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UUUMの人気YouTuberによる豪華パネルディスカッション! Masuo × 瀬⼾弘司 × ちひろ

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by [2015年6月17日]

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六本木アカデミーヒルズで開催された「動画マーケティングセミナー」。第3部は「YouTuberとのパネルディスカッション」です。司会進行はUUUM株式会社 代表取締役 鎌田和樹氏、出演は瀬戸弘司さん・ちひろさん・Masuoさんの3名です。

──それでは自己紹介をお願いします
seto瀬戸弘司と申します。YouTubeでは主に、カメラやスマートフォンなどガジェット系の商品紹介動画や、テンション高めのコメディ動画を配信しています。面白くかつ、誰にでもわかるようにご紹介しているチャンネルを運営しています。よろしくお願いします!

chihiroちひろです。主にメイクやファッションなどビューティに関する動画を配信しています。視聴者の大半は若い女の子です。今日はよろしくお願いします。

masuoMasuoと申します。僕のチャンネルでは皆さんが「へー、私もやってみよ~!」と思えるような動画を配信しています。ゲームしたり料理したり、出かけたり、商品紹介したり……とにかくなんでもやっています(笑)普通の人が、普通に、実際にやってみたらどうなるのか、ということを常に意識しています。今日はよろしくお願いします!

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アンテナを広げ、トレンドをおさえる

──動画を作るにあたって皆さんはどのように内容を決めているのか教えてください。
瀬戸 現状日本のYouTuberと呼ばれる方々は、だいたい1日に1本かそれ以上の本数の動画を日々公開しています。ですので本当にネタ出しは重要な問題だと思います。難しいのですが、僕の場合はやはりYouTubeで動画を出している以上は再生数が伸びてくれないと困ります。
 たくさんの方に見てほしいというのがまず最初にあります。
 その上で、視聴者にとって意味や価値があって、すごく役に立つと思ってもらえる動画を作りたい。しかし、この2つの考えはぶつかりあいます。
 たくさん再生してもらう方法はあります。露骨で過激な行動を撮った動画は(現状では)伸びるとわかっています。しかしそうすると、視聴者の反応は「エッ」と眉をひそめるようなものになります。
 僕はガジェットの紹介をすることが多いのですが、「カメラのこの部分はこういう構造だ」という風に紹介すると、小さいお子さんやガジェットに興味がない人にはわからない、ということが多々あります。ジレンマですね。かっちり紹介したいものと日々のトレンドを見つつ(笑)バランスよくアップできるように毎日考えて動画を作っています。
 例えばApple Watchのように新商品で話題になっているものは、発売日に動画を出すことが重要なので、前々から動画の内容を考えておきます。逆に、その日起きた突発的なことを取り入れて、思いつきで撮ることもあります。

──ある程度動画をアップする時間は決めていらっしゃると思うのですが、「今日は何も思いつかない」ということはありますか?
瀬戸 ありますね。僕だけではなく皆さんも当然あると思います。僕はなんとかそこでひねりだします(笑)でも、やらない人もいますし、方針は人それぞれだと思います。

──ちひろさんの場合はどうですか?
ちひろ 私の場合は、メイクのHow toを売りにしていて、スッピンから完成までを撮影することが多いので、突発的な撮影はできませんね。アイシャドウはこう塗って、眉はこう描いて……という風にきっちり考えてからじゃないと撮影も始められないので、どうしても1本の動画に時間がかかってしまいます。ビューティ系のYouTuberたちのほとんどが、毎日動画をアップするわけではないのはそういったところに理由があります。
 また、紹介するメイクの方法だけではなく、雑誌のトレンドもしっかり確認します。自分が興味を持っていることもどんどん動画にしていきます。あとは、視聴者の皆さんから「涙袋の作り方を教えてほしい」などリクエストをいただくこともありますので、そういったことを踏まえて動画の内容を決めています。

──1週間に1本しかアップしないとしても、その日に動画の内容を決めるわけではないんですね
ちひろ やはり常にアンテナを張って「今こういうものがトレンドなんだ」ということをキャッチするようにしています。雑誌によっても違いますし、どんどん流行は入れ替わるので、常に情報収集するように気を付けています。
 コスメ(化粧品)だと、例えば「春の新作」となると、すべてのブランドが一斉にダーッと出しますよね(笑)とにかく種類が多いんです。その中から自分のチャンネルにあったものや、トレンドにあったものをピックアップしなくてはいけないので、皆さんが想像する以上に、常に考えて動画を作っていかないといけないと思います(笑)

