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Good Vibrations(ザ・ビーチ・ボーイズ)で携帯が充電できる日がくるかも?

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by [2014年8月20日]

 英ロンドン大学クイーンメアリーと携帯電話大手ノキア社の共同研究グループは、8月15日、音の振動によって携帯が充電できる日が近づいてきていると発表した。まだ試作品段階だが、仮に実用化されれば、音が鳴る、空気が振動する場所ならいつでもどこでも充電できるようになり、充電コストは大幅に節約することができるようになるとみられている。

充電のしくみ


 研究グループの開発した試作品のデバイスは、伸縮することによって発電する性質を持つ酸化亜鉛で出来たナノワイヤー、あるいはナノロッドと呼ばれるものが使われている。この酸化亜鉛の小さな繊維の束が薄いプラスチックに閉じ込められており、この部分が音で振動し、伸縮することで、発電を促すという仕組みだ。ちなみにこれに似た研究はすでに米ジョージア工科大学の研究グループが行っており、そこでは心臓の鼓動によって充電することのできる装置を開発し、3ボルト(単3電池2本分)もの電圧を発生させることに成功していた。今回の共同研究グループの試作品は5ボルトもの出力を計測し、これは一般的なコンセント充電器と同じ電圧である。

ユニークな研究があってこそ

 この研究グループは昨年も今回の実験につながるものとして、ポップスやロックなどの高ピッチの音楽を流すと、太陽電池の出力を40%も上げることを発見していた(ちなみにクラシック音楽のような低ピッチのものでは出力の向上はみられない)。しかし、まだこの試作品、あるいは使用されている技術は研究途上であり、どのくらいの音や振動が最も発電に適しているのかもわかっていない。しかし、この研究が独創的であることは間違いないもので、音楽をはじめとし、日常会話や空気の振動、はたまた街中の騒音などといったものが、発電の材料として使われるようになると考えれば、やはり一日でも早く実現して欲しいと思う。まず研究グループ諸兄には、ザ・ビーチ・ボーイズの『Good Vibrations』で酸化亜鉛が本当にいい具合に震えるのかどうか、ぜひ試して欲しいところである。

▼参考リンク
THE VERGE『You can charge a phone battery by playing music at it』
ロンドン大学クイーンメアリー『Mobile phones come alive with the sound of music』
インペリアル・カレッジ・ロンドン『Solar panels perform better when listening to music』

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