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大学生クリエイターユニット超水道インタビューおまけ~超水道こぼれ話~

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by [2014年11月12日]

過去4回にわたってお送りした超水道ロングインタビューもついにこの記事でラストです。テーマは『ナイショの超水道』ということで、普段はあまり語られることのない超水道のこぼれ話・裏話を公開しちゃいます。超水道ファンの皆さん必見です!

超水道メンバーが見る先には何があるのだろうか

▼目次
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその1~超水道はこうして生まれた~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその2~iPhoneアプリ開発の道~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその3~ghostpia制作秘話・前編~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその4~ghostpia制作秘話・後編~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューおまけ~超水道こぼれ話~

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多才なすずめ氏マルチに八面六臂の大活躍! 製作費は外注仕事で稼ぐ

──超水道の公式blogを拝見したのですが、率直に申し上げます。ちょっと金銭的に厳しいというエントリが多いような(笑)
ミタ その通りです(笑)大変厳しいですね……。

──公式Twitterで外注仕事を募集されていますが、どのくらい外注のお仕事が来ているんですか? 頻度はどのくらいだとか、貸してほしい人材を名指しされるだとか、そういった部分を教えてください
ミタ ぼちぼち、ですね。Web系の依頼が多いです。

──Web系ということは、スクリプト関係ですか? すずめさんが駆り出されることが多いのでしょうか?
すずめ HTML関係の案件は、僕が対応しています。

──スクリプト周りは一般的にシナリオが兼任することが多いように思うのですが、イラストが描けてスクリプトも組めるなんてすずめさんはすごく多才なんですね
ミタ (すかさず)音楽もできますよ!

すずめ まあ、はい(照) ……なんというか、下手の横好きみたいな感じですね。

──他にはどのようなお仕事がありますか?
ミタ 詳細は申し上げられないのですが、デザイン系の仕事も頂いています。デザイン系の仕事を僕達2人で請けて、日々なんとかやっているという状況です。シナリオ系の仕事がもっと僕にも来ればいいなと思ってはいるのですが……。

──そちらで稼いだお金もやはりアプリの制作につぎ込むという感じですか?
すずめ そうですね。製作費と、個人生活費ですね。


依頼はコチラからどうぞ。

スクリプター大募集中!

──サークルメンバーの募集も定期でポストされていますが、実際応募されてきた方はいらっしゃいますか?
ミタ 実はこれ、結構僕たちは困っていまして……。こないんですよ。おそらく気後れされているのではないかと……超水道に魅力がないだけかもしれないんですけど(笑)

──いやいや(笑) もし私が今大学生だったら応募してると思いますよ。もし仮に応募があったとしたら、どういう基準で選考される予定ですか?
ミタ まず、必要なメンバーであることが絶対ですね。例えばですけど超水道には既にすずめ君がいるので、イラストレーターは特別な技能があったり、かなり僕たちの感性にビビッと訴えてこないといけませんね。それでもすずめ君のアシスタントはできるので、現状の超水道のメンバーと肩を並べられるくらいの技術が欲しいです……いえ、別に必ずしも技術的に優れている必要はなくて、なんといえばいいんでしょうね。

すずめ やはり、ビビッときたらでしょう。

ミタ (笑)。後はやっぱりちゃんとお話のできる方でないと困りますね。

すずめ 作品を完成させるためには「ガッツ」がないとだめだと思うんです。そうじゃないと終わりまで頑張れない。そういうガッツを感じられるところを見たいですね。

ミタ そうだね。

──それではもし「どうしてもイラストを描きたいんです!」とガッツを感じられる方が応募してきたら、どうされますか?

すずめ 超水道は作品毎に作風を変えているので、ガッツがあって素敵な作風をお持ちの方であれば、きっと描いて頂くことになると思います。仮に作風が合わなくても、色塗りのお手伝いをして頂いたりするかもしれません。イラストとは別の、例えばアプリのボタンのような、デザイン系にも対応できるような方だと嬉しいです。

──UI(ユーザーインターフェイス)周りですね。では、シナリオ希望の方が応募されてきた場合はどうですか?
ミタ シナリオは正直に言うと僕と蜂八さんがいるので間に合っているのでどうしようか、となりますね。でもいいものを書く人だったら、今すぐには(その人のシナリオで)制作できないけれど、1年後にリミットを決めて、それまでにいいシナリオを書いてもらって、そこからイラストレーターなどのメンバーを集めてちゃんとやりましょう、という風に声をかけると思います。むしろ、そういう人ならいつでもお待ちしています。

──それでは具体的に「このメンバーが足りないんです、いてくれたら嬉しいです」というポジション(役職、役割)はありますか?
ミタ やはり、スクリプターですね。

すずめ スクリプターですね(即答)ま、絵描きも本当は欲しいんですけど(笑)

──やはりイラスト制作とスクリプト作業がすずめさんにかかっているのは結構きついのでしょうか? 