──Masuoさんはいかがですか?
Masuo 僕も瀬戸さんと同じ考え方です。再生回数を伸ばさなくてはいけないということと、視聴者が喜んでくれるような動画を作らなくてはいけないというバランスを考えています。
 日々の動画は基本的に、自分の興味があるものや好きなことを生活する中で情報収集して動画を作っています。でも重点を置いているのは、動画の内容そのものではなく、どう見せるかということです。ただ「どこかにでかけた」ではなくて、「でかけた先でどうした」という風にタイトルを工夫しています。

──Masuoさんは去年から仕事をYouTube一本に絞られましたが、その時から既にそういう考えで動画作りができていましたよね
Masuo いえ、そのときは全然でした。とにかく動画をアップし続けることを目標にしていたんですね。今でも毎日、ゲームチャンネル1本、メインチャンネル1本、という形で毎日だいたい2つぐらいずつあげています。その中で、どういう風にすればいいのかというのは常に考えています。同じ商品を紹介するにしても、どういう風に動画を作れば閲覧数が伸びて、視聴者さんも喜んでくれるのか。そういったことは、毎日作ってアップしているとなんとなくわかってきます。試行錯誤しながら、動画を作っています。

──その試行錯誤の結果をはかるバロメーターは、やはり視聴者の皆さんの反応ですか?
Masuo 視聴者さんのコメントはとても重要です。あとは、動画をアップしてから15分程度の間に「高評価」が幾つくらいつくかで、どの程度再生されるかの予測がつくようになりました。毎日だいたい19時ごろにアップしているので、比較できるようになったのが大きいですね。2ヶ月先になれば全然違うことを言っているかもしれませんが(笑)

タイアップ動画が受け入れられるまで2年

──タイアップ動画についてお話を伺いたいと思います。企業とのタイアップ動画と普段の動画を比べると、視聴者の反応はどのように変わってきますか? 作り手側の意見をお願いします
瀬戸 タイアップ動画は、視聴者からすると「今日は企業の人から提供された商品をイイって言わなきゃいけないんだろうな」と思ってしまう動画の作りになってる……ということが、かつてのYouTubeではありました。ちょうど2年ぐらい前のことですね。当時のYouTubeは、コメント欄に「ステマ乙」というようなコメントがブワーっと並んで、タイアップ動画に対する風当たりがかなり強かったんです。それが今となっては、本当に無くなりました。

──それは視聴者がタイアップ動画に慣れたということでしょうか?
瀬戸 本当に慣れましたね。タイアップ動画を見ても「今日はタイアップなんだ」と受け入れてくれるようになった。動画の最初に提供がバーンと出てきたとしても特に何も思わずに見てくれる。ほんとになくなったよね。

Masuo 拒否感が少なくなりましたね。

瀬戸 そう、少なくなった。だからやりやすくなりましたね。「タイアップ動画だから」という構えがなくなった分、普通の動画と同じように面白ければ評価してくれるし、面白くなければダメという感じです。フラットな評価をしてもらえています。ですので、タイアップであっても面白い動画を作るように心がけています。

──やはり内容が重要だ、と
瀬戸 そうですね。あるべき姿になったな、と感じます。まあ、これでいいんじゃないかな(笑)変に先入観を持たれた見られ方をしない分、やる側としてもちゃんと評価を受けられるので。

──企業側がYouTuberを利用してプロモーションしたいと考えるようになったのもそうですし、コンテンツを見る側も「今日はタイアップなんだ」と理解してくれていますし。ここまでくるのに2年かかったんですよね
瀬戸 時間はかかりましたが、本当にやりやすくなったと思います。

──一方、女性はタイアップ動画をどのように受け止めているのでしょうか。一概にすべて受け入れられているとは言えないのではないか、と僕は予想しているのですが。ちひろさん、いかがでしょう?
ちひろ 「タイアップ動画を受け入れる」という空気感が、私たち女性の間にはまだ来てなくて(笑)

瀬戸 そうなんですか(笑)

ちひろ 「あれ?」って感じです(笑) 

瀬戸 僕が感じているのとはちょっと違うんですね(笑)

ちひろ ええ。でも、瀬戸さんが「来てる」とおっしゃったということはそのうち女性向け動画にも来るんだろうなぁって思いながらお話を聞いていました。やっぱり、どうしても企業とのタイアップとなると、「お金貰ってるんだろう」とか「提供してもらっているから良いことしか言えないんだろう」という、フィルターがかかった状態で動画を見られてしまうので、ポジティブなコメントというのはやはり少なくなっちゃうかな……っていう印象はありますね。

