料金などの家計負担の軽減は大きな課題だ」と発言しました。総務省はこれを受け、来月から開催する有識者会議で、消費者の負担を軽減するための具体策を検討するといいます。

 スマートフォンの普及により、家計に占める通信費の割合が上がっています。また、消費者の立場からすれば料金は安ければ安いほどいいのも確かです。しかし、日本の携帯料金は国際的に見て本当に高いのでしょうか?

条件によって変わる

 株式会社野村総合研究所ICT・メディア産業コンサルティング部の『第210回NRIメディアフォーラム 携帯電話の国際比較』(2014年5月21日)では、日米英仏独でシェア一位の通信キャリアの料金プランが比較されています。これを見ると、比較の前提条件によって、各国の料金プランの順位がさまざまに変化していることがわかります。

 「個人スマートフォン利用者における比較」で取り上げられている「iPhone5s(16GB)を利用する際の利用データ量別の月額料金」を見てみましょう。利用データ量が2GBであれば、ドコモの新料金プランは国際的に見てイギリスと並ぶ最安レベルです。しかし、500MBしか利用しなければ、アメリカに次ぐ高さとなっています。

 一方、「個人フィーチャーフォン利用者における比較」では、ライトユーザー(音声通話:30分、データ通信:メールのみ)の料金は2,610円と最安ですが、ミドルユーザー(音声通話:84分、データ通信:3MB)になるとアメリカに次ぐ第2位の高さとなり、ヘビーユーザー(音声通話84分、データ通信100MB)では6,547円で最も5カ国で最も高額になっています。

一概に言えない

 これらの分析結果から、レポートは「日本の携帯電話料金は、先進諸国と比較して、一概に「高い」「安い」とは言えない」という結論を導いています。

 ただし、日本のキャリア大手3社による「協調的寡占」などの結果により、各社の料金プランが画一化していることを問題視し、今後ウェアラブル端末などの普及も予想されることから、「益々多様化していく携帯電話の利用形態に応じた、多様な料金プランが求められる」と指摘しています。

 日本でも最近、格安キャリアの登場により、三大キャリアと異なった料金プランも出現しています。消費者の側も、自らの利用状況にふさわしいキャリアや料金プランを選択することが、重要になってきているのではないでしょうか。

【参考リンク】
株式会社野村総合研究所『第210回NRIメディアフォーラム 携帯電話の国際比較』
 

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