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大学生クリエイターユニット超水道インタビューその4~ghostpia制作秘話・後編~

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by [2014年11月11日]

デンシ・グラフィックノベル『ghostpia』が大反響を呼んでいる大学生クリエイターユニット・超水道より、代表のミタヒツヒトさんとイラストレーターの山本すずめさんにお越しいただいた、ググっとロングなインタビュー。第4回にあたる本記事では、第3回に続いて『ghostpia』の謎にさらにさらに迫ります!

▼目次
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその1~超水道はこうして生まれた~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその2~iPhoneアプリ開発の道~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその3~ghostpia制作秘話・前編~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその4~ghostpia制作秘話・後編~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューおまけ~超水道こぼれ話~

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セリフ用SEは自作

──キャラクターが話すときのSEも特徴的ですよね
すずめ あれはね(笑)

ミタ 「超水道秘伝」って感じだよね(笑)

──SEも自作なんですか?
ミタ 基本的にSE自体使わないんです。『ghostpia』では本当に若干使っているのですが、買ってきたものです。セリフ用のSEに関しては……んんん~(笑)

──秘密、ということで(笑)わかりました。それでは作るのにどのくらい苦労されたか教えてもらえますか?
ミタ そんなに苦労は。

すずめ していないですね。

ミタ アイディアの問題ですので。でも、作るのだるいよね!(笑)

すずめ 加工がちょっと……。

ミタ とても簡単なのですが、時間がかかってしまうんです。

──キャラクターごとにちゃんと音が違うので、まるで喋っているように聞こえました。
すずめ 文字の表示と併せてみると、喋っているように聞こえるように調整しました。

ミタ 実は(生身の)ボイスはあまり意味がないのではないかと考えています。

──そうですね。ついていたら嬉しいんですけど、結構途中でキャンセルしてしまうことが多いです
すずめ そういう方も多いですよね。

ミタ 「おにぃty…」(裏声)カチカチ! みたいな(笑)

──あるあるですね(笑)今のノベルゲームって長大作が多いので、全部聞いていたら何時間かかるのかと思うことがしばしばあって、そんな中で『ghostpia』のセリフ用SEは新しいなと感じました
ミタ あれなら飛ばしても問題ないんですよね。

ボイスがついていなくても、小夜子の気持ちが伝わってくる場面。
メイン4人のボイス用SEはそれぞれ異なるものが用意されている。

「教会イズうんこ!」は超水道のノリ


──個人的に物凄く好きなセリフなんですけど、小夜子とパシフィカさんの「教会イズうんこ!」というのは誰の発案なんでしょうか!?
ミタ 彼女達の悪ノリについては、僕達が喋っているノリでそのまま書いただけで、なんの意味もありません。

すずめ 言ってるのはミタ君だけだよ!(笑)

ミタ いや、斑君も言ってるよ!(笑)

──キャラが生きている感じがしていいなあって(笑)超水道のアプリはBGMもテキストもしんみりとした雰囲気で進んでいるのに、突然笑いが入ってくるとか、そういうどんでん返し的な緩急の付け方がとても好きなんです。
ミタ ありがとうございます。高校時代の演劇部顧問に「悲劇で泣かせるのは簡単なんだよ」と言われたことがありまして。「喜劇で笑わせるのが一番難しいんだ」と聞いたんですけど、なるほどなあって思いました。その後読書をしているときに、さらに上の段階として「笑いながら泣かせる」という表現があると気付きました。それを実現すべく頑張っています。

──第1話では、ヨルは小夜子の夢の中以外に登場していないのに存在感がありますね。アプリの紹介では「社交的な性格を活かして、町のカウンセラーとして活躍中」とありますが、「あくろふぉりびあ!」のシーンとか、ちょっと怖いなぁと感じました。そのような印象の操作は意図的なものなんですか?
ミタ そうですね、意図的です。カオスにしたい、無秩序な感じを出したいと思っています。漫画に近い表現方法はカオスな雰囲気を出すのに都合がいいですね。