──ちょうど2年前の状況ですね。女性のタイアップ動画というものはそもそもそんなに数がないですよね
ちひろ そうですね。女性クリエイターがそもそも少ないんですよね。

──ガジェット系だと、新しい製品が出たら誰かがレビューをするのは当たり前で、そこにたまたま企業から提供があったという感じなのですが……
ちひろ 先ほど言った通り、ビューティ系のコンテンツは更新頻度をあげることができませんし、女性の視聴者に慣れていただくにはまだ時間がかかると思います。でも、瀬戸さんのお話を聞いて安心しました。「そのうち(タイアップ動画が受け入れられる日が)来るんだ!」って(笑)

瀬戸 来ると思いますよ!

──Masuoさんはどのように感じていらっしゃいますか?
Masuo 普段の動画とタイアップ動画で視聴者の反応にそんなに変わりはないと僕は思っています。もちろんタイアップ動画に対して「ステマ乙」って書く人もなかにはいると思うんですけど、「ステマ乙」って書かれたとしたら、それは動画の内容がちゃんと作りきれてなかったんだなと僕のチャンネルでは考えています。僕は去年(2014年)からかなりの本数のタイアップのお仕事をいただいて動画を作ってきたんですけど、動画の面白さとタイアップとしての仕事を、どのようにすりあわせていくか。普段の動画に近い形で仕上げるなど、うまく切り口を作れたものに関しては、視聴者さんは良いコメントだったり高評価をしてくれたりします。逆にそのすりあわせが甘くて、たとえば言わされているような動画になってしまったときは、視聴者さんは動画がつまらない理由を、「タイアップだから」という風に捉えてしまう。僕はそう感じています。良い動画を作ればちゃんと評価されると思います。

──素晴らしいコメントをいただきました(笑)
Masuo マジですか!? よかった~。

ちひろ 感動しました~。

Masuo 最近本当に、丁寧な動画作りの大切さを痛感しています。タイアップがあると、自分だけではできないことまでできますよね? だからむしろ「タイアップだから面白いね」と言ってもらえるようにと考えて動画を作っています。

「実際のところ」「その後」を追っかける

──次の質問は「反応がよかったタイアップ動画はなんですか」ということで、実際の映像をご用意させていただきました。瀬戸さんからどうぞ
【瀬戸弘司の高知県旅行 #1】日本3大がっかり名所のひとつ「はりまや橋」に行ってみた!

瀬戸 これは高知県から依頼されたお仕事ですね。高知というと、広末涼子さんなど筆頭にバーンと広告しています。その一環ということで僕が高知県に行って、ただ旅行しただけの様子をまとめました。編集は結構がんばりましたが、趣旨は本当に「ただ旅行しているだけ」です。その様子をご覧いただいて、「高知県ってこういう場所ですよ」ってアピールするものですね。

──旅行動画は意外なほど再生数が伸びないと感じているのですが、瀬戸さんの動画は何十万と見られていますよね。秘訣を教えていただけますか?
瀬戸 旅行動画は再生数が伸びないというのは前々からずっと言われてきたことで、僕はそれも覚悟の上で動画を編集していました。たぶん視聴者の動画の見方がかわってきているんだと思います。「ゲーム実況」というジャンルがすごくブームになっているのですが、これまでの「3分程度にまとめて最初の15秒で掴む」という動画とは違って、30分程度の動画が普通に見られているんです。動画を見る環境が確実に変わってきている。長い動画を見る土壌が育ってきて、旅行動画が普通に見られるような環境になってきているのではないかなと感じます。実際この高知旅行動画も10分以上あります。

──高知旅行動画を今5本ぐらいアップされていますよね
瀬戸 元々は高知県に行って1本動画作ってくださいというラインだったんですが「いや10本作ります」って(笑)こちらから作らせてくださいと申し出ました。旅行のダラダラとゆっくりした雰囲気を出そうと思うと、どうしてもトータルで1~2時間かかっちゃいます。喋ってるシーンとか、まったりしているシーンをちゃんと入れていくと、やっぱり1本にはおさまらないですね。3泊ぐらいしたので(笑)TVでいう2時間番組くらいと考えると、10分の動画を10本という形に落ち着いたということですね。

──いいですね、1本依頼したのに10本動画が上がり続けるクライアントさん(笑)これは旅行動画として初の成功事例になるかもしれないと思っています。次にちひろさんですが、店頭に流れるPVが、反応が良かったんですよね
ちひろ はい(笑)

──アンケートでそうなっていると(笑)では、Masuoさんの場合はいかがでしょう?
マスオの習い事!今年の目標はこれで決まり! レアジョブ英会話!

