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スマホに特化したフリマアプリ『メルカリ』-連載:2014年ECの旅

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by [2014年5月12日]

 C2C向けのフリマアプリである『メルカリ』。2013年7月のローンチ以来、着実にユーザー数を伸ばしているようだ。その証拠に、2014年4月28日には、仙台オフィスを開設。サポートセンターを50名体制で構築すべくメンバーを募集している。また、人気テレビ番組「テラスハウス」のメンバーを起用したCMも話題となった。2014年度以降、さらに市場規模拡大が予想できるフリマ市場。その一端を担うメルカリを紹介しよう。

 この連載では、インターネットの発達やスマートフォンの普及とともに、続々と登場しているECサービスを、実際に販売する人の気持ちになってレビューしていく。これらによって、個人が販売を行なうハードルが下がっていることや、これまで売ろうとは思わなかったモノやコンテンツが日の目を見る可能性があることを感じて頂ければ幸いだ。ちなみにECは、Electronic Commerceの略。インターネット等を通じて行なう電子的な商取引のことで、eコマースと呼ばれることも多い。

  1. デジタルコンテンツ編:Gumroad
  2. デジタルコンテンツ編:note
  3. デジタルコンテンツ編:カラーミーショップ
  4. デジタルコンテンツ編:BASE
  5. リアル編:メルカリ
  6. リアル編:A2Mato
  7. リアル編:ロカリ

スマホに特化した出品と購入

 メルカリの一番の特徴は、スマホアプリを使った取引に限られている点だ。ウェブサイトを訪れても、スマホアプリのダウンロード紹介ページしかない。アプリは、iPhoneとAndroidの両対応で、出品商品の閲覧だけならば、会員登録せずともできる。まずは、アプリをインストールしてみて、気に入った商品が見つかってから会員登録する流れは、コンバージョンを高くする狙いがあるだろう。出品できるジャンルは、2014年5月現在で、以下の10ジャンルに分類されている。

  1. レディース
  2. ベビー・キッズ
  3. インテリア・住まい・小物
  4. コスメ・香水・美容
  5. ハンドメイド
  6. スポーツ・レジャー
  7. 家電・スマホ
  8. エンタメ・ホビー
  9. メンズ
  10. その他

 競合するアプリには、『Fril(フリル)』や、サイバーエージェントが運営する『毎日フリマ』があり、これらは女性や主婦層をメインターゲットにしている。一方、メルカリは、女性向けのジャンルがいくつか細分化されているものの、男性が欲しくなるようなアイテムジャンルも設置されている。したがって、幾分女性寄りではあるがオールジャンルのフリーマーケットが楽しめるのが、メルカリの強みであろう。
 では、実際のフリマ画面を見てみよう。

 まずは会員登録だ。画面の左端を右に向かってスワイプするとメニューが表示されるので、一番上の会員登録をタップ。Facebookアカウントを使って登録ができる。

 登録には、SMS認証が必要だ。認証は、SMSが受信できる携帯電話またはスマホであればどれで受信してもOK。

 出品物は正方形のタイルが2列になって表示。出品率が高いユーザーの出品物が優先して上部に表示されるのではなく、時系列で出品された順に表示されている。

 写真をタップすれば、商品の詳細ページが開く。出品者の情報なども確認できる。購入するをタップすれば、決済手続きに進む。また、SNS機能として、「いいね」や商品へのコメントを記入することも可能

 決済画面。メルカリでは、支払は次の4つの方法が使える。

  • ポイント(1ポイント1円換算。メルカリでのみ使える)
  • 売上金(自分が出品して販売した売上金のうち、まだメルカリから自分の銀行口座へ出金していないお金)
  • コンビニ/ATM払い(ローソンのLoppiなどのコンビニ専用端末または、ペイジーを使って、ATMで専用番号を入力して支払う)
  • クレジットカード
  • 出品もスマホだけでカンタン完結

