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保険会社AXA、フィットネスアプリに運動を記録したユーザーに保険料割引

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by [2014年6月09日]


保険会社のAXAが、顧客に通常有料のフィットネスアプリ『Withings Pulse』を無料で提供し、既定の歩数をクリアした顧客の保険料を割り引くという施策を打ち出しました。保険業界にはこれまでにも非喫煙者割引・優良ドライバー割引などはありましたし、日本政府も積極的に特定検診を受ける加入者に対して保険料を軽減する制度の導入を検討しています。統計データから個人の健康度を割り出し、保険や広告といった業界で活用する流れが進みそうです。

遺伝情報にも注目が集まる

2014年になってYahoo!やDeNAが遺伝子解析サービスを始めようとしていますが、こうした先天的なデータと、ライフトラッキングアプリによる後天的なデータを組み合わせることで、かなり正確に未来の健康度が予測できるようになるのではないでしょうか。予測して早期に対策を打てるのは非常に良いことですが、遺伝情報の取り扱いには十分な注意が必要です。

子供の将来を予測する教育技術

健康だけではなく、教育にもビッグデータは活用されています。アメリカ・ノースカロライナ州のある学区では「シャーロット・マッケレンバーグ・スコアカードシステム」が採用されています。子供の行動の内容や回数を記録することで落ちこぼれる子供を予測し、実際に落ちこぼれてしまう前に対策を打つというものです。
教育分野への技術の導入は様々な面で進んでいます。動画学習などを導入することによって、子供ひとりひとりの習熟ペースに合わせた教育が可能になり、同時に安価にもなっています。教育がすべて先生次第だと、当たった先生の授業が上手かったか下手だったかといった運や、親の経済力によって大きく左右されてしまいますが、技術が介入することによって受けられる教育の機会が平等に近づきます。経験を積んだ先生方の「勘」や「想い」といったものではなく、技術による対応になることに抵抗のある方も居るかもしれませんが、こうした技術が現実に起きている問題を解決してくれるのではないかという期待が高まっているのです。

行動トラッキングへの「生理的嫌悪感」は解決できるか

行動をトラッキングして分析することは、自分自身をよく知り生活の質を上げることに役立つと思われます。しかしこうしたデータが第三者企業に提供されることや、広告などの営利目的に利用されることに対する「生理的な嫌悪感」が消費者の間に広がっているのも事実です。
トラッキングデータがユーザーのためになる形で活用されるのなら、収集・分析するサービスはユーザーにとって優秀な執事となるでしょう。要は事業者のモラル次第です。モラルの無い使われ方をすれば「生理的な嫌悪感」は一気に強まり技術の発展を阻害するでしょうし、トラッキングデータを提供することによってユーザーの生活の質が向上すれば受け入れられていくはずです。ビッグデータの普及のために肝心なのは、事業者が健全であることなのではないでしょうか。

Reduce your Health Insurance bill by tracking steps with wearables

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