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Oculus Riftに必要なパソコンスペックを秋葉原のハイエンドPCショップ「G-Tune」で聞いてきた

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by [2014年10月24日]

 BTOパソコンやPC通販ショップでおなじみのマウスコンピューターは、ゲームパソコン・ハイエンドPCを扱うブランド「G-Tune」を展開している。そのG-Tuneが、Oculus Riftに最適なスペックを備えたパソコンを用意し、店頭ではOculus Riftの実機デモを行なっているという。
 ちょうど、APPREVIEW編集部はOculus Riftの第2世代開発版「DK2」を買ってしまい、どんなパソコンを買えばいいか途方に暮れていたところ。
 そこで、東京・秋葉原にある「G-Tune : Garage」におじゃまして、秋葉原店セールスアドバイザーの佐野氏(写真)と、マウスコンピューター本社から駆けつけてくれたコンシューママーケティング室の杉澤氏に、Oculus Riftに必要なパソコンのスペックや、デモ機設置後の反応、今後のOculus Rift向けパソコンの展開についてお話を伺った(以下敬称略)。

体験して初めてわかるOculus Riftのすごさ

───店頭にデモ機を設置してからの反応はいかがですか?

佐野 おかげさまで、Oculus Riftを目的に来店される方が1日に何人もいらっしゃって、大きな反響を頂いています。Webや紙媒体などでOculus Riftが記事になっていますが、こればっかりは記事だけではわからないですよね。それを実際に体験して頂いて「これはすごい!」と。

───特に反響の大きかったコンテンツは何ですか?

佐野 どれも大反響なんですが、1番というとスキージャンプとUnityコースターです。今週から開始した「シドニアの騎士」というコンテンツも初日から非常に反響が大きくてたくさんの方に体験して頂いています。

───男女の比率はいかがですか?

佐野 ほとんど男性です。あとはご家族やご夫婦でお見えになる方もいらっしゃいます。
 ちなみに、7歳未満のお子様のご利用はお断りしています。これは、視覚発達段階の重要な時期に、その発達に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

───お客様からはどんなお問い合わせが多いですか?

佐野 まずは「体験できますか?」が1番多いです。その次は「予約できますか?」といった購入に関するもの、「1時間貸してほしい」というお客様もいらっしゃいました(笑)。

G-Tune : Garage
東京都千代田区外神田3-13-2 JR 秋葉原駅から徒歩5分 ベルサール秋葉原近く
g-tune-garage@mouse-jp.co.jp TEL 03-3526-6881 / FAX 03-3526-6880
営業時間11:00~19:30 年末年始を除き無休

Oculus Riftが必要とする“75FPS”

───Oculus Riftの開発キットを使うに当たって、G-Tuneが推奨する要件は何でしょうか?

杉澤 Oculus Riftの開発キット導入に合わせて、「どんなスペックのパソコンを買えばいいかがわからない」という声をよく頂きます。私たちはそこを何とかしたいと思いまして、Oculus Riftコンテンツの個人開発者団体「Ocufes※」と協力して、どのように製品を提供していけばいいかなどを一緒に考えたパソコン『Ocufes監修PC』(写真)を展開しています。私たちは機材等の提供を行ない、Ocufesはそれら機材でOculus Riftコンテンツを使った検証をします。Ocufes監修PCでは、その上ではじき出されたスペックを提案させて頂いています。

※Ocufes(Oculus Festival in Japan) 「日本全国民、1億人にVR文化を体験させる」「VR作家に発表の場と発表の喜びを与える」「VR作家達の知識や人脈のハブとなり、VR文化をもっと加速させる」という3つを柱とした、パーソナルVRという新しい文化を支える開発者団体。

 Oculus Rift Development Kit2(DK2)を快適に楽しむためにはフレームレートで“75FPS”が鍵になります。この75FPSが出なければ、Oculus Rift DK2をやる意味がないといっても過言ではありません。この要件を満たすためには、グラフィックスのスペックが重要になります。下記のグラフをご覧ください。

青色のグラフ Unity製:Titans of Space(DirectMode)
茶色のグラフ Unreal Engine4 製:Couch Knights(ExtendMode)VSync:On
赤色のグラフ Unreal Engine4 製:Couch Knights(ExtendMode)VSync:Off

 Ocufes監修PCは、NEXTGEAR-MICRO im550SA5-OCUF(グラフ上段:99,800円)、NEXTGEAR i640GA4-OCUF(グラフ中段:129,800円)、NEXTGEAR i640GA4-SP-OCUF(グラフ下段:159,800円)という3機種での展開となっています。このグラフが伸びれば伸びるほど動作が良いものになっています。
 この検証は、Ocufesが、3Dコンテンツの開発プラットフォームとしておなじみの『Unity』『Unreal Engine』で作られたコンテンツを使用して行なったものです。
 グラフが75FPSに達していないと、例えば、右を向いた時に画面の動きの連動が遅れるなど画面の追従性が遅くなるので、脳が混乱して3D酔いを起こしやすくなるんです。そうならないためにも、また特に開発者の方には上位モデルをおすすめしています。

───Ocufes監修PCは、初心者にもおすすめできそうですね。

杉澤 そもそも「パソコンのCPUって何?」という人の方が世の中には多いと思います。そういう方々が「Oculus Riftおもしろそう、やってみたい」と思った時のための提案でもあります。

───初心者が購入した場合のサポートはありますか?

