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ネットいじめを減らすために ~LINE株式会社の試み~

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by [2015年8月26日]

キャプチャ2 スマートフォンが爆発的に普及し、10代や20代といった若年層の間でLINEやSNSが無くてはならないものとなった。そして同時に、彼ら、彼女らのネットリテラシーが社会的な問題となっている。特に問題視されているのがネットいじめだ。現在こうした社会問題の解決に向けて公民から様々なアプローチがなされており、開発者たちもまた解決へ向け動き出している。

LINEを介したいじめ

 文部科学省によると25年度の問題調査によるとネットいじめの認知件数は以下の通り。

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産経ニュースより

 ここ数年件数が急激に増加しており中には自殺者がでるほどの深刻な事案もある。そうしたいじめの多くはLINEを通して行われる。なぜLINEがいじめを引き起こしやすいのか、その理由は大きく分けて3つある。
 一つは「既読」「未読」機能だ。ご存知の通りLINEはチャットを1回読んだら既読の印がつくためチャットに気づいているのかどうかが一目で分かる。既読無視をした場合は読んだのに返信がこないことに苛立ちを覚えトラブルが発生することがままあるのだ。
 二つめはLINEに限った話ではないがテキストが主体のコミュニケーションであるということだ。顔を突き合わせた会話とは違って表情が見えないため言葉の真意が伝わりづらい傾向にあり、解釈の違いからトラブルが発生することが多い。
 表情を補填するものとしてLINEにはスタンプ機能が実装されているがスタンプの解釈も時と場合、個人の感性によって異なるので完璧に補填するものとはならないというわけだ。言葉の解釈の違いから発生するいじめがどういうものかについてはイジメチャットログというサイトで確認して欲しい。

キャプチャ

イジメチャットログでは実際にありそうなLINEいじめを見ることが出来る(ドッキリするので観覧注意)

 三つ目はグループを自由に編集できるということ。LINEでは簡単にグループを抜けたり追い出したり作ったりすることが出来る。例えば、ある1人をグループから追い出したり、別にグループを作りその人以外が抜けたりなどをすることで容易に仲間はずれにすることが出来るのだ。

LINE株式会社の実際の取り組み

 こうした実情を踏まえLINE株式会社も問題解決のためにいくつかのアプローチを静岡大学教育学部学校教育講座講師 塩田真吾氏と共同で行っている。
 1つは講演会やワークショップだ。講演会で実際に起きたいじめやトラブルの事例を紹介し、ワークショップで実際に子供たち自身が言葉の感じ方の違いやコミュニケーション方法を考えることで当事者意識を持ってもらおうとしている。
 もう1つはLINEの啓蒙のカリキュラム・教科書だ。これをネット上で無料公開し、多くのPTAや学校へ向けて配布をしている。
 LINE 安心安全ガイド – LINE ワークショップというサイトから講演やワークショップの申請、無料教材の申請をすることが出来るので小中学校の教員の方は是非チェックして欲しい。

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LINE安全安心ガイドではLINEを使用する際の心得についても記載されている

 
▼参考リンク
女子高生は自殺した 「レスキュー隊呼んどけ」と同級生から脅され、身体特徴を揶揄され…獰猛「LINEいじめ」、学校も親もついてゆけず
イジメチャットログ
LINE 安心安全ガイド – LINE ワークショップ

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