Masuo これは「レアジョブ英会話」というオンライン英会話教室の体験動画です。3カ月で、全部で3本作らせていただきました。まずは、レアジョブ英会話というものがあるよという説明をさせていただいて、次に実際にやってみた。で、最後にどうなったかという結果の動画を作りました。
 僕がお仕事をいただくとき、ビフォーアフターを比較するものが多いんです。この動画だと、実際に3カ月間レアジョブ英会話で勉強して、どのくらい英会話が上達したのかというのを検証しました。僕のような普通の人が実際に体験して、そのサービスは良かった点や結果を、3ヶ月間、視聴者のみなさん追いかけて下さいました。Twitterでも「どうなった?」とコメントをいただきました。それに応える形で動画を作りました。

──実際3ヶ月後、Masuoさんは英会話がペラペラになったんですよね
Masuo ペラペラ(笑)学習の仕上げに、浅草へ行って外国の方に英語でインタビューをさせていただきました。僕はYouTuberですというのを伝えて、動画をあげていいか、観光できたのか、日本をどう思うかっていうのをすべて英語で、カメラ片手にね。それをシメの動画に持ってきました。ちゃんと英語話せるようになったんだねって視聴者さんに反応いただけて、「ありがとうございまーーーーす!!」という気持ちでいっぱいです(笑)

──視聴者がきちんと追いかけてくれるというのはいいですね
Masuo そうですね。「実際にどうなんですか」っていうコメントが多いですね。TVだと「言わされてるんでしょ?(笑)」という感じで、タレントさんのことを見るらしいのですが、僕達だと「本当はどうなんですか?」「本当にいいんですか?」というコメントになります。これからもそういう疑問に答える動画を作っていこうと思います。

──前回のセミナーで瀬戸さんが歴史的名言をおっしゃいました
瀬戸 ありましたね(笑)「YouTuberはTVと視聴者の間にあるものだ」

──名言ですよね。結局みんなが知りたいのは「実際どうなの?」というところなんですね
Masuo 僕は、兄弟からも「Masuo、ぶっちゃけあの動画、どうなの?」って電話がかかってきたことがありまして……視聴者さんと同じ反応ですね。そういう風に皆さんに動画を見ていただけたのが凄くよかったなぁと思います。

──さて、一番評価の高い動画を、実際にご覧いただきながらお話を伺いたいと思います

剛力彩芽『くやしいけど大事な人』踊ってみた!本編

瀬戸 剛力さんがダンスしているPVがあるのですが、それを見て僕が作ったらこうなっちゃったっていう(笑)ご本人にも見ていただいたんですが……苦笑されましたね(笑)

会場 (爆笑)

瀬戸 今回ダンス動画を紹介させていただいたのですが、やっぱり音楽関係はよく伸びますね。歌系、ダンス系、演奏系。見やすいですし、1度きりじゃなくて何度も閲覧していただけるんです。あと子どもに刺さったとき(受けたとき)って、お子さんがいらっしゃる方は経験あると思いますが、おんなじ動画をずーっと見るんですよね(笑)しかも子ども経由で親にも伝わる。僕も今まで何度かあったんですが、ちゃんとネクタイをしめたいかにも「偉いんだろうな~」っていうオジサマの方に、「やー、瀬戸くん、動画見てるよ」って言われまして。この人、僕の動画とどこに接点があるんだ? とおもって訊いてみると「うちの息子がねぇ、よく見てるんだよ」と。そういう風に伝わってるんですね。ですので、子どもに向けた動画はかなり重要ですね。今どきみんなタブレットとかYouTubeを見られるモノを持ってますからね。

──商談でYouTuberとタイアップしませんかというお話をさせていただくと、結構ピンと来ない方が多いんですね。でも、お渡しした資料をお子さんが見ると、次にお会いしたときに「ウチの子がYouTuberを知ってるらしいから1度話しようか」というふうに発展することが非常に多いですね。先ほどの剛力さんの動画の捕捉なのですが、本番当日にオスカープロモーションとソニー・ミュージックレコーズという剛力さんの所属している会社の方たちが見学にいらしたんですよね。マジで怒られるかなと思いましたが(笑)一発OKだったので、印象深い動画になりました
瀬戸 よかったです。本当によかったです。僕も怒られるんじゃないかとひやひやしました(笑)

