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配車サービスに向かい風、Lyftはどうなの?

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by [2014年12月17日]

lyftアプリから気軽に依頼ができることで、注目されている数々の配車サービス。その事業形態、挑戦的な価格でタクシー市場を揺るがし、欧州ではタクシー運転手による抗議デモやストライキが発生、また、ドライバーの身元調査がなされていないなどの管理体制の問題を受けて国内外での営業停止も相次いで報告されています。

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配車サービスでは、これまで何億ドルという資金を調達し積極的にサービス展開している『Uber』(ウーバー)が、良くも悪くも話題になっています。今回は、Uberのおかげですっかり影が薄くなってしまったUberの対抗馬ともいえる競合サービス『Lyft』(リフト)をご紹介します。

Lyftのサービス

Lyftは、2012年に米サンフランシスコで発祥した配車サービスで、現在はアメリカのみで利用できます。高級なイメージがあるUberと違って、Lyftのトレードマークは「ピンクのひげ」。Lyftはまるで友達に迎えに頼むかのようなフレンドリーさを売りにし、ドライバーが来たら「気軽に助手席に乗ってフィスト・バンプ※しよう」と紹介されています。※他人と拳を突き合わせる動作。巨人の原監督が選手を祝福するときにやっているアレです。

Lyftのドライバーは、犯罪歴や運転事故などのバックグランドチェックが施され、自動車の点検も義務付けられています。同サービスは、市場では初とする、損害賠償保険の加入をドライバーに無償で提供するパイオニアでもあります。Lyftでは現在、1人~3人までが乗車できる「Lyft」、行き先が同じ方向の見知らぬ人と相乗りする「Lyft Line」、乗客を6人まで乗せられる「Lyft Plus」を用意しています。

Lyftのサービスを受けるには、あらかじめクレジットカードの登録をAndroidやiOSアプリ内で行います。ドライバーと待ち合わせする位置をピンで落とすと、近くにいるドライバーと数分でマッチングされ、到着するまでの間は、アプリ内からドライバーの現在地、車、さらには顔写真を確認することができます。支払いは、アプリに登録した際のクレジットカードに決済されるので、現金でのやり取りが不要となります。最後に、ドライバーと乗客同士がお互い評価することで、相性が悪ければ二度とマッチングされない仕組みとなっています。

違法とみなされる事業

Lyftや同業他社が提供する相乗りサービスは、米カリフォルニア州の法律で「自動車1台に対して複数人の乗客を運ぶときは、ひとり1人から運賃を請求することを違法」としており、「Lyft Line」を運用するには州議会に法律の変更を申し立てるか、事業が取得している既存の許可証をカリフォルニア公共事業委員会「CPUC」に調整願いをする必要があるとされます。

また、カリフォルニア州は、Lyftが行っているドライバーのバックグランドチェックが不十分であるため、サービスの安全性について消費者に不安を与え、さらには必要な許可証がなく違法で空港から乗客を乗せていたことケースも発覚。このときは罰金50万ドルのペナルティが課されました。一方、同様な指摘を受けたUberは要請に従わなかったことで提訴されています。

少しでも交通機関の運賃を安く済ませたいという乗客に対して、厳しい状況に置かれているドライバー達。競合他社との価格競争により、ドライバーは収入への不満を挙げているのも気がかりです。配車サービスがすんなり社会に溶け込み、当たり前になるにはまだまだ時間がかかりそうです。

▼参考リンク:
Lyft
Business Insider
NBC
LXBN
Venture Beat
The Wire
Valley Wag

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