Country Director, Japan

App Annie 滝澤琢人氏による「2014年ゲームアプリ市場の振り返りと2015年の予測」

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by [2015年4月27日]

Country Director, Japan

App Annie Japan 株式会社 Country Director 滝澤琢人氏

 2015年3月24日、汐留住友ビル18階の株式会社D2Cセミナールームにて株式会社D2C R主催で開催された「ファミ通App選定!2015年度を占う!2015年度は、このゲーム会社に注目せよ!」にて行われたApp Annie Japan株式会社 滝澤琢人氏による講演「2014年ゲームアプリ市場の振り返りと2015年の予測」をお送りします。

App Annie(アップアニー)について

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 App Annieという会社は現在11拠点ありまして、そのうち6拠点がアジアにあります。最近シンガポールに新しいオフィスを構えました。300名ほどでやらせて頂いております。
 製品の方は、無料の「Analytics(アナリティクス)」と「Store Stats(ストアスタッツ)」という無料のランキング情報、そして最近力を入れている「Advertising Analytics(アドバタイジング アナリティクス)」。これは色んなアドネットワークさんを一つに束ねて一つのインターフェイスで複数のアドネットワーク支出と収益を管理するツールを無料でやっています。「Intelligence(インテリジェンス)」だけは有料の製品でして、本日はこれを元にデータをお届けします。

OS別、世界全体の動き

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 iOS App Store、Google Playを合わせた全世界の動きがどうなっているのか見てみましょう。皆さんからみて左側がダウンロードの推移、右側が売上の推移になります。
 Google Playの方は新興国を中心にダウンロード数を伸ばしておりまして、iOSを引き離しています。売上を見てみますと、一年前ですとGoogle PlayはiOSの45%程度だったのですが、昨年のiOSと同じくらいの水準にキャッチアップしています。

国別の動向:注目はトルコと台湾

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 それから国別の動向。アメリカのiOSのアプリダウンロード数を100とした場合、各国はどうなっているのかという数字ですが、(iOS・Google Playを合計したアプリダウンロード数の)2位は中国になっています。中国はGoogle Playのデータが無いんですが、データが無くてもこの順位になっています。データでは言えないのですが、Google Playのデータを合わせると世界1位になると言われています。
 ここで注目しているのはトルコです。見ての通りGoogle Play中心の市場で、ここでは見えないのですが昨年と比べると5割ほどダウンロード数が伸びています。トルコは西洋とアジアの中間という事もあり、いろんなタイトルが入ってきています。例えばランキング1位はSupercellさんの『Clash of Clans』。最近日本で上位に入ってきた『Game of War』もヒットしています。Peak Gamesというトルコでは有名なパブリッシャーさんが『OKEY』というトルコ現地の麻雀みたいなボードゲームのアプリを出していまして、MAUで400万人を集めています。

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 次が、国別のアプリ収益で出したランキングです。1位アメリカ、2位日本となっています。アメリカと日本の規模はほぼ同じですが、内訳が違っていまして、アメリカはiOSが強く、日本はiOSとGoogle Playが拮抗しています。タイトルによってはGoogle Playが上回っている状況もあり、この状況はここ何カ月か変わっていません。
 昨年ランキング圏外であった台湾が、今年になってトップテンに入りました。台湾はGoogle Play中心の市場なのですが、最近はiOSの市場が成長しています。台湾でマネタイズの面で成功しているタイトルとしては、日本では『ゲットリッチ』と呼ばれている、韓国のネットマーブルさんの『Everybody’s Marble』が1位になっています。それから、WINKING DIGITAL ENTERTAINMENTという現地のパブリッシャーによる台湾の伝統的な人形劇をモチーフにしたカードゲーム『Pili Heroes』もランキングの上位に入っています。

Google Play成長国はブラジルとタイ

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 iOSにおける市場構成の1年前との変動を見ていくと、ダウンロードはそんなに変化がありません。収益で見ると、上がっている国としては韓国と台湾。実はこの動きは、韓国でiOSが非常に成功しているからです。1年前はGoogle Playのシェアが9割近くあったのが、今年に入って84%まで落ちてきていて、iPhone 6や6 Plusが売れている傾向が反映されている状況です。

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 Google Playの方はランキングが上下していまして、1年前と比べると下剋上と呼べる位に新興国が上位にランクインしています。一番の成長市場としては、ブラジル。その次に好調なのはタイになっています。タイの市場は、昨年対比で44%の成長をしていまして、トップ10入りしました。マネタイズに関して言うとカナダがランキングを伸ばしている状況です。

おすすめのローンチ戦略は?