──ヨルを1話でださなかったのはやはり2話への布石ですか?
ミタ さあどうでしょう、それには意味があるかもしれないし、ないかもしれませんね。

──2話を楽しみにしておきますね(笑)

ノベルスフィア賞をとって

──『佐倉ユウナの上京』でたびたびリジェクトされたのでノベルスフィアを利用されるようになったのでしょうか?
ミタ 元々ノベルスフィアとiOSアプリ両方で出すことは考えていたんです。ですのでArtemis Engineだけではなくノベルスフィア用のO2Engineの勉強もしていました。ただ、App Storeの方がリリースが遅れてしまったために、ノベルスフィア版が相対的に早まったというだけの話ですね。

──Artemis EngineからO2Engineに移行したきっかけを教えてください
ミタ 最近O2Engineが進化してできることが増えたんですね。そのできることが『ghostpia』でやりたいことと合致していたので、ちょっと使ってみようという感じです。

──それでは『佐倉ユウナの上京』をリリースした時に、「ニコニコ自作ゲームフェス3」のノベルスフィア賞に選ばれたからというわけではない、と
ミタ そうですね。特に関係ありません。

──ノベルスフィア賞に選ばれて、何か良いことはありましたか?
ミタ 賞品がすごく役に立ちました。『連打名人』というものを貰ったのですが……。

すずめ スマートフォン用に自動でハンマーがおりてきて連打してくれる便利なマシンなんです(笑)デバッグツールとして使わせていただいています。

──なるほど(笑)ちなみにデバッグにはどれくらいの期間をとられているんですか?
すずめ 第1話の直前はかなり長めにとりましたね。1~2週間はデバッグをしていたと思います。

──デバッグは超水道のメンバー皆さんでやってらっしゃるのですか?
ミタ はい、全メンバーですね。そのとき手が空いているメンバーができる限りやるというのもありますし、誤字脱字のチェックに関しては、蜂八さんがとても高い精度で校正できる人なのでとても助けられています。

第2話鋭意制作中!


──全10話+αという構成でリリースされるそうですが、第1話をリリースされた時点で何話くらいまで完成しているのでしょうか?
ミタ えー……、第2話は、できてないです。(※2014年10月22日)

一同 (笑)

──10月26日に第2話リリースと伺っていたのですが……(笑)
ミタ iOS8問題があまりにも大きいんです。過去に課金していただいたデータが残らないという問題が発生しておりまして……非常にまずい状況です。我々個人で賠償するのか、また、できるのかというレベルになっていますのでまずはそこを最優先で修正させていただくことにしました。第2話はリスケジュールして、11月の中旬~下旬ごろにお届けできればと考えています。(iOS8に対応したアプリの再申請がAppleに殺到していて)審査に結構時間がかかってしまいそうなので、確実なリリース日を超水道側で申し上げることは今のところできません。超水道公式Twitterアカウントや、blogで告知いたしますので、そちらを参照いただければ……と思います。申し訳ありません。

──仮にiOS8問題が無かったと仮定したら、どの程度まで作っていたのでしょうか? そのあたりの制作状況について教えていただけますか?
ミタ 夏、すごく忙しかった覚えがあるんですけど……なんだっけ。

すずめ 覚えてないです(笑)なんだったっけな……。

──6月下旬に企画が立ちあがって8月の段階で確実にリリースできる形になっているというのは、相当なハイペースだと思うのですが……
ミタ 速くやっているという意識はあるので、そういっていただけると救いです。そうですね、本当はもうちょっとストックを貯めたかったのは事実です。今回初めてO2Engineを使用したので、動作を滑らかにするですとか、色んな機能を安定させるですとか、低スペックマシーンでもなるべくきちんと動くようにですとか、そういう部分をまず整備しないとプレイしてもらないだろうということで、そういう調整にかなりの時間を割きました。

