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美容師も“店から人へ” 株式会社ミクシィ発アプリ『ミニモ』インタビュー

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by [2014年6月24日]


2014年1月20日、ミクシィからリリースされたヘアビューティアプリ『ミニモ(minimo)』「無料で美容室を利用できる」というわかりやすい魅力を武器に、順調に会員数を伸ばしているそうですが、今後はどのように展開していくのでしょうか。株式会社ミクシィ イノベーションセンターの太田雅登氏にお話を伺いました。

始まりはmixiコミュニティ

───ユーザー数は現在どのくらいですか?
総数は、ここではちょっと出せないのですが、順調に伸びています。登録スタイリスト数は口コミで広まっていて、この夏には5,000人に到達しそうです。似た機能を持つアプリも色々と出ていますが、アクティブな登録スタイリストさんの数は『ミニモ』が多いと思います。また、首都圏の利用者が全体の半数を占めています。スタイリストとして登録している方の8割がiPhoneで、業界的にiPhoneの人気が高いようです。

───カットモデルの仲介というアイデアはどこから生まれたのでしょうか。
『ミニモ』はmixiコミュニティを担当しているチームのメンバーが起案したものです。数あるmixiコミュニティの中でも、カットモデルの募集コミュニティがかなり熱いと。モデルからすると無料や格安で髪を切ることができますし、スタイリストからするとモデハン(モデルハント:街頭で声をかけてカットモデルになってくれる人を探すこと。数十人に声をかけて一人獲得できるかどうからしい)の手間が無くなるので、双方にメリットがあるんですね。そこから、専用のアプリを作ればより使いやすいのではないか、というアイデアが出ました。
ただ、カットモデル仲介アプリとして始まってはいるんですが、アプリ内で「カットモデル」という言葉はあまり使っていません。利用シーンをカットモデルに限定したくないと考えています。

お店でなくスタイリスト自身が発信する

───現在は、髪を切るとき店を検索するのが一般的ですね。
お店がお金を払って掲載するような既存の販促メディアでは、まず美容室があって、所属スタイリストがいるという構造です。『ミニモ』では、まずスタイリストさんがいて、働く場所として美容室があるという風に、「推し方」を逆にしています。人と人をつなげるというのは、ミクシィのミッションと合致するものでもあります。

───ヘアビューティ業界は「組織ではなく個人」の時代だということでしょうか。
スタイリストは歩合制の方も多いですし、店に所属していても個人事業主という意識の高い方が多いと思います。顧客からしてみても、そのスタイリストがかわいい/かっこいいからといった理由で選ぶ場合もあるでしょうし、会話やフィーリングなど自分に合った人を重視するニーズはあるんですね。最近では、TwitterやFacebook、ブログなどを活用したセルフブランディングを行っているスタイリストがかなり増えています。『ミニモ』はこうしたスタイリストへの、インターネット経由での顧客獲得支援を行っていければと考えています。

今後新たな展開を予定


───ユーザーの利用実態調査などは行っていますか?
アプリの提供開始前から、カットモデル関連のmixiコミュニティ上でアンケートを取って、会える方には直接お会いして意見を伺ったりしています。アプリ上でもアンケートは行っていく予定です。また、チームのメンバーは皆『ミニモ』で髪を切っているので、スタイリストの方からのご要望などをその際にヒアリングしています。多い方だと、1週間で100件以上の応募が来たというお話もあります。表参道などに店を構える好条件の美容室が、有料の販促メディアに掲載した場合でも、数百件の問い合わせが来れば相当に良いと聞いています。掲載無料・個人で週100というのは、けっこう驚異的な数字だと思います。

───しかしそれほど大量に来ると、さばききれないのではないでしょうか。
カットモデル希望者に「問い合わせを無視された」という残念体験をさせたくないので、スタイリストさんには「未返信の累計が一定数を超えると一定期間利用停止」という厳しめの対応をとらせて頂いています。しかし忙しいスタイリストさんにとって返信が負担になってはいけないので、応募が殺到した場合は募集を非公開に出来ますし、メニューと日時をタップするだけでモデルに応募でき、スタイリストも文章を登録しておけばタップするだけで返信できる機能も実装しました。前はすべてをメッセージとしてやり取りしなくてはいけなかったので、双方にとって手間になっていました。今後も利用者さんの負担を減らす改良を加えていきます。

───他社のサービスをチェックしていますか?
特に限定せず、沢山のサービスを見ていますが、最近だとヘアスタイルスナップの共有SNS『HAIR』は注目しています。また、自宅の空いている部屋を貸し借りできる仲介サービス『Airbnb』も、ジャンルは異なりますがチェックしています。『Pinterest』や、ZOZOTOWNの『WEAR』など、ファッションについての感度が高いユーザーを対象にしたサービスも見ていますね。

───収益化や今後の展望についてはいかがですか。
収益化の方法については、様々なシナリオがありますが、今のところは決めていません。色々と試算していきたいと考えています。
まだプロモーションにはあまり力を入れていません。アプリの完成度を上げるため裏側を直したり、機能の追加をしつつ、試験的に小規模なプロモーションをしてデータを集めている段階です。

───ありがとうございました。

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