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ポケモンの新展開は大人向け?『Pokemon TCG Online』『ポッ拳 POKKE’N TOURNAMENT』

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by [2014年9月01日]

 今月、8月はポケモンの新しい試みが多く発表された月であった。18日には、海外法人のThe Pokemon Company Internationが、PCアプリ『Pokemon TCG Online』をiPadにて配信することを決定し、先週26日には、アーケードゲーム『ポッ拳POKKE’N TOURNAMENT』が発表された。最近は妖怪ウォッチに押され気味だったポケモンが行なった意外な発表ということで話題となっていたので、その内容をまとめておこう。

Pokemon TCG Online


 Pokemon TCG Onlineは、TCG(トレーディング・カード・ゲーム)をインターネット上で遊べるようにパソコン向けにリリースされたもの。TCG、もともとオフラインで遊ぶことが前提とされているゲームであるため、オンラインになったからといってルールや機能に何か新しいことがあるわけではない。今回のiPadアプリの移植も同様で、今のところは目を惹く新しい機能は見当たらない。特徴といえばiPadということで、PCに比べてさらに持ち運びが便利となっているというハード面の特徴が現われているだけだ。しかし、この真新しさがないということは、逆に企業側が、今までの見易さや簡単な操作性といったユーザーフレンドリーな態度こそが、ヒットする最大の要因であると認識しているからに他ならないのではないか。そう考えれば、同じiOSでも画面が小さくカードゲームには不向きなiPhoneでは発売せず、画面が大きいことで見やすい端末であるところのiPadのみの配信とすることも筋が通っている。
 ポケモンファンの中には、今回の発表を「あのポケモン」がiPadで遊べるようになると思っていた人もいるだけに、ネット上では落胆の声もある。しかし、その落胆はそれだけ期待されているということの裏返しでもあり、今後のポケモンに対するiPadなどのタブレットや、その他のスマホでどのようなアプリをリリースしていくのかに注目が集まっている。 
 ※こちらのゲームはPCアプリ『Pokemon TCG Online』と同様に、日本での配信は発表されていない。

ポッ拳 POKKE’N TOURNAMENT


 ポケモン+鉄拳で『ポッ拳』。名前からはふわっとしたかわいらしい音がするが、デモムービーを見れば、まさに殴り合いといった感じでダイナミックにキャラクターが動いていた。制作陣の一人であるバンナムスタジオの星野正昭氏は、『ポッ拳』公式ホームページ上にて、グラフィックに特に力を入れているとして、「ポケモンの毛や筋肉、そしてポケモン達が暮らす世界の風景まで、創造を膨らませながら制作しています」と説明していたが、まさにその通りである。やはりポケモン初の格闘ゲームということで、制作陣の気合の入り方も普段とは違うのだろう。ただ一つ懸念がある。デモムービーで戦っているポケモンが“かくとうタイプ”のポケモンであるということだ。ポケモンの中には腕や足がなかったり、あるいは本編のRPGの方では手足があっても遠距離攻撃しか技を覚えないタイプもいるので、そうしたポケモンをどう扱うのかも気になる。ちなみに来週の9月9日までポッ拳に参戦して欲しいポケモンをTwitterで募集している。

ニンテンドー3DS向けにリメイクされた『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』(2009年発売)。テレビCMは『ポケットモンスター 金・銀』(1999年発売)を遊んだ世代向けの印象的なものだった

 これらの新展開から感じるのは、ポケモンがターゲットを大人にシフトしつつあるのではないかということだ。
 Pokemon TCG Onlineが遊べるようになるiPadは子どもが自分専用に持っているものではないだろうし、ポッ拳の元になっている格闘ゲーム『鉄拳』シリーズは、大ヒットした鉄拳2~鉄拳タッグトーナメントを遊んだ世代は今の30代以上が中心となる。
 今回紹介したゲームは『ポケットモンスター 金・銀』を遊んだ世代向けにリメイクした『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』のように成功を収めることができるだろうか。

▼参考リンク
TechCrunch『ついにポケモンがiPadにやってくる。ただしバーチャル・カードゲームとして』
ポケットモンスターオフィシャルサイト『ポッ拳 POKKE’N TOURNAMENT』

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