警告

世界最大のクリエイティブの祭典『Cannes Lions』『Future Lions』注目作品×3選

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by [2014年6月26日]

知る人ぞ知る広告業界最大の祭典「Cannes Lions(カンヌライオンズ)」。
6月の中旬に1週間にわたってカンヌで開催されるこのフェスティバルでは、我らが日本の企業も毎年数多く受賞している。

今回は、このカンヌライオンズの出展の中から、筆者が注目した作品を紹介していく。

雑誌広告が迷子警告機になる “Sun Block Ad”

モバイル部門でグランプリに輝いたのは、ブラジルの日焼け止めブランドNIVEAが開発したアプリ “Sun Block Ad” だ。
このアプリは、切り取った日焼け止めの雑誌広告を子供のブレスレットにし、子供が親から遠く離れると警告してくれるアプリだ。

まず、雑誌からNIVEAの広告を切り取る。

雑誌広告ながら防水加工されているのでPVのようにビーチで使える。


次に、切り取った広告を子供のブレスレットに。

日本でも良く見かけるNIVEAのロゴが、意外とスタイリッシュ。


そして、ブレスレットにした広告とダウンロードしたアプリを同期。



最後に、警告を発する距離を設定。

砲丸投げのフィールドに見えなくもない。


設定した距離以上に子供が離れると警告してくれる。

ビーチの子供たちにNIVEAの広告塔になってもらいつつ、迷子を防ぐ。


これは、「ビーチにバカンスに来ている親たちにとって、迷子は日焼けの次に重大な心配事だろう。」という発想で生み出されたアプリだそうだ。
自社のロゴをきっちりアピールしつつ、ビーチでの問題も解決するスマートな広告手法だ。



手話を音声に変換する “Google Gesture”

Cannes Lionsと並行して開催されている、世界各国の学生を対象にしたアイディアコンペ・Future Lionsも凄い。
こちらはあくまでもアイディアコンペであり、実現しているわけではないのだが、実現して欲しいアイディアがとても多い。

今年のテーマは「5年前には実現できなかった方法で消費者とブランドを結びつけよ」というもの。(ちなみに去年も同様だ。)
今年の優秀賞からは、手話の動きをモーションキャプチャーして音声に変換するというアイデア “Google Gesture” を紹介したい。

腕に付けたセンサーで筋肉に流れる電流を読み取りジェスチャーを判断。

ジェスチャーをセンサーで感知。


そして、そのデータを音声に変換。


この機能は”Google Gesture”というアプリを通してリアルタイムで音声翻訳され、送信される。

手話を使って、誰にでも意思を伝えられるように。


手話が分からなければ結局返答はできないが、手話を理解できない人にも意思を伝えられるようになるだけでかなり大きな進歩だろう。
たしかに今の技術なら実現できそうだし、実現して欲しい素晴らしい機能だ。

Google Gesture from August Östberg on Vimeo.

インドの子供たちへ本を贈ると、電子書籍が返ってくる “awaken by Amazon”

こちらは昨年の優秀賞だが、日本初のFuture Lions受賞作品なのでぜひ紹介したい。

これは、Amazonを利用し、世界に780,000,000人いると言われている読み書きが出来ない子供たちへ本を届けるというサービスだ。
ユーザーはAmazonを通じて不要な本を送り、その変わりに電子書籍版を受け取り、本はインドなどの本が十分に無い国へ送られる。

インドは識字率が低く、文字が読めない子供たちが多い。

原因として、本が少ないということが挙げられる


その一方で、先進国には本が余っている。


そこで、Amazonで買った本が送られてきた段ボールの指示に従い、余った本を送り返すと・・・


その本はインドの孤児院などに送られ、今後市場が拡大するだろうインドでのAmazonの知名度Upに貢献し、送った本は電子書籍として送り主に戻ってくるという仕組みだ。


全員が幸せになるこの素晴らしいアイディアが日本発だと思うと嬉しい!
来年の以降のCannes LionsとFuture Lionsにも注目を続けていきたい。

awaken by Amazon – Future Lions 2013 from Tatsuki Tatara on Vimeo.

Cannes Lions 2014
Future Lions 2014

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