     実際に商品を出品するにはどうしたらよいだろうか。メルカリでは、画面右下に出てくる「出品」をタップすればよい。タップするとカメラが起動するので、出品物を撮影するか、あらかじめ撮影した出品物の写真を用意する。写真は、フィルタをかけたり、トリミングしたりなど、編集することもできる。写真が用意できたら、あとは、説明文や価格などを入力すれば準備完了だ。確認画面で「出品する」をタップすると、出品され、一覧に表示されるようになる。商品が売れたら購入者とのやりとりは、直接行なうことになる。取引期間中に限り、相手の住所が見られるので、個人情報の開示は必要最小限になるよう配慮されている。また、商品を購入者に発送し、お互いが評価をつけないと、出品者には入金されないシステムになっており、決済代金の受渡はメルカリが仲介してくれている。
     アプリ中では、3分で誰でも出品可能と銘打っているがあながち間違いではないだろう。
     また、決済手数料は、販売代金に対して10%だけ(現在はプレオープンサービスで手数料は0%)。その他、月額会員費や、出品手数料はかからない。購入者が支払うのは、送料を含めた商品代金のみだ。入金された代金は、自分の銀行口座に出金することができ、10,000円以上の出金であれば、引出手数料もかからない。

     出品するをタップすると、カメラが起動。左のアイコンをタップしてスマホに保存されている写真を選択することが可能。


     写真は、トリミングしたり、フィルタをかけたりして編集できる。


     写真の準備ができたら、商品の情報を入力。発送の方法や発送元、販売価格などを入力する。

     入力ができたら、確認画面を開き、実際に出品されたときの表示を確認。OKならば「出品する」をタップ。

     出品された直後は画面の上部に表示される。

     出品を停止したり、二度と出品しないように削除することも可能。メニューを表示し、「出品した商品」から削除するものを選択しよう。

    やはり本人確認が課題か?

     出品機能と決済機能が備わっているメルカリは、ネット上で個人が手軽にモノを売り買いできるメリットがある一方で、どうしても本人確認が気になってしまう。Gumroadやnoteの記事でも取り上げたが、やはり出金先口座の登録は、会員登録時に入力した名前とは違うカナ氏名でも口座を登録できた。ただし、口座番号が誤っていたときの組戻し手数料発生の旨は表記されていた。
     また、会員登録時にFacebookアカウントで認証し、電話番号でSMS認証したからといって、本人確認体制が十分とは言えない。なりすましのFacebookアカウントはいくらでも作れるし、そもそもSMS認証につかう電話番号も、「メルカリ」をインストールしたスマートフォンの番号を使うと規定されていないので、いくらでも他人になりすますことができるだろう。
     本人確認がしっかりしていないと、他のフリマアプリで出品されている商品をあたかもその出品者になりすますことが可能だ。メルカリで価格を上乗せする転売ビジネスができてしまう。
     ちなみに、特定商取引法については、メルカリとして表記がされていた。オークションサイトではないため、古物競りあっせん業の届け出はされていないし、個人間の売買の媒介だから、規制対象にはならない。ただし、決済については、個人から委託されていると解釈していることだろうから、特定商取引法の規制対象となると判断しての表記だろう。


     銀行口座の登録で、登録した名前以外のカナ氏名で振り込むことも可能だ。

    メルカリの特定商取引法表示。

     手軽にモノが売買できるフリマアプリは、出品するときも購入するときも、取引相手が信頼できるかどうか自分で見極めなければならない。とくに出品する場合は、本人確認が緩いので、信頼できる出品者であるという実績を積む必要があるだろう。

    フリマアプリ「メルカリ」

    アプリ基本情報

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    メルカリ

    配信元:Mercari, Inc.

    Android価格:無料 / iOS価格:無料

    • バージョン Android:2.9 / iOS:2.4.0

    Androidアプリのアクセス内容

    送受信したメッセージ
    テキスト メッセージ(SMS)の受信
    テキスト メッセージ(SMS または MMS)の読み取り
    ネットワーク通信
    インターネットからデータを受信する
    ネットワークへのフルアクセス
    ネットワーク接続の表示
    電話/通話
    端末のステータスと ID の読み取り
    ストレージ
    USB ストレージのコンテンツの変更または削除
    カメラ
    画像と動画の撮影
    他のアプリのユーザー インターフェース
    他のアプリの上に重ねて表示
    アカウント
    この端末上のアカウントの検索
    システム ツール
    保護されたストレージへのアクセスのテスト
    電池への影響
    端末のスリープの無効化
    バイブレーションの制御
    ライトのコントロール

    ※記事内の情報はすべてレビュー時(2014年05月12日)の情報です。

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