──それでは続いて、ちひろさんの動画をどうぞ

ニュートラルメイクアップ using RIMMEL MAGICALSTAY LIPCOAT

──これは、How toですね
ちひろ 商品がとてもわかりやすいものだったんです。このリップコートを塗ると口紅が落ちにくくなります。動画のようにティッシュで押さえて、塗ったものと塗っていないものを比較するというのが良かったんでしょうか……そういうものって動画だからこそ伝わるものだと思うので、評価が高くなったんだと思います。

──「わかりやすい~」「私も買う~♪」みたいな感じですか?
ちひろ はい。「動画見て買っちゃった!」みたいな感じで、Twitterなんかにもシェアされて、コメントをいただきました。

──普段出会わない商品を教えてもらえるというのはとても良いですよね! 伝える側は大変なんだろうな、って思うんですけど……
ちひろ そうですね(笑)レビューサイトで既に取り上げられているものは良いんですけど、このリップのように新商品でかつタイアップだと、誰も使ったことがない状態で私が最初に使って感想を言うことになりますから……色々考えながらレビューしました。伝わりやすい商品はとにかく評価が良いです。

──ちひろさんの視聴者層は10代から20代の女性が多いと思います。そこにフォーカスをあてていますよね
ちひろ 視聴者のほとんどが13~17歳くらいの女性なので、コスメにしてもファッションにしても、なるべくプチプラなものにしています。中高生でも気軽に買えるものをレビューすると、凄く人気が出たり再生回数が伸びたりします。100均コスメだとクリックしてくれることが多いですね。値段が高いものは、もっとハイな、主婦世代の方が見てくれているようです。

──逆に、中高生がお高い化粧品なんかを使っても意味がないですもんね(笑)
ちひろ 本当にそうですよね(笑)

──それでは、たまに女装されるというMasuoさんです。どうぞ

2ヶ月間のダイエット!マスオは何キロ痩せたのか?ライザップ!

Masuo 恥ずかしいよぉ、すでに……。こちらは、ライザップ(RIZAP)に2ヶ月間通わせていただいたときの、1番最後の動画です。動画を作っている間に、約10キロ痩せました。2ヶ月で。まあ、厳密には9.xキロなんですけど(笑)
 お仕事としては、まず最初にはかる。そこから痩せていく様子、トレーニングの様子。最後に動画でビフォーアフターを見せるという案件でした。さきほども言ったように、時間をかけて、動画何本かにかけてお仕事をさせていただけて、ビフォーアフターがしっかり見せられたのが本当に良かったと思います。
 正直「こういうところいったら本当に痩せるの?」って思うじゃないですか。「何も食べさせられなかったんじゃないの」とか「無理やりナニカやらされたんじゃないの」とか。僕も、今まではそういう風に思ってました(笑)なので実際のところを視聴者さんに伝えられたらいいなぁと思って作れたのが良かったんじゃないかな~って思います!

──単純な質問ですが……実際辛かったですか?
Masuo それは、まあ……。トレーニングはもちろん辛かったですし、糖質オフでほとんど糖質を含むものが食べられなかったのが辛かったです……。お米やパンが食べられなかったので……。でもそれ以外は結構食べてもいいものが多くて驚きました! そういった「実際のところ」を動画の中でしっかり伝えられて、とても良かったです。

──すごい動画ですね、これ
Masuo これは本当に痩せました! YouTubeの良さだと思っているんですけど、実際この後どうなったのかっていうのまで、追っかけられるんですよ。「ライザップで痩せたけど、どうせリバウンドするんだろ」と思うじゃないですか。今も毎日動画を撮ってるので、その後の様子もお見せできるんです。実際リバウンドするかどうかをご覧ください、みたいな、オープンな形で作った動画です。

──ライザップ動画が終わって、一番最初に食べたものはなんですか?
Masuo ふふふ(笑)「かつ丼」です! ご飯です。1口食べたら、涙が出てきました。「ああ、ご飯って甘いんだなぁ」って痛感しまして(笑)泣いちゃいましたね(笑)
 でも本当にすごく頑張らせていただきましたし、この動画がきっかけでライザップに通い始めましたという方が何人かいらして、嬉しかったですね。安くないですからね。

──2ヶ月で30万くらいですね
Masuo そうなんです。今日はじめましたっていう報告があると「ああ、頑張って仕事してよかったな。動画作ってよかったな」と思います。

──このディスカッションを聞いた方もライザップ行こう、と
Masuo 思うかもしれないですよね! ちゃんと今のところ半年キープはしておりますので(笑)ね(笑)

瀬戸 ジムに行ってきたんだよね?