 「おすすめのローンチ戦略は何か?」と申しますと、日本とアメリカはiOSとAndroidどちらも強いということになります。中国はiOSも強くなってきていますが、市場は未だAndroidの方が大きいので、Android向けには現地のパブリッシャーさんと提携する動きが出ています。韓国に関しても、iOSがぐいぐいとGoogle Playの市場を奪っていますが、未だGoogle Play中心の市場である事に変わりはない。新興市場に関して言えば、ブラジル・インド・トルコ・タイのGoogle Playの動きが出てきている状況です。
 カテゴリーに関しては、ゲームの次に来ているのは、フォト&ビデオ、例えば『Instagram』や『Flipagram』などのアプリが人気が有ります。Google Playの方で一番伸びているのが、パーソナライゼーションとプロダクティビティ。それからゲームの次に来るのがデザインをカスタマイズするものやセキュリティアプリ、メモリーバッテリーセーバーなどのツールズに人気が出ています。

 ランキングだと常に変化するので市場を捉えにくいです。弊社のインテリジェンスでアプリ単位・パブリッシャー単位のダウンロード数と収益額を集計しているのですが、それをサマリーして月間でiOSとAndroidを統合したらどうなるの?というのを出しているのが、毎月発表しているこのApp Annie indexです。
 このスライドの構成は、左がゲーム/非ゲームに分かれていまして、世界のアプリと世界に会社のランキング、日本のアプリと日本のパブリッシャーのランキングを出しています。少し長くなってしまうので、今日はゲーム側だけカバーさせていただきます。

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 こちらが世界のゲームアプリのランキングになっています。左側が無料のダウンロード数、右側が収益額のランキングになっています。弊社が着目したのが、『Trivia Crack』というクイズを皆で出し合って答えていく、基本無料で課金すると広告を解除できるアプリです。会社はアルゼンチンなのですが、欧米圏で人気のアプリになっています。収益の方では1位がSupercellのクラクラ、2位がガンホーのパズドラ、3位がmixiのモンストになっていますが、世界で見ると先ほど申し上げたネットマーブルさんのゲットリッチが上位に入ってきまして、韓国だけではなく、タイや台湾、インドネシア、中国などでも人気があります。

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 次は日本のゲームアプリランキング。左がダウンロード数、右が収益額のランキングになっています。ダウンロード数で言うと『Q』というバズったゲームがありまして、このシンプルながらも奥深いゲームが今年に入って1位を獲得しています。
 これは弊社の方で、今後のトレンドを発表させていただいているのですが、その1つとして「スーパーカジュアル」を挙げています。今後ヒットしてくるタイトルの要因として、ソーシャルで拡散していく事が重要になっていまして、そうした背景から、スーパーカジュアルで、非常に難易度が高いのですけれども、それが解けたときの動画をシェアする事で広まっていく事が傾向としてあります。

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 こちらが日本のアプリパブリッシャーランキングのトップ10になります。先ほどの『Q』を出したリイカさんがダウンロードランキング2位になっています。それ以外で注目しているのが、アソビモさんが無料ダウンロードランキングで9位に入ってきています。いろんなタイトルを有していましてMMOのジャンルに関してはかなりのコアユーザーを抱えた強い会社なのでハイライトしました。収益ランキングになると、皆様お馴染みの顔ぶれになっています。

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 最後に、過去一年でゲーム市場がどのように変化したかどうかというところをご紹介します。左側が昨年、右側が今年のゲームの収益ランキングのトップ10です。『LINE:ディズニー ツムツム』『白猫プロジェクト』『LINE ポコポコ』『剣と魔法のログレス』『FINAL FANTASY Record Keeper』などが、今年に入って成功しているタイトルになります。ダウンロードの方は入れ替わりが激しくて、比較しても仕方がないのですが、去年ランクインしたタイトル10個のうち8個は入れ替わっている状況です。

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