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時は正に春秋戦国時代!? 中国アプリストアの雄『豌豆荚』とは?

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by [2015年9月28日]

 先日、一部IT系メディアがGoogleが中国市場に再び参入する意向が有ると報じました。
 Googleは過去に中国当局の検閲に反発して中国から撤退しましたが、その後、小米(シャオミ)やHuawei(ファーウェイ)といった、AndroidのOSを使った格安スマートフォンの台頭、中国国内で約7割を超えるAndroid端末のシェアを考慮して、今後は中国当局の検閲を受け入れる方針で再参入を計画しているとのこと。

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Googleは果たして黒船になれるのか!?

しかし、中国は群有割拠の戦国時代!

どのアプリストアでダウンロードするかは各ユーザーの判断による

どのアプリストアでダウンロードするかは各ユーザーの判断による

 中国の携帯電話業界では、2015年5月に契約数約10億4000万件を超えました(その内約5億がスマートフォン)。
 2014年には、人口13億人を抱える巨大市場に風穴を穿つ為に、Appleが中国最大の携帯電話事業会社の中国移動通信(チャイナ・モバイル)と提携しiPhoneの販売を正式に行いましたが、依然としてAndroid偏重の市場です。
 そしてGoogleの撤退以降、盟主不在のままスマーフォン市場が成長しました。中国の各IT企業は、Googleの運営するGogle playの穴を埋めるべく、各社ごとにアプリをダウンロードできるプラットフォームを開設し、独自に発展させてきたのです。
 中国を代表するIT企業Tencentも、独自に『Tencent App Gem』というアプリストアを開設しています。他にも中国の検索エンジン大手、百度(バイドゥ)の『Baidu App Store』や、アンチウイルスソフトを販売する奇虎360(チーフー・サンロクマル)の『360手机助手』など、多くの企業がアプリ配信サービスを行っており、中国特有のAndroidアプリストアが構築されています。

最も注目されている『豌豆荚』

 そんな中国アプリストアの群雄割拠時代で最も注目されているのが、豌豆荚(ワンドゥージャ)です。

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中国最大級のアプリストア『豌豆荚』

 豌豆荚は中国最大級のアプリサイトであり、そのユーザー数は4億5000万人を超え、これまでに16億個のアプリがダウンロードされました。
 昨年2014年2月13日には、ソフトバンクがこの豌豆荚の筆頭株主になり、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は、今後この豌豆荚を利用してソフトバンクの持つコンテンツを中国に展開していく意向を表明しました。この豌豆荚はアプリストア以外にも、音楽や動画、電子書籍などを一括して利用できるため、Googleの中国再参入の大きな障壁になると目されています。

『豌豆荚』はどんなストアになっているのか?

 豌豆荚自体は中国のプラットフォームですが、現在は日本からでもアクセス・利用する事ができます。また、Webからだけではなく日本のAppStore、Google playから豌豆荚の公式アプリをダウンロードする事が可能です。

豌豆荚のアプリストアホーム画面

『豌豆荚』のアプリストアホーム画面

ゲームトップチャート一覧

ゲームトップチャート一覧

 豌豆荚に並ぶアプリは日本からでもダウンロード可能ですが、その扱いは所謂“野良アプリ“なので、使用は自己責任となります。

カテゴリーもかなり整備されている

インストールの際はアラートが出る

 アプリストアの様子は、「ダウンロードランキング」や「豌豆荚賞オススメアプリ」など、カテゴリーごと、特集ごとに分類されており、利用しやすい印象です。
 また、豌豆荚の方針として、大半のアプリは無料でダウンロードできる環境にあり、多数の中国のユーザーが利用する理由も頷けます。

無法地帯の側面も

 しかし、この豌豆荚の人気は使い易いことだけが理由ではないようです。
 豌豆荚を少し見ただけでも世界の人気の某ゲームアプリや、AppStoreやGoogle playなどではリジェクトされるような著作権違反のアプリがいくつも確認でき、事実上無法地帯となっています。

有料アプリが無料で配信されている

世界で大人気のあのキャラクターがたくさん

 現在の中国のスマホユーザーは、Google playなどが正式に開設されたからと言って、これらアプリストアの使用をすぐにやめるでしょうか? Googleが中国に再参入するにあたって、こういった障壁をどのように乗り越えるのかに注目です。

▼参考リンク
豌豆荚公式サイト
豌豆荚Webアプリストア
ソフトバンク、中国最大級のアプリストア「Wandoujia」の筆頭株主に
Google: 中国本土へ再参入へ・中国政府による検閲受け入れに方針転換
Courrier Japon 10月号

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