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ゲームの歴史から見えてくる“柳の下の二匹目のドジョウ”を狙う正しい方法

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by [2014年7月17日]

2014年7月9日のTechCrunchの記事によるとAndroid Wearに一番最初に登場したゲームは、あのFlappy Birdっぽいアプリ『Flopsy Droid』でした。

TechCrunchから引用

また、同記事によれば、Android Wearにゲームがやってきた事によって、Android Wearが成功をおさめれば、ゲーム開発者にとって魅力的なプラットフォームが新たに誕生することになると指摘しており、、試行錯誤しつつ様々なプロダクトが出てくることになるだろうとも述べています。

ここで指摘されている通り、この『Flopsy Droid』の完成度はイマイチなのですが、Android Wearが登場して初めてのスマートウォッチ専用ゲームという事もあり、Android Wearを使い始めた人達がお試し感覚でダウンロードするケースが多そうです。

しかし、ここで気になる事と言えば、ダウンロードや広告収入もろもろから得られるお金です。
このアプリがマネタイズをした場合、収入を得られるのは、Flopsy Droidの作者だけです。

今回は、このアプリ界に数多存在するヒットアプリの「二匹目のドジョウ問題」に迫ってみたいと思います。

多くのフォロワーを生んだ『Flappy Bird』

この「二匹目のドジョウ問題」を語る上で最も参考になるのは、やはり「Flappy Bird」の類似アプリです。タイトルのスペルや、デザインを変えただけ、というものがほとんどのようです。

これらは、一見問題無さそうな作りになっていますが、開発者の皆さんに気を付けていただきたいのは、著作権と特許権です。過去にAPPREVIEWで知的財産法について取り上げたとおり、これまでもアイデアを真似することは(道義的な問題はさておき)著作権的にはOKでしたが特許権については注意が必要です。

著作権はプログラム・コード自身にのみ及ぶため、同じ機能を行なう別のプログラムに書き換えれば侵害を回避できるが、特許権は機能的に同じであればどのようなプログラム・コードを使っていようが侵害することになる。

スマホではないがゲーム間連の特許訴訟としては、2012年12月にセガがレベルファイブのゲームソフト「イナズマイレブン」の販売差止めと損害賠償9億円を求めて提訴した事件がよく知られている。
スマホ・アプリの世界でも同様の事件が起きないとは限らない。特に特許の世界では「知らなかった」は通用しないので注意が必要だ。

だからといって、アイデアを真似ることを禁じてしまうと、今どきのパズルRPGをはじめ、野球やサッカー、レース、落ち物パズルなどなど…あらゆるジャンルのゲームを作ることが不可能になってしまいます。これはゲーム業界が模倣を繰り返して発展してきたことと関係があります。そして、開発者の中にはこういった事情に理解を示す人も多いのです。

フォロワーがたくさんいれば、それはそのゲームが受け入れられる土壌があるということを示していると思うんです。

ゲームのルールが一緒でも、名前とデザインがかぶっていなくて、オリジナル性が付け加えられたアプリなら大歓迎です。その際に一声かけていただければ了承しますよ。

大事なのは、ヒットしているからといって安易に真似るのではなく、自分なりの工夫でオリジナル作品として昇華させることではないでしょうか。

個人ならやっていいのか、ということにはなりませんが、特に、株式会社として上場し収益を上げている企業では、会社規模が大きくなるにつれて訴訟に巻き込まれるリスクが高まります(基本的に著作権は親告罪、特許権は非親告罪のため)。また、これから株式市場に上場しようという会社も注意が必要です。

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