Masuo はい! 昨日行って、今は筋肉痛で歩くのもやっとです(笑)

──凄いですよね、Masuoさん。計画的にジムに通うなんて
Masuo そうですね。お仕事でライザップに通いましたが、それがきっかけで僕自身の意識も変わりました。YouTuberというのは人に見られる仕事ですよね。だから、少しくらいは見た目をそれなりにしないとなぁ、と考えるようになりました。意識の変化があって、動画にも生活にも、全部にいい影響があったので、すごくありがたいお仕事だと思っています。

──優等生だなぁ(笑)
Masuo はい! 優等生です!(笑)

──それではこれが僕からの最後の質問です。タイアップという縛りがある上で仕事としてレビューしたい、体験したいというものがありましたら教えてください
瀬戸 僕から「これやりたい」というのはあまりないですね。好きだと結構弱点も見えてくる、というところがあるので……。自分が本当に好きなものでお仕事もらってしまうと、「本当はこれ言いたいんだけど」とか「弱点が言えない」となってしまったことが実際あったので。なので合気道じゃあないですけど(笑)あくまで来たものを打ちかえす、なんとか頭をひねって、アイディアを出して、面白いものを作っていきたいと思います。
 今日は紹介しませんでしたが、「養命酒ラップ」という動画を作ったことがあります。養命酒といえば「おじいちゃんおばあちゃんが飲むもの」くらいのイメージしか持っていないようなちっちゃい子どもにまで魅力を伝えられるようにと思って作りました。実際、色んな方に見ていただけたんですが、そういう風に、自分でえり好みするより、いただいた仕事を面白くして打ちかえすということを心がけています。とにかく面白いものを作りたいだけです。

──「これ、できますかね……?」みたいなもののほうが考えやすい、と
瀬戸 そうですね。「これ、無理でしょ」っていう依頼の方がどうにかしようと燃える。そんな感じです。

──瀬戸さんらしい回答でした。ちひろさんはいかがですか?
ちひろ とにかく女性って情報とかトレンドに敏感なんです。次の秋冬はこういうのが流行るんだよとか、新作化粧水が出るんだよとか……。なので新作のレビューをしたいのと、(新作コスメやファッションの)発表会に行ってみたとかですね! トレンドを発信できるものとタイアップしてみたいと思います。

──めっちゃ女性らしい、ど真ん中な答えだ(笑)
ちひろ ホントですかぁ?(笑)

──自分の好きなファッションとかメイクに対して、新作の情報が欲しい! というのがね(笑)
ちひろ 雑誌を購読していても、1ヶ月くらい前にならないと次のトレンドってわからないんですね。でも実際はもう今の時期に秋冬の展示会をやってるんです。もう決まってるんですよ、今年の秋冬に出るものって。そういう最新情報って皆さんいち早く知りたいと思うので、展示会に行ってみましたってすごく勉強になると思うんです。私も、見てる人も。ですのでそういう場所とタイアップできたらなぁと思っています! 

──オファー待ってます(笑)それではMasuoさんはいかがですか?
Masuo 具体的にコレをしたい、というのは今すぐに思いつかないんですけど、「いいもの」がいいですね。コンテンツなりサービスなりを企業の皆さんはお持ちだと思うんですが、僕たちYouTuberは、その「いいところ」を視聴者さんに伝えてるだけだと思います。なので皆さんが自分の商品やサービスのうち「本気でココがいいから皆に伝えてほしいんだよね」というものだったらなんでもやってみたいです。これまでの事例だと、「ライザップも本当に痩せるからいいんだよね」っていう方々がお仕事下さったというか……なにを言ってるんだろう……???

瀬戸 本当はいいものなのに、世間にその良さが伝わりきってないものを、Masuo君経由で伝えたいっていうことだよね?(笑)

Masuo ありがとうございます!(笑)そういうお仕事をいただけたらな、と思っています!

