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ついにやってきた動画広告元年! 効果のあるクリエイティブを考える

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by [2015年4月30日]

4月23日、六本木ヒルズ森タワーにて GREE の100%子会社である Glossom 株式会社がアプリ事業者に向けた動画広告セミナーを開催しました。同社は、2014年11月に米国1位の動画広告「AdColony」と事業提携を始め、1月にアプリ事業者向けに国内での動画広告の配信をスタートしました。本記事では、『米国No.1動画広告「AdColony」事業責任者に聞く成功の秘訣~』のセミナーで登壇した、Glossom 株式会社の加藤 政明氏の講演をお届けします。

▽関連記事:
世界最大級の動画広告AdColony、事業責任者が語る成功の秘訣とは?

日本の動画広告市場は3倍へ

加藤氏

Glossom 株式会社 メディアアナリスト
加藤 政明氏

 動画広告が一番活発な市場はやはりアメリカで、2014年だけに570億円の市場規模がありました。そのなかでも、モバイルでの動画広告は1/3を占めているのが特徴になっています。その3年後の2017年には3倍に拡大し、PC と同等の市場規模に伸びる見込みです。実際に、2012年からずっと動画元年と言われているんですけど、2012年~2017年にかけて10倍もの成長を遂げています。
 では米国の市場と比べて、日本はどうなっているのでしょうか。日本の動画広告の市場は、2014年は約58億円。これは月間でいうと4億円~5億円の規模です。これが来年にかけて2倍、3年後には約3倍になるという形で推移をしていきます。いま日本の広告収益で一番メインになっているのが、アドネットワークによる広告です。例えばバナーであったり、ウォールもあると思うんのですが、アドネットワーク市場は月間20億円だといわれています。この20億円に対して、動画広告は現在月間5億円であるというところは、皆さんのアプリの中で、約1/4の広告収益が動画で稼げる時代になってきているのです。

スマートフォンの動画広告出稿社は?

 この市場には、どんなクライアントが出稿しているのでしょうか。日本のスマートフォンの動画広告の出稿社種別をまとめたところ、ゲーム媒体が一番大きな割合で24%も占めています。その他の約75%はざっくばらんに、いろいろな広告主が出稿されています。最近だと、スポーツメーカー、飲料系、あとは僕自身が YouTube でよく見かけるのが金融系の広告だったりします。皆さんの中でも、増えてきたなと思える広告があるのではないでしょうか。
 実際にこのクライアントたちが、どんな広告媒体を使って配信しているのか、この辺りもいま直近で日本で大きな動きが出ています。動画広告市場では多くの動画広告プレイヤーが出てきています。2012年~2013年は YouTube しかいなかったんですが、その後は PC とモバイルで増えていきました。
 ここで大きく注目して頂きたいのが、スマートフォンに特化したプレイヤーが増えてきたところです。一番初めは、バナーが動画になっているものを提供しているAppVadorです。その後は、弊社AdColony、Lodeo、あと直近でいうと Unity が、ネットワーク系のスマホの広告でいま注目されている会社です。また1つ、スマホで動きがあるのが、媒体系の広告で、クックパッド、i styleを含め、最近はスマートニュース、グノシーなどが、自社の媒体を使って動画広告のサービスをリリースしています。

パブリッシャーの事例

では、市場の中で実際にどんな事例があるのでしょうか。動画広告の導入に関して、大きく3つの課題があると思います。

(1)広告の入れ方
(2)広告の収益
(3)広告の影響

ここからは、パブリッシャーの実際の事例を交えてお話をしたいと思います。


(1)広告の入れ方:ゲームの世界観を上手く取り込んだ事例

世界的にヒットしている脳トレゲームが抱えていた課題は、「ゲームの世界観を崩さずに収益化を行いたい」。

■導入例:
動画視聴を選択できるインタースティシャル広告を出した。広告をタップすると動画が流れ、動画視聴完了でライフが回復する。

■結果:
トップ画面をキレイなUIにすることで、ユーザーにはストレスが無い状態で動画視聴に繋がる。


(2)広告の収益:伸び悩む広告収益を改善した事例

元々リワード広告を導入していたとあるアプリは、「収益の伸び悩み、安定的な収益を獲得したい」というところが課題でした。

■導入例:
仮想通貨が少なくなったら、ユーザーにポップアップで知らせる。動画視聴を完了すると、ゲーム内通貨がユーザーに提供される。

■結果:
リワード広告に対して全く干渉せずに、収益のアップ(eCPM が4,043円)に繋がる。ポップアップでユーザーへ知らせることで、DAUの中の、ユーザーの視聴率が改善。


(3)ユーザーの影響:FreeToPlayゲームに導入した事例

とある戦争型ゲームの課題は、「ユーザーに通貨を使う機会を提供することと、ゲームの P/L(損益)を改善したい」というところ。

■導入例:
有償コインを獲得するボタンの下に「無償コインを獲得する」というボタンを設置して、動画視聴を促進。動画視聴を完了するとユーザーが無償でコインを得られるものにした。

■結果:
月商数千万円の仮想通貨の流通量を増加させる。非課金帯ユーザーの課金率が向上。

出稿側効果的なクリエイティブとは?

AdColonyでは、月間約150キャンペーンほど流れています。そのなかでコンバージョン、いわゆる動画視聴が終わったあとに、ダウンロードに結びつく広告、結びつかない広告がありますが、低いものは1%、高いものは40%ほどと言われています。動画の差とは何でしょう。実際どんなクリエイティブが効果あるのかを4つの項目に分けて説明していきます。

(1)ゲームのプレイ動画:ゲームの内容が分かりやすいものは、ユーザーが観てくれやすく、印象に残りやすいです。

(2)動画広告の中にスマートフォンの端末が映っているか:端末が映っていることで、ユーザーがアプリのゲームなんだと分かって、ダウンロードに結び付く傾向が強くあります。逆に映っていないと、コンソールなのか、アプリのゲームなのかと迷ってしまいます。

(3)ゲーム紹介はテキスト:ゲームの楽しい場面や面白い箇所を文字に起こすことによって、ユーザーにより直観的にゲームの面白さを伝えることができます。

(4)BGM:ユーザは、動画広告の視聴をイヤホンで聴く傾向があります。そうすると、音が一番重要になってきます。聴いたときに音がポップであるとか、高揚感や楽しそうな音が流れるとユーザーは惹かれます。

ご出稿される方は、ぜひこれらをイメージして動画を作って頂きたいと思います。

▽関連リンク:
Glossom株式会社
AdColony

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