すずめ そうですね。

ミタ 基本的にメンバー全員が全ての工程を把握できているんですけど、どうしてもすずめ君が一番詳しいので、現状では負担をかけてしまっています。

──ということは、演出がミタさん、それを実現するのがすずめさんということでよろしいでしょうか。
ミタ まあ、そう……ですねえ……。

すずめ どちらかというと僕はゲームの内部を作っていて、演出については僕が用意したタグを使って各々にやってもらう、といった感じでしょうか。

──それではシナリオライター組から「こうしたい」といった要望はガンガンあがってくるんですか?
ミタ ガンガン言うし、「これはできねぇ!」というのもガンガン言われるし……。でも、お互いに「コレやりたいね」「じゃあアレもやりたいね」っていうことが多いので、そういうのも悪くないのかなと考えています。

後進は大事にしていきたい

──イラストのヘルプに入られた新生すずし眉毛さんは現在高校生ということですが、知り合ったきっかけを教えてください
ミタ 2年ほど前でしょうか、すずし眉毛君は応募してきてくれたクチです。pixivでファンアート(二次創作)を描いてくれていました。是非一緒に活動したいと言われて、でも上述の通りイラストレーターは既にいるのでひとまずその年の冬コミの超水道スペースで何かを一緒に作って頒布しようということになりました。そうしたら彼は一番最初にフルカラーイラスト本※を出すという偉業をやってのけました(笑)

※フルカラーイラスト本はよほどの有名イラストレーターでもない限りほぼ手に取ってもらえないといっても過言ではない。

──純粋にすごいとしか言えないですね
ミタ いやあ、この子根性あるなぁって思いました。

すずめ 無鉄砲感がすごい(笑)

──根性もそうですけど、財力的な意味でもフルカラー本って高校生には厳しいですよね
ミタ 印刷費はこちらで出しました。

すずめ それで東京にも呼んだんですよね。

──大人ですね! でも、金欠の超水道にはきつかったのではないでしょうか?
ミタ ええ、きつかったです。でもそこで利益を出したいっていうわけではなくて、僕達があまり先輩の同人作家に恵まれなかったという部分があるので、後進の人達とは一緒に頑張っていきたいと思っているんです。それに、すずし眉毛君は馬車馬のように働かされてますから(笑)あの時の印刷費よりずっと……ブラックだよね(笑)

すずめ 『ghostpia』も彼にものすごくたくさん手伝ってもらっています(笑)

「僕をミタヒツヒトにしてください」

──超水道はスクリプターを待っています、ということで。それ以外になにかメンバー募集で告知したいことはありますか?
ミタ やる気が全てです。あ、そう言えば以前ちょっと変わった応募者さんがいらっしゃいましたね。小説の書き方を教えてくれ、と。

──ええー!? それは具体的にお聞きしても?
ミタ ある日突然メールがきまして「あなたの文才にほれこんだ。僕は今小説を書く術を持っていないので、1から小説の書き方を教えてほしい」というような内容のメールを頂きました。

すずめ 外注というより個人レッスン依頼という感じでしたね(笑)

──どう対応されたんですか?
ミタ お話を伺ってみたら、とても良い方で、本当に純粋に僕達の文章を気にいってくださっていたんです。その方にも目標があって文章の勉強をしたい、というのがよく伝わってきまして、とても応援したいと思いましたので、こちらこそと、1からレッスンさせて頂きました。

──ミタさんってお優しいんですね……怖くなかったのでしょうか?
ミタ まあ、男ですし。身一つですので(笑)

※無理な依頼はダメ、絶対
ミタさんの懐の深さが垣間見られたエピソードですが、基本的に個人レッスンは受け付けていません。超水道以外のサークルへ応募される方も、募集要項をよく確認して応募しましょう。