──いい感じに瀬戸さんがまとめて下さいましたね。担当の方に「うちの商品は、ココがいいんです!」という情熱がある方がいいよね
Masuo そうなんです。僕としては宣伝をするために動画を作るというよりは、「このサービスとかこの商品には、こんないいところがあるんだよ、みんな見て!」という意識で動画を作っています。具体的にセールスポイントがあるんだったら、僕はすぐ動画作れちゃいそうなイメージを持っています。

質問コーナー

──仕事とは関係なく、個人的に瀬戸さんの大ファンです。古い話なのですが、瀬戸さんが視聴者の皆さんのお宅訪問をやってたころ……ああいった、視聴者を巻き込んだ企画というのは、今後ご予定はありますか?
瀬戸 ありがとうございます。そうですね……いまだと、UUUMに「はじめしゃちょー」という若者がいて、彼が視聴者を巻き込んだ企画をよくやっております。僕が過去にやっていた企画は、日本中どこでも行きますというので、抽選で選んだ5人の方のお家に直接行くというもので、……楽しんでいただけましたか?

──台本の無い、ガチな感じがよかったです
瀬戸 それはよかったです。ありがとうございます。
 Masuoくんが言ってることと同じなんですけど、TVCMとYouTubeでは物事の伝え方が違うんですよね。Masuoくんのライザップなどのタイアップですが、毎日家の中で動画を作っていますから、全部垂れ流しなんですよね。タイアップ動画以外にも、毎日アップされる動画からじわーっと伝わっていく、というような感じでしょうか。伝え方の質が、そもそもテレビとネットが違うんですよね。
 そういう意味では生々しさというものがYouTubeにはあります。視聴者企画というのは、僕はあまりやらなくなってしまいましたが、できれば面白いですね。個人的にはなかなかやりづらくなっちゃったというのがあります。「YouTuber」というのがかなり知れ渡っちゃって、街を歩いていると、「あ、瀬戸弘司だ」とか「あいつの家、ココだったんだ」みたいな感じで……生活しづらくなってきてるので、直接視聴者へ会いに行ってどうこうする、という企画は個人的には難しいです。事務所の力を借りてやるというのが今のところ一番自然かなと思います。色んなトラブルが怖いですから。お宅訪問をしていた時代とは事情がかわってきてるというのがありますね。

──ありがとうございます。……あの、後でサインいただいてもいいですか?
瀬戸 (笑)はい、もちろんです(笑)

鎌田 動画を見る側のリテラシーというのが、まだ、ちょっとね(苦笑)

瀬戸 広まった分、ね(苦笑)

Masuo 「ピンポーン」って来ますからね(笑)

瀬戸 Masuoくんの家には、過去、子どもたちが訪問してきたことがあるんですよね。

Masuo 動画撮ってる最中に「ピンポーン」って。撮り直しですよ。で、「握手してくださーい」って、無邪気にね(笑)「ごめんね~、握手は嬉しいんだけど、これでまた引っ越さなきゃいけなくなったよ……」みたいな感じで、実際に引っ越しました。笑い話で済んでよかったです(笑)

鎌田 気をつけなくてはいけませんね。

──僕たち企業側からタイアップをお願いする場合、色々制約……ここはちょっと触れないでください、というようなことがあると思います。視聴者からすると、YouTuberの皆さんの感じたことをそのままレビューしてもらった方が、すんなり見られると思うのですが、これまで過去のお仕事の中で、「コイツはちょっと困ったぞ」というような制約の事例がありましたら、教えていただければと思うのですが……
瀬戸 私の場合はガジェットと呼ばれる電子機器をいろいろ紹介してきたのですが、やはり大きい企業になるほど、「この商品はコレが売りだから、ココとココは絶対に言ってください。こういう弱点があるけど、それは言わないでください」というのがあります。でも、クライアントさんの立場になれば、弱点をそのまま言われると困るというのは理解しています。お金を払って動画を作らせて、弱点を言われるのは、ね(笑)バランスが難しいんですけど、そこは作る側も身体を張っています。
 YouTubeは、出演しているYouTuberが「本音でしゃべっている」という考え方が強いんです。YouTuber発言をものすごく信じるんですね。なので、正直なことを言うか言わないかっていう線引きはTVよりものすごく厳しくて、嘘はつけないというのが僕の中にはあります。それをどう回避するかという問題になってきます。弱点はふれずに、うまく切り抜ける方法を模索するか、あるいは、言っていいですという風にあけっぴろげにしたほうがいいパターンもあると思います。
 やっぱり皆さん、良いところと悪いところを両方知りたいんですよ。良いところだけしか言わないと、TVCMと同じになってしまいます。「実際どうなの」っていうところがYouTubeのいいところなんです。TVCMっていうのは基本的にいいところしか言わない。「じゃあ本当はどうなの」ってYouTubeを見に来るので、そこでいいところしかいわないと、「本当のこと」を訊きに行くところがなくなってしまいます。敢えて弱点もひそませておくと、却って信用がもてる、というところがあると思いますが、いかがでしょうか?

