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感染が拡大するエボラ出血熱、BBCの新サービスはその予防策となるのか?

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by [2014年10月17日]

 英メディアBBCは、今月16日よりWhatsApp上でエボラ出血熱に関する公衆衛生情報を提供するサービスを始めた。ギニア、シエラレオネ、リベリアなどエボラウイルスが蔓延している西アフリカ諸国に向けてのサービスとなっているが、これはWhatsAppがアフリカで最も使われているチャットアプリという背景があるからだ。サービスは音声メモ、テキストメッセージを通じて行われ、最新の公衆衛生情報が配信されるようになっている。英語、仏語のみ対応しているとのこと。利用するにはWhatsAppで通常の連絡先を追加するときと同じように、右上の「+」をタップし、「+44 7702 348 651」と電話番号欄に打ち込むだけだ。

 BBCのように大手メディアがメッセンジャーアプリを使って、現地西アフリカに向けて、エボラウイルスに関する正しい公衆衛生情報を伝える今回の試みは、手段として非常に効果的であると考えられる。というのは、西アフリカ地域では現在、エボラ出血熱に関するデマが流行しており、それが感染を食い止められない要因の一つであると見られているからだ。「エボラウイルスは空気感染する」「国際医療チームがエボラウイルスを持ち込んだ」「抗菌作用のあるもの(薬草や塩水)で対処できる」といったものが主であるが、中にはシエラレオネのように政権が安定していない地域では、エボラウイルスは政府が野党側の人間を減らすために使われたものだと思っている人もいる。そうした場所では政府が公共医療サービスを提供することが難しく、仮に提供されたとしても不信感からサービスを受けようとしない住民もいる。
 感染をこれ以上、広めないためにも正しい情報、正しい感染対策を促す今回のBBCによる公衆衛生サービスは有効な手段として活用されることが期待されている。

▼参考リンク
BBC News『BBC launches WhatsApp Ebola service』
日本経済新聞『エボラ熱は「政府のウソ」 政治不信が感染を助長 』

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