皆さん助けてください!『Kampa!』利用について

──以前液晶ペンタブレット(液タブ)を買うためにkampa!というサービスを利用されていましたが、どのような経緯で利用されることになったのでしょうか? また、どの程度のカンパを予想(期待)していたのでしょうか?
ミタ 当初はまったく集まるとは考えていませんでした。

すずめ たまたまTwitterでKampa!が話題になっていたのを見かけて、流行っているみたいだからやってみようか? 程度の感覚でした。せっかく利用するなら、たぶん集まらないだろうから目標は大きく液タブにしておこう、と。その時ミタ君からは「やめといたほうがいいんじゃない? ちょっと高すぎるでしょ」と言われたのですが、結果的に10万円くらい……?

ミタ 10万円以上です。カンパ(寄付)してくださった皆様、その節はありがとうございました。

すずめ WACOM Cintiq 22HDを購入させていただきました。ありがとうございます。

──よかったですね! 結構迫力ある大きさですよね
すずめ はい、大きくてとても描きやすいです。

──すずめさんはアナログの方が得意なのでしょうか?
すずめ いえ……特にどちらが、というわけではないんですけど、両方やるかな~くらいのスタンスですね。

ミタ 最初は慣れている分アナログの方が魅力的でしたが、デジタルも上達しましたね。Cintiq 22HDのおかげでデジタルとアナログの差が(直観的に)縮まったと思います。

すずめ 本当にありがとうございます。絵を描き始めたきっかけが、ただ落書きが好きだったということでした。小さいころからずっと落書きをしてきて、それが今まで続いてきただけなので、元々デジタルイラストを積極的に描いていたわけではないんです。超水道に入った頃(大学受験時)に練習を初めましたが、慣れてくるとやっぱりデジタルの方が楽なんですよね(笑)


そろそろMacも買い替えないとまずい状況だそうです。

ミタヒツヒト、文芸部とは無縁の人生

──超水道のアプリは舞台が現実でもファンタジーでもリアリティがありますよね。『森川空のルール』で絵を描く描写ですとか。『ボツネタ通りのキミとボク』は、私が文芸部に所属していたこともあって、導入部分でキュンときました。
ミタ ありがとうございます。でも、僕は文芸部に入ったことがないんですよ。あれはすべて取材の成果なんです。

──と、言いますと?
ミタ 僕自身が文芸部員じゃなくても、元文芸部だった知り合いが周囲には結構いたんですよね。『ヴァンパイアハンター.HIROSHI』のシナリオを担当した佐々木ケイが文芸部だったんですよ。彼が地元の県大会小説部門で優勝したという話を聞いて「すげーじゃん!」と言ったら、「いや、文芸部って酷いよ」と渋い声で言われてしまいまして(笑)

──そうだったんですね。佐々木さんは現在個人で活動されているんですよね?
ミタ はい。超水道はやらなくてはならないことがたくさんありますし(このインタビュー記事のような)露出も結構多いので、気持ち的に休まらない部分があって……。僕達自身もいつ疲れてしまうかわからないんですけど(苦笑)佐々木君が(疲れきって)文章を書くのを止めてしまうのだけは嫌でしたし彼自身も書き続けたいと言っていたので、超水道からは離れるけれど世の中にいいものを叩きつけて貰おう、ということで現在は独立して創作を続けています。

──お互いのことを考えて高めあえる関係って素晴らしいと思います。ちなみにリアリティ繋がりでお伺いしたいのですが、『佐倉ユウナの上京』の舞台はずばり早稲田大学ではないでしょうか?
ミタ 正解です(笑)

まどマギ? ジブリ? アニメは何が好き?

──インタビューその4でアニメのお話に触れましたが、お2人は今何か観ていらっしゃいますか?
すずめ 僕は今期2つですね。(『ジョジョの奇妙な冒険』を見ていた流れで)『テラフォーマーズ』と『山賊の娘ローニャ』という宮崎五郎監督の作品です。元々ジブリがとても好きで、ジブリから出た宮崎五郎監督がどんな思いで新作を作るのかが楽しみで見ています。

──ジブリお好きなんですか?
すずめ はい(即答)好きです。中学時代は宮崎駿監督の絵を模写し続けていました。

──ジブリ作品だとどれがお好きですか?
すずめ 難しいですね、全部好きなので……(笑)最近だと『かぐや姫の物語』が1番のヒットですね、僕の中で。

──玄人っぽいですね
ミタ ほら、かぐや姫とかいうと微妙な空気になる!(笑)リアクションとりづらいでしょう。

すずめ でも、アニメーション的にとてもすごいんですよ。ちゃんと動いてて。

ミタ 確かに良かったよね。

──では『となりの山田くん』とかもお好きなんですか?
すずめ 実は見たことがありません。タイミングが合わなくて……。

──あれ?(笑)ちなみに私は『思い出のマーニー』 とか『借りぐらしのアリエッティ』とか結構好きで、でもやっぱり1番は『もののけ姫』です!
すずめ 僕もマーニーは結構好きです。あと『魔女の宅急便』とか。

──いいですよね! ミタさんはアニメはいかがですか?
ミタ 1つも追ってないです……。完結したものをレンタルしてきてまとめて見たい派です。

すずめ 僕はまとめて見る方が時間と体力を使うから、毎週ちょっとずつ見る方がいいなぁ。

──『沙耶の唄』がお好きとおっしゃっていましたが、『魔法少女まどかマギカ(まどマギ)』はどうですか?
ミタ まどマギは別に……。特に注目していたということはありません。

──(虚淵脚本だから)どうせマミるんでしょ、みたいな感じですか?
ミタ 特別興味があったわけではありませんでした。斑君に勧められて初めて見ましたね。何かでちょっと時間ができたときに「なにかオススメある?」と訊いたら、彼は結構シンプルなオタクなので「まどマぎ見ればいいじゃん、虚淵(脚本)だよ!」と(笑)「僕は別に虚淵さんが好きなんじゃなくて、『沙耶の唄』が好きなだけだよ」というような会話がありまして……結局見たんですけど『沙耶の唄』ほどはピンときませんでした。

すずめ なんだかんだ好きなのかと思ってた(笑)

ミタ あ、でも、劇場版は2回見ました。

短いストーリーを動かすための、能動的なキャラクター

──てっきり虚淵ファンかと思っていました(笑)思いこみと言えば、すずめさんのことを女性だと思い込んでおりました……
すずめ よく言われます(笑)

──すみません(笑)かわいらしいイラストとは裏腹に、キャラクターそのものはとてもカッコイイですよね。自立心があるというか。どこか抜けているところがあるにせよ、守られているだけじゃない感じがします。
ミタ 僕らの場合あまり長くない話が多いので、受け身のキャラクターだと状況を受け入れているだけで尺を使ってしまうんです。そのため能動的なキャラクターが必要という理由もあります。でもまあ、僕個人としてもちゃんと喋る人の方が好きなので、そういうキャラクターが多いんだと思います。

二次創作も大歓迎!

──超水道アプリの二次創作についてはどうお考えでしょうか?
すずめ 自由に描いて(書いて)下さったら嬉しいです。

──ガイドラインを作っている途中と伺いましたが……
ミタ どんどん面倒くさくなってしまっていて……(苦笑)

すずめ 一時期ちゃんとしたガイドラインを作ろうという風に決めていたんですけど、結局忙しくてつい後回しに(笑)

ミタ 「フリーで二次創作していいよ」とポンと言ったら、「素材を全部公開しちゃうなんてすごいなぁ、俺の作ってるアプリに使ってもいいのか~」という風に勘違いされた方がいらっしゃいまして……。それはさすがに勘弁していただきたいです。

──二次創作のモラルが問われる事件が多発していますもんね……お疲れ様です。ただ、商業も結構行き詰っていて、インディーズ(アマチュア)から引っ張っていこうというような流れはありますよね。例えばスクエニ系の漫画雑誌ですとか……そういうところにアプリを売りこんでいこうという考えはないのでしょうか?
ミタ 自分達の制作に忙しすぎて、そういう部分にまで手が回っていないというのが今の超水道で問題になっています。

──それでは外部交渉がうまい人材が欲しいというようなことはありますか? 営業やりたいです、というような方がいらしたら?
ミタ 是非一緒にやりたいです!

──以上、ここでしか聞けない超水道こぼれ話でした。ありがとうございました。

超水道インタビュー一覧
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