杉澤 現状のOculus Riftは開発者キットなので、そういったサポートは行なっていません。
 もちろんOculus Riftの一般向けの販売が始まれば可能性はありますが、Oculus社との協議も必要になってくるでしょう。サポートがあることはユーザーにとっては良いことなので前向きに考えていくつもりです。

ノート型PCが推奨されない理由

───Oculus Rift用のパソコンとして、デスクトップ型とノート型ではどちらがおすすめですか?

杉澤 デスクトップ型一択と言って差し支えないと思います。
 1つはスペック面です。Oculus Riftでは、先ほどグラフで示したとおり、グラフィックスの性能が要求されるので、スペックが高いデスクトップ型を使うべきですが、これは正確に言うと、デスクトップ型であればノート型よりも比較的安価に要件を満たせるということです。予算が許せばノート型でも同じようなスペックを満たすことができます。
 もう1つはOptimusという省電力を支援する機能です。グラフィックチップにはNVIDIA製とIntel製があるんですが、NVIDIA製が高い負荷を出す分、消費電力も大きくなり、バッテリーの持ち時間も少なくなってしまいます。逆にIntel製は、スペックはそれほどではないんですが消費電力が少ないのでバッテリーが長持ちするんです。この2つをうまくハイブリッドさせよう、という機能がOptimusです。Optimusは、負荷がかかる時だけNVIDIA側を使って、それ以外の作業の時はIntel製へ自動的に切り替わってバッテリーを長く持たせるということをやっているんです。ところが、今のところほとんどのノートPCで、Optimusの機能がうまく切り替わらないということが起きています。
 あとは、映像を描写するモードです。Oculus Riftには、Direct HMDモードと、Extended Desktop to the HMDモードの2つがあります。
 Direct HMDモードはいわゆるミラーリングみたいなもので映像をPC側、Oculus側の両方に出力できます。つまり、体験している人がどのように映像を見ているかを第三者がPCのモニターで確認することができるんです。
 一方Extended Desktop to the HMDモードですと、Oculus側にしか映像が出力されないので何をしているか周りにはわからないんです。そしてノートPCはExtended Desktop to the HMDモードでしか動作しない傾向が散見されます。私たちも調べて統計を出しているんですが、全てのノートPCがダメというわけでもありません。
 Optimusの機能もDirectモードも、一刻も早くノートPCで対応したいので、引き続き検証を行なっているところです。

───現状のOculus Riftに不満はありますか?

杉澤 ノートPC問題以外ですと、ケーブルです。VRで何かを体験しようという時は動きたくなってきますよね。そうするとケーブルって邪魔ですよね(笑)。VRで遊んでいる時にケーブルに触れると…興ざめですしね。
 もう1つは、スポンジです。衛生面を考えると、このスポンジは替えられるようにしてほしいんです。女性のお客様はファンデーションも気にされます。店頭では、お客様が体験された後はアルコール等で拭いて、できるだけ気持ちよく使えるように配慮をしています。Oculus社が根本から対策してくれれば一番ですが、周辺機器メーカーの中にはスポンジ部分に付ける何かを開発するところも出てくるかもしれません。
 あとは、バンドも着脱を繰り返したり、経年で劣化する可能性があります。汚れたりもしますので、これも替えが利くようになるといいですね。

新しいコンテンツでワクワクしてほしい

───Oculus Riftがコンシューマー向けに発売されるまでの展開についてお聞かせください。

杉澤 引き続き、コンテンツの拡充をやっていきます。今のところ月に1度のペースでコンテンツを追加していますが、これからもこのペースを維持して、たくさんの方にOculusの可能性を見ていただきたいと思っています。コンシューマー向けが登場した時に「こんなことも、あんなこともできる!」というユーザーの想像力やワクワク感が、爆発的な普及に繋がると考えていますので、そこに貢献してきたいです。
 この他にも、Oculus Riftと何かを組み合わせた体験をできるようにしたいです。Oculus Rift単体だと、目の前が見えないので、マウスやキーボードを操作することは、どうしても難しくなります。コントローラーという方法もありますが、ゲーマーならいざ知らず、誰もが自由自在にコントローラーを操れるわけではありません。そういった方々も操作しやすい環境や、他にも自分の手を動かすと画面の中の手も動くような、よりVRの世界に入り込める環境を作っていきたいと考えています。そのためには、いろいろな開発者が使い始めているLeap Motion※にOculus Riftを組み合わるといったVRのすごさを、私たちだけではなく一般の方々にもご覧頂きたいと思います。

※Leap Motion Controller 実際の手の動きを感知し、その動きを極めて正確にバーチャル空間へ再現できるデバイス。

Oculus Rift DK2を活かせるOcuFes監修PC
ゲームパソコン・ハイエンドPCブランド G-Tune
Oculus Festival in Japan
Leap Motion Controller

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