ちひろ 確かにネガティブなことはいえないというのは辛いですね。自分では言ってないつもりでも、撮った動画みたら言ってて、編集でカットするしかないなぁとか。クライアントさんにテロップで修正いれてくださいと言われることもあります。そういうのがすごく辛いかな~って思いますね。
 あとこれまで挙げられた事例とは全然違うんですけど、化粧品会社によっては、鏡にほんのちょっとでも指紋がついていたり、パウダーがとんでいたりするだけで、撮り直ししてください、と。ビューティ系を扱っている以上仕方ないのですが、とにかく商品を美しく見せてほしいっていうのは結構……困りましたね、私の場合は。

Masuo 僕は瀬戸さんと同じです。弱点はあまり触れないようにするとか、敢えて触れるか、ですね。薬事関係が一番大変なんじゃないかなと思います。「これに効く」と断言してはいけないので。じゃあどう言おうかなと。そういうことは動画を作る上でありました。

──それでは僕たち企業側からすべてさらけ出した方がいいと。普段はよくTVCMを打っていて、これからYouTuberとのタイアップを考えていて、勉強させていただいているのですが、確かにTVCMとは違うなと実感しました。本日は直接お話がきけてよかったです。
瀬戸 そう言って下さる方がいてよかったです。

Masuo 結構ざっくばらんに喋っちゃいましたけど(笑)

鎌田 台本通りにやってくださいというのはYouTuberじゃなくて制作会社に頼んだ方がいいと思います。生の感じや、ハプニングまで含めて……というのが伝わらないので。こういうセミナーを通じて、一人でも多くの方に、TVCMとタイアップ広告の違いを知っていただければと思います。それでは最後にひとこと。Masuoさんからお願いします

Masuo 僕からとか聞いてないぞぉ! ……今日はみなさんご清聴くださってありがとうございました。一応、毎日動画を公開しているので、時間があるときにでも見ていただけたら幸いです。……面白いことなんか言えないですよぉ!(笑)

ちひろ 長い時間本当にお疲れさまです。普段はこうして企業の方とお話する機会がなくて、色々なYouTuberの話も聞けて勉強になりましたし、私自身もすごく楽しかったです。ありがとうございます。

瀬戸 本日は企業の皆様に集まっていただいて、僕らはYouTuberで、所属事務所のUUUMがいて……っていうところで。企業コラボのタイアップ動画はだ方向性が定まってないんですよね。風当たりが強かった2年前に比べて、今は「こういうものだ」と受け入れられるようになってきたところです。しかしタイアップ動画のやりかたはまだまだ無限の可能性を秘めていると思います。今のところ僕は丸請けで、僕が行って、僕が撮って、僕が編集して……という感じなんですね。正直、1人でやる限界を感じています。例えば海外のYouTubeを見るとすごく規模が大きくなっています。これからはどんどん規模が大きくなって、いろんな人が絡んで、TVで流れるようなクオリティのタイアップ動画が作られていくんじゃないかと考えています。

Masuo 例えば、出演:瀬戸弘司、撮影:××~という感じですね。

瀬戸 僕個人としては、出演だけできたらいいなと考えています。撮影や編集は他の人にお任せして、僕は(出演以外に)違う形で関わることができたらいいな、と。今後も色んなアイディアを出していきますので、よろしくお願いします。

鎌田 瀬戸さんがおっしゃるとおり、海外の事例を見ると、僕たちUUUMみたいな会社がYouTuberに機材だけ貸して、YouTuberが何人かで映像制作する。ネットに動画があがって、その権利の一部だけを僕らみたいな会社が貰うというようなことがあります。やり方はまだ色々あると思います。ディズニーがそういう会社を買収したという話もしましたが、企業さんがコンテンツをネットに対してどう流していけばいいのかが定まっていません。今後一緒に考えていけたらいいなと思っております。引き続き、みなさんの力添えがあってこそいいクリエイターが育っていくと思いますし、ネットの可能性も広がっていくので、どうぞよろしくお願いします。本当に今日は長時間お疲れさまでした。ありがとうございました。

▼関連リンク
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