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VR元年来る!?~急成長するVR市場の展望とは~

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by [2015年8月13日]

 最近のVR(バーチャルリアリティ)の復権は、2012年のE3でOculus Riftが発表され、クラウドファンディングで目標額の25万ドルを大きく超える243万ドルが集まったことから始まった。
 世界中の企業がVRへの投資をスタートし、ソニーからMorpheus、サムスンからGear VRが登場。VR市場は近年稀に見るほどの活況を呈している。今回の記事では、現在のVR市場の概況や未来への展望について紹介していく。

現在のVR市場

 コンピュータなどによって作り出されたサイバースペースを、あたかも現実のように体験する技術を指す「仮想現実」ことVRは現在大きな成長を遂げている。VRとAR(拡張現実)のビジネス規模は、英投資銀行によると2016年時点では約50億ドルに過ぎないが、2020年には1500億ドル規模になることが見込まれており、数多くの企業が参入している。

VR市場の勢力図

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 これが現在の勢力図だ。扱っているVRの特性によって4つに区分されている。
簡単に説明するとVirtual(仮想現実)は現実と仮想現実が区分されているということ、Augmented(拡張現実)は現実と仮想現実が遮断されていないこと、Imersive(没入的)は仮想現実を現実の体験と思わせること、Ambient(環境的)は環境を形成した上で仮想と現実が区別されることを指す。VRもその性質によって様々な種類があるということだ。
 また、この分野の特徴として大手企業の自社開発よりもベンチャー企業への出資や買収が目立つということもある。例えば、視線追跡可能なHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を開発したFOVE社はサムスンからの出資を受けており、Oculus Riftを開発したOculus VR社もFacebookに買収されている。

VRデバイスで体験できること

 VRデバイスには上に上げたように様々な種類があり、各々のデバイスによって体験できることや、出来ることも異なる。そこで現在の主要な3つのデバイスとそれらで楽しめるコンテンツを紹介していく。

VRデバイスの基本 oculus rift

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 Oculus RiftはあらゆるHMDの基本となるものとなっている。その特徴はハイエンドPCに接続しているため本格的かつ多様なVR体験ができるということにある。(真面目なものからおふざけなものまで)
 例えばジェットコースターに乗るゲームやスキージャンプを楽しむことができるものなど多岐に渡り、積極的に個人開発が行われているのも特徴だ。
スキージャンプ

PS4で体験可能 Morpheus

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 MorpheusはハイエンドPCが要らず、PS4に接続することでVR体験をすることができ、スペックがPCと違って均一なのでFPSのブレも少なく高い数値で安定することが出来るため、酔わず快適かつ本格的な体験を楽しめる。

 Morpheus向けのゲームとして最も有名なのはサマーレッスンだろう。バンダイナムコエンターテインメントの鉄拳チームにより開発された本作では現実と見間違うようなリアルなコミュニケーションを体感することが出来る。

気軽なVR体験がウリ Gear VR

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 サムスンのGear VRは、ハイエンドPCやPS4といった高性能な機器が必要ない。なんとサムスンのスマホである「Galaxy S6」をHMDにセットするだけでVR体験を気軽に楽しむことが出来る。もっとも、気軽なだけ楽しめるコンテンツは限られてくる。映画を見たり、ゲームをしたりすることは出来るが仮想空間の中への没入は出来ない。

VRの将来への展望

 まずVRは第一としてはテレビの代替品となると考えられている。テレビもHD画質が当たり前になり4Kテレビも普及し始めているが、画質の進化に限界が見え始めた以上、楽しみ方に変化が見られるようになるのは自明の理だろう。HMDによる没入感のあるゲームや映画も同時に楽しめるようになるはずだ。
 それ以降報道や医療、教育の現場まで幅広く活躍の場が広がっていくことが考えられている。現在の時点で既に、外科手術のシュミレーターであったり、実際の事件の追体験を仮想現実で行うなどが考えられており、その可能性は無数に広がっている。

問題点

 現状VRデバイスが抱えている問題点はいくつかあるが、大きな問題は2つある。一つはUI(ユーザーインターフェイス)だ。現在のHMDでは頭を振る、もしくはコントローラーや手の動きで操作するしか無いため操作が大変であったり、もしくは没入感を損ねてしまう可能性がある。
 2つ目としては、仮想現実に嵌まってしまい現実の生活に影響を与えてしまう可能性も考えられるため、それに対する対策や法整備もしていく必要もあるということだ。いわゆる「ネトゲ廃人」を超えた「VR廃人」が生み出される可能性があるのだ。

▼参考記事
The 7 Drivers Of The $150 Billion AR/VR Industry | TechCrunch

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