家族の理解を得るのはやっぱり厳しい……

──蜂八さんは社会人ですよね。大学生のメンバーとは時間を合わせづらいと思うのですが、どのように話し合っているのでしょうか?
ミタ 仕事帰りなどに途中の駅で捕まえて、ですとか、大学と会社の間くらいの駅で集合したりですとか。休みの日には蜂八さんの家に行ったりもします。

──ミタさんとすずめさんはご家族と同居されているそうですが、アプリ制作や就職活動などについて何か言われますか?
ミタ もちろん言われます(苦笑)

すずめ 僕の家は寛容です。あまり干渉してこないタイプなので、まあ頑張れ、くらいです。ミタ君の家は厳しいみたいですね……。

──どのようにお小言をかわしていますか?
ミタ かわしてないです。かわせないし、かわしようがないんです。(就職しろというのは)正しいと思いますので(笑)「ごめんなさい」と。

──今後『ghostpia』をはじめ超水道アプリが売れていって、生計が成り立つようになったとき、ご家族にドヤッと報告されますか?
ミタ いえ、僕はいつも通りだと思います。特に何も言わずに……ミタ君や超水道のメンバーとアプリ収入で穏やかに暮らせるようになればいいなと考えています。

インディーズの限界に挑む!

──以前、星海社で『森川空のルール』番外編を掲載されていましたよね。現在『ghostpia』に対してメディア展開のお話はきているのでしょうか?
ミタ 今のところ頂いておりません。

──声がかかればいいな、というのはあるのでしょうか?
ミタ お声がけ頂けるのは大変光栄だと思います。ただ『ghostpia』はゲリラの極致といいますか、インディーズの限界に挑戦している側面もあるので、商業展開は最初からは想定していませんでした。メンバーは商業ノベルゲームの制作者ではありませんし、商業的に名を馳せているわけでもありませんし、その中で何か凄いものを作りたい、作ろうよということでやっています。けれど、もちろん良い企画を提案していただけたら是非やらせていただくべきだと思っていますし、キャラクターもかわいらしくできていると自負しているので、そういう意味では(商業の)お話を頂ければとても嬉しいです。というかむしろ待ってます。

──もし超水道とAPPREVIEWでコラボをして、連載などをお願いしたら……?

ミタ お受けします。

──ありがとうございます!

『ghostpia』は超水道メンバー大学生活最後の作品

──現在、超水道のアプリはiOSのみの展開ですが、今後Androidへの展開の予定はありますか?
ミタ Android展開は実は結構手間がかかってしまうんです。2014年秋現在、ゲームエンジンのマルチプラットフォーム対応が常識となりつつあるのですが、ノベルゲーム界隈、特に『超水道』が使っているO2Engineはまだちょっと厳しくて……。というのが端末のスペックの問題なんですね。PCでのプレイには問題ないのですが、Androidはスペック的に厳しい場合が多い。O2Engine自体、ワンソースマルチユースの設計にはなっているので、Android端末のスペックが全体的に高くなればいずれは対応できるようなので、今しばらくお待たせしてしまうことになります。AndroidユーザはPCのブラウザ版でプレイしてくださると嬉しいです。WindowsとMac、両方に対応しています。将来的にはもちろんAndroidにも対応していきたいと考えています。

──長くなってしまったのですが、最後にアピールしたいことをお願いします
ミタ 『ghotpia』は「大学生クリエイターユニット・超水道」としての最後の作品です。超水道の学生生活の全てがかかっています。超水道の魂が込められた作品になると思いますので、よろしくお願いします。

──本日はありがとうございました。

4回にわたってお送りした『超水道』のインタビューですが、実はまだまだこぼれ話があります。ここでしか聞けない超水道の秘密も、次回おまけとしてお送りいたします。

次回は超水道こぼれ話
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその1~超水道はこうして生まれた~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその2~iPhoneアプリ開発の道~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューその3~ghostpia制作秘話・前編~
大学生クリエイターユニット超水道インタビューおまけ~超水道こぼれ話~

超水道最新作『ghostpia』(iOS